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広告避アップ/ I wish a white xmas*(achiko絵)
003_snow1.jpeg



サムネイルにしました。クリックしていただくと大きくなります。

ファイルが大きかったです・・・。
自分でチェックしてびっくり。(でもサイズを直すのが面倒くさいのでそのまま)






あー・・・、また広告が出てしまいました。

拍手&拍手コメ、ありがとうございます!!
お返事が遅れます・・・。




初めて、”線画”をパスというツールをつかって清書しました。
まだ、線の強弱とかつけ方がわかりません。
本当はCG絵みたいに塗りたかったんです。でも、面倒くさがりな私には無理でした。
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ON AIR

何をしたらいいのか、わからない。

ベッドの上から見上げる天井にも飽きたようだ。
眼を閉じることも意識を夢の世界へと飛ばすことも、身を横たえていることさえ苦痛でしかなくなった、今の時間は午前8時13分。

あてがわれた部屋のベッドはヘッドボードが棚になっていたが、そこにはデジタル目覚まし時計(ラジオチューナーつき)以外は見当たらない。見上げる数字は逆さに14を記し、脳内で60の数をカウントして15になるのを無意味に待ってみた。


戦いが終わった。

BGは滅んだ。
滅ぼしたんだ。




達成感に高揚する気持ちは勝利を得たという歓喜の声とともに、時間は瞬く間に過ぎていった。
最後の瞬間を、ジョーの手は覚えている。その瞳が、耳が、・・すべての五感は確かに、あの最後をクリアに思い出せる。
時間の経過とともに薄れるどころか、それは日に日に強く強烈な映像となってジョーに投げ放たれる。

気がつけば、勝利によった興奮は胸になく、勝利を高々と喜び歌いあげる仲間の姿は、消えていた。

消えたのではない。
その身に揃いの戦闘服を着用していないだけだ。

彼らは”裏切り者の00ナンバー・サイボーグ”の、姿をしていないだけだ。
その必要がなくなったのだから、当然だ。




消えたのではく、その必要がなくなった。


「じゃあ・・・それなら僕らはいったい、・・・・”今”は、何者なんだ?」














一転、二転と寝返りをうった後、気だるげにジョーはベッドから身を起こした。
ブラインドが下がった部屋の窓。その隙間から光が正しいラインを描いて部屋を覗いていた。
布団から開放された躯が、冷たい空気にあっというまに熱を逃がしてしまい、抵抗するかのようにぶるっと震える。寝ぐせなのか、くせ毛なのか、跳ねている後ろ紙を撫で付けながら、床に素足をおろした。
そのタイミングで、部屋のドアがノックされた。


「ジョー、起きてる?」


そういえば、いつ教えただろう?と、いまさらになってドア向こうの声にむかって脳内で問いかけた。
003は、フランソワーズという名前である情報を得たのは、そして、彼女が僕の名前がジョーであるということを知ったのは。


「うん・・、起きてるよ」
「開けるわね?」
「ああ・・・」
「朝食の用意ができたのよ、」


フランソワーズはドアノブを捻ると同時に、まだジョーの姿が目に入らない内から話しだしていた。


「いつものメニューなんだけど、ジェロニモがプランタで始めたプチトマトがとってもいい色で実をつけたの。数はあまり取れなかったって言ったんだけどね、数えてみたら10個あって、みんなで1個ずつ食べられるのよ。とっても素敵でしょう!今のプランタは日当たりの良い室内で育ててるから、あまり季節感のないお野菜ばかりなのよ。邸の周りの一番日当たりの良い場所の土は海風の影響をうけてるから、それなりの土に育つまでは我慢なんですって、ホームセンターっていうこところで色々と買ってきたのですって、私もお手伝いしたいって言ったらジェロニモったらね、”土いじりをするのに不向きな衣装だ。”って言ったの。そんなの着替えるに決まってるじゃないの!って、怒ったら、すまん。の一言。で、結局ね、私は作物を育てるための土いじりはしないことにして、”収穫”専門になることにしたわ!それなら服なんてそんなに関係ないでしょう?」
「・・・・そうだね」
「おはよう、ジョー」
「・・・・・・・・・・・・おはよう」


ジョーは部屋に入ってきたフランソワーズの切れ目が見当たらない一方的な会話が終わるまで待った。
ただ視線でフランソワーズを追いかけていたら、いつの間にやら彼女はジョーが起き上がったばかりのベッドの隣にちょこん、と、座っている。


「それでね、そんなのいつになるかわからないってことに気がついたの。だって今から土を育てるために、色々するって言うんですもの。待っていたら待っている間何をしていればいいのか、わからないじゃない?」


同意を求めるようにフランソワーズは、ジョーの半袖のTシャツでむき出しになった腕を抱き抱えるようにして引っ張った。その力にぐらりとジョーの躯はフランソワーズ側へと傾いて、フランソワーズの顔を30cm内の至近距離で観ることになった。


「わからないでしょ?」
「・・・僕は君がわからない」
「あら、簡単に私をアナライズできてしまうなんて、思わないでちょうだね。私ってとっても複雑なの」
「複雑なのかい?」
「ええ、自分でも自分が何者であるのかなんてわかってないのよ?ジョーがわかるなんていつのことになっちゃうのかしら?永遠にこないと思うのよ、だって、固定された人格ってないでしょう?十人十色って言うんでしょ?今目の前にいる私はジョーの知っている私だけど、ギルモア博士から観た私は、ジョーの知っている私じゃないのよ。そうでしょう?ギルモア博士とジョーは一緒じゃないから、私を観察する視点がそもそも違うから、私はジョーから観た私と、ギルモア博士から観た私が存在することになって、それが、私を知っている人と等しい数の分、私が存在するのよ、それを統計学的にまとめた私って、実は私であって私でないの、だって私は私からみた私っていうのが存在して、私からみた私っていうのは、私自身が何者かって考えたことないんですもの、だから、誰にもわかんないと思うの。別に、私が”サイボーグ003”だって決めてもらっても困らないのだけど、他人が決めたそれを自分で固定しちゃわなきゃいけない理由がないのと一緒で、自分が自分を何者であるかって固定する理由もないのよね?そう思わない?だから、ジョーが私を何者であるかわからなくていいし、何者であるかってわかったつもりになってくれても、私はどっちでもいいって思うわ」


ああ、そうか。とジョーはまっすぐにフランソワーズの青にむかって頷いた。
キミはみんなが言う”おしゃべりさん”じゃなくて、”へりくつさん”なんだ。


「ジョー」
「なに?」
「・・・・そんなに見つめられちゃうと、勘違いしちゃうわ」
「なにを?」
「私の顔って美味しそう?もしかして、私ってあなたの朝御飯になっちゃうのかしら?」


フランソワーズの言葉にジョーは表情一つ変えずに、抱き抱えられた腕を引き抜いた。そしてベッドから立ち上がり、無言のまま部屋から出て行った。


「ねー、ジョー?・・私って美味しくないの?・・美味しくなるようにするには、どうすればいいのかしら?」





真面目に色々と考えてしまったことを、馬鹿らしく思ったジョーは思いつく。
何をしたらいいのかわからないなら、何もしなくていいんじゃないか。

何かをしなければならない、そのときまで。




「フランソワーズが美味しいのかどうかの以前の問題で、キミはサイボーグだろ?機械の部分はさすがに美味しくないんじゃない?」
「じゃあジョーの方が改造率が高いから、私より美味しくないのよね?」
「いや、僕は確実に美味しいと思う」
「どうして?」
「なんとなく」
「なんとなく?それじゃあ私もなんとなくだけれど、1月になったらきっとジョーより美味しくなるわ」
「なんで?」
「だって1月生まれですもの♪」
「・・・じゃあ僕は5月が食べごろなのかあ」
「アルベルトの食べごろは過ぎちゃったわねー」
「よく知ってるね・・もしかして、みんなの誕生日を知ってたりする?」
「そんなの、女の子の常識じゃない!で、もうすぐジェロニモが食べごろよ!」


何かをしなければいけない、そのときまで。


「へえ、クリスマス、・・・も、もうすぐだね、そういえば」
「何かできたらいいわね!」
「しようか?」
「したいわ」
「・・・・特に何かがあるわけじゃないしね」
「レッツ・パーティ!」
「する?」
「するわ!」





そのときまで。


「ねえ、ジョー」
「なに?」
「私って、もしかして”ちょっと”おしゃべりなのかしら?」
「・・・・ラジオって嫌いじゃないんだ、僕」
「それ、私の質問に正しく答えてないと思うの、ジョーってばいつもそうなんだけど、ちゃんと質問の意図を得てから答えた方がいいと思うわ、じゃないとちゃんと流れていた話しの筋っていうのが、あ、これはね、よくグレートが・・・」


チューナーを常にフランソワーズに合わせておけば、いいのかもしれない。


「って、聞いてるの?」
「聞いてるよ」




end.









あとがき*合わせていたら、合わせてないと落ち着かなくなって・・・(笑)いつの間にかそれが当たり前になっていくんですよー!恋っておもしろい。
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