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Day by Day・34
(34)


お腹が空いていようが、空いてなかろうが、甘い物が欲しくなるときは欲しいものである。それは理屈でもなんでもなく、ただ躯が求めているとしか言い表せない。
夕食を満足に食べてなかったフランソワーズだったが、それにたいしては、何も思っていなかった。空腹感も感じていない。けれども無性に何か甘い物が欲しくて、夕食の片づけを張大人と済まして、一度は自室に戻ったが、再び1階のキッチンへと足を向けていた。

先日の買い出しで、ジェットのために大量に仕入れた駄菓子の中に、いくつかのフランソワーズが選んだチョコレートを買っておいた。日本の御菓子はとても凝っている上に、一つの製品に沢山のヴァリエーションがあり、迷ってしまう。パッケージに印刷されているキャラクターも可愛らしく、御菓子売り場に入ってしまうと、ひとつ、ひとつ手にとって眺めてしまい、つい時間を忘れてしまうフランソワーズだった。

一度、それらの御菓子のことを思い出すと、気になって仕方がなかった。
誰に咎められることもないが、無意味に忍び足になってキッチンへと入っていく。電気をつけることも不思議と憚われた。

駄菓子を収納している棚から、すんなり目的のチョコレート菓子を一箱取り出して、そっとキッチンを抜け出す。

邸内の住人はみな、すでに自室に引き上げた様子だったので、フランソワーズは各部屋の戸締まりを確認しながら、自室へと戻っていく。リビング・ルームから吹き抜けの広間の天井を見上げると、ガラス張りになった天井。星のない瑠璃色の夜空に浮かび上がる、淡い光の輪に滲んだ月が優しい。

月の光にほのかな温もりを感じ、誘われるかのようにフランソワーズは玄関から外に出る。陽の光がない夜の世界は、季節が夏へと向かいつつも、いまだ肌寒く、入浴で温まっていたはずのフランソワーズの躯は芯から冷えていった。両手を組んで熱を奪われないように筋肉を緊張させながら、空を見上げる。


空はくるりと大地を包んでいる。

静かに耳にはいってくる波の音は、規則正しいリズムを刻む。
微かな葉擦れの音は、小さな秘密を囁きかける。


瑠璃色の幕にふうわりとした月暈のライト。
そっと躯の緊張を解いてみた。


腕をゆったりと広げ、足を第1ポジションに。
薄く唇から息を吸い込んで、上へ足を膝から上げていく。

踊っていなくても覚えている、感覚がある。
指先が、足先が、感じている。




・・・・・・・・・・・踊れる


















かたんっっ



と、手に持っていたチョコレート菓子の箱が、落ちた。
不意に現実へと引き戻されて、ぶるっと躯が寒さに凍えた。


フランソワーズは慌てて箱を拾い上げると、邸内に入り玄関の扉を閉めて鍵をかけた。
階段を駆け上がり、自室のドアを閉めてから床に崩れ落ちるようにして泣き出した。


声は出さない。



密やかに、フランソワーズは涙を流す。
それ以外の泣き方を、フランソワーズは忘れてしまった。



ーーー・・・ひとりで泣くなよ? 泣くときはちゃんと僕を呼んで、いい?




僕?




それは、いつのことだっただろうか?








「・・・・いつから、”俺”って言い始めたのかしら・・・?」


ふっと口元が微笑んだ。
この邸に移り住んで間もない頃に、ジョーに言われた言葉を思い出した。




泣くときは、ちゃんと僕を呼んで







呼べない。
呼べないの・・・・。



呼ぶことができるのは、私じゃない・・・





誰か。










フランソワーズは立ち上がり、部屋に付属しているバスルームに入っていき、熱いシャワーを浴びた。





泣いたら、駄目。
泣いたら、だめ。
泣いたら、ダメ。




ないたら、だめ。
おどったら、だめ。
よんだら、だめ。










####


グレート、ピュンマ、イワン、フランソワーズの4人をジョーが駅まで車で送った後、張大人が用意した昼食を済ませた。

コズミ博士とさくらは2時を少しばかり廻ギルモア邸に訪れた。出迎えたのはジェット。


「よ!!道に迷わなかったか?」
「ジェット~!なんだか久し振り~っっ」


さくらは大きく両手を広げてジェットの胸に飛び込んで、ハグを求め、背伸びした。慣れたようにジェットはきゅっと、さくらを抱きしめて、腰を屈めて挨拶のキスを交わす。


「お邪魔するよ・・・すまんの」
「ジーさん、よく来たなっ!いっつもこっちが邪魔してんだぜ?ゆっくりしていってくれよっギルモア博士が首を長くして待ってたんだぜっ」


ジェットは2人を邸の中へ通し、リビング・ルームへと案内する。


「ねっジェット、ジョーは?」
「ああ?ジョーは研究室で仕事中だぜ」
「ええ~~~~~~~~~~~~っっお仕事なのぉぉ?」
「おうよっ、ジーさんとギルモア博士にジョーは仕事だ」
「どうしてジョーなのっっ!ジェットが代わりに仕事すればいいじゃないっ!」
「人にはそれぞれ、役割っつうのがあんだよっ」


リビング・ルームのソファに2人を座らせて、張大人がタイミング良く香り良いジャスミンティーと、一口サイズのゴマ団子を運んできた。


「いらっしゃいネ、これワタシ特製のちょと改良を加えたゴマ団子ネ!ささ、お上がって下さいネ!!ジェットの分もアルよ!」
「張大人、こりゃ上手そうだねえ・・・・けれど、できたらギルモア君と一緒でいいかね?少しばかり、急ぎの用事もあって・・・・」
「おじ様、そんなに焦らなくても・・・」
「うむ、そうじゃがの・・」


コズミは自分の隣に置いたアタッシュケースに手を置いた。
ジェットと張大人は、その動きを見逃さない。


「それじゃ、ワタシがコズミ博士を研究室に案内するアルよ、ついでに博士とジョーにもお茶を運ぶアルネ」
「ジョーはずっと、その研究室にいるの?・・・ね、挨拶くらいしに行ったらダメ?」
「さくら、ワガママはいかんぞ・・・?約束したろう」
「でも、おじ様・・・」
「ジーさんが帰るころには、ジョーも一段落つくだろうぜっ!・・・な、さくら・・・邸内を案内してやるぜ?」


ジェットはさくらに向かって含みのある言い方をして、ウィンクをひとつ飛ばした。


「ジョーの部屋、興味ねえか?」
「あるっっっ!!!!!!!!!!!!!!」

ジェットの機転(?)により、コズミ博士は地下の研究室へ張大人に案内されて行き、さくらはジェットと一緒にリビング・ルームを出て2階へと行った。


<ジョーっ!>
<・・・・なに?>
<成り行きで、お前の部屋にさくらを連れてくぜ!>
<・・・・・・・・・なんのために?>
<大人しくさせるために決まってんだろっ? ヤバイもんかなんか、部屋に置いてねえか?>
<・・・・・・ナイ、よ>
<面白くねえヤツだなっ>
<・・・面白さを求められても、困る>
<物色されても平気か?>
<・・・・物色させるんだ・・・>
<もしもの時を考えて言ってんだよっ!>
<・・・・・・もしもの時を作らないように、してくれよ>
<へ~へ~・・・じゃな!>








####


2階へと上る階段の途中、さくらはジェットの背中に向かって話しかけた。


「黙って、行くの?」
「んあ?・・・ああ、ちゃんとジョーには了解とってあるぜっ?」


ジェットの言葉に、さくらは少しばかり疑いの色を宿した視線をジェットに向けた。振り返ってその視線を受け止めたジェットは憮然とした態度で、さくらを睨み返した。


「本当に?」
「お~お~、オレが信用できねってか?いいぜ~別にっオレはいつでもジョーの部屋に遊び行けるしよっ!」
「っっ!そんなコト行ってないじゃないっ、ちょっと確認したかっただけよっ!意地悪ねっ・・・本当は、ジョーに案内して欲しかったな・・・彼の部屋だもん」
「仕事が終わるまで待つか?」
「・・・・その時、彼は案内してくれると、思う?」
「さくら、アイツがすすんでお前を自分の部屋に案内すると思うか?」
「・・・お願いしたら案内してくれるわよっ」
「そうだよな・・・アイツはそういうヤツだよ」


階段を上りきり、ジェットは右に迂って歩く。さくらはむかって正面にあるコモンスペースの左隣にあるドアに視線を向けた。


「あれは誰の部屋?」
「・・あれか?」


ジェットはさくらが指さした方向のドアを見た。


「フランソワーズの部屋だぜ」
「・・・・・ふうん、一つだけ・・・離れてるのね?」
「ま、色々とな」
「・・・・ふうん」
「気になるか?ライバルとしてよっ?」
「フランソワーズさんは、ライバルじゃないわよっ彼女がそう言ったものっ!」
「フランソワーズが?」
「そうよ!ジョーが好きでも言わないんですって、想ってるだけで幸せらしいわっ・・・まるで聖女さまね?・・・何が面白いのかしらっ」
「・・ちょっ、ちょっと、まてっよ・・・・さくら」
「え?なに?」
「フランソワーズが言ったのかっ?!・・・・好きだってっっ」
「ええ、言ったわよ?・・・・なに?それがどうかしの?・・・・彼女は私の邪魔はしないって誓ったのよ?だから、ライバルでもなんでもないわっ!自分からリングを降りたんですもの、相手にならないわ!」
「・・・・・・・・言ったのかよ・・フランソワーズ・・・」
「?」
「・・・・・・・さくら・・・おめえ、すげえな・・」
「なによ?」
「・・・・認めた・・か・・そうか、認めたんだ・・・・フランソワーズのヤツ」
「っ一体、なんなのよっ!」
「すっっげえことなんだぜ?あいつにとって、それってよ・・・・」
「たかが、好きな人を好きっていうことが?」
「さくらには、簡単で当たり前のことかもしれねえけどよ、人によってはそれが・・・出来なくて、苦しむヤツもいるんだぜ?色々な理由でよ・・・・」


ジェットは立ち止めていた足を進めて歩き出した。さくらは納得できない様子で、ぷうっと頬を膨らませたままジェットについて歩く。


ジェットも、他のメンバーたちも、フランソワーズがジョーにたいして”仲間”以上の気持ちを持っていることは、本人であるフランソワーズよりも早くに気づいていた。と、言ってもいいほどに、彼女の小さな変化を見守ってきていた。本人に自覚が現れ始めた頃、その恋を応援したい気持ちと、ジョーは”やめておいた方がいい”と言う、お節介な兄ごころ。と、いうものから、兎に角フランソワーズの本心を聴きだそうと、あの手この手を使い努力してみたものの、頑なにフランソワーズは自分の気持ちを口にすることを拒み、上手く話題を逸らしては、うやむやにし続け、現在もそれが続いている状態であった。
メンバーの誰もが、彼女の仕草や目線・・・行動以外で、フランソワーズ自身のジョーにたいする気持ちを聴いたことは、一度もなかった。


ーーー・・・・・好きだって言いやがったのか・・フランソワーズの・・ヤツ。




廊下を歩きながら、ジェットはドアを指さして2階を案内する。


「ここが、アルベルトで、この正面がゲストルームんで、そっちの最後の部屋がグレート・・・でアルベルトの隣がオレの部屋!」


グレートとピュンマの部屋に挟まれた廊下の突き当たりには、大きな明かり取りの窓があった。透き通るような柔らかなカーテンが掛かっている。


「んで、こっちに迂ってピュンマの部屋・・・」


右側へと続く廊下に進み、ジェットはピュンマの部屋のドアをノックした。


「?」


さくらがギルモア邸に着てから姿を見せないピュンマだったので、さくらはジェットがピュンマの部屋のドアをノックしたことから、彼が部屋にいると、思いこんでしまったが、何も部屋から応答がない。


「ピュンマは外出中!グレートとフランソワーズもなっっ」
「そう」


興味なさそうに、さくらはキョロキョロと周りを見渡すので、ジェットは苦笑する。


「んでよっ、その隣・・の、この辺境の果てがジョーの部屋だぜ!」


ジェットが指さしたドアに、さくらは釘付けになった。
素直なさくらの反応に、ジェットは先ほどの会話を思い出す。


ーーーフランソワーズもちったあ、これくらいの”可愛い”素直な反応がありゃあ、ややこしいことにならねえのによお・・・。ったく、難儀なヤツだぜ・・・。


さくらはジェットを押しのけるようにして、ジョーのドア前に立ちスー・ハーっと2,3度深呼吸をした。ジェットはそんなさくらを見守っている。


「し、失礼しま~・・・す・・」


誰に向かっていったのか、緊張を含んだ声と同時に、さくらは両手でドアノブを回して、ドアを開けた。


部屋の窓は開かれていた。
午後の陽の光が燦々と部屋に注ぎこまれて、大きな窓一面に広がる海と空の青。迷い込んだ潮風に靡くカーテンを追いかける、フローリングに姿を現した影。
飾り気のない広々とした部屋に置かれた、最小限の家具。

起きたままの状態の乱れたベッド。脱いだままの・・・ジョーが着ていたのであろう、Tシャツがくしゃくしゃと置かれていた。
床に落ちた、2,3冊の雑誌はモータースポーツ関連のものに見える。
閉じられた備え付けのクロゼット。

壁に寄せられたデスクトップ・コンピュータが置かれた専用デスクと、それらの付属品を納めた棚。
3台の大きな本棚は2/3が埋まっている。

ベッドサイドに置かれた、小さなライトスタンド・テーブルの上に目覚まし時計が3つ。一つはデジタル。一つは、前に寝坊したジョーのためにグレートが買ってきた、ドラ○もんの目覚まし時計。そして、手のひらに乗るサイズの、携帯用のもの。と・・・・


「?」


さくらはベッドサイドに近づいて、それを手に取った。
ジェットもさくらの背後に立ち、さくらが手に取ったものを見た。


「なにこれ?」
「・・・・・」


赤い色をしたプラスティックの、3cmほどの細長い欠片。


「・・・変なの」


ジョーの部屋にない、たった一つの赤だったために、小さいながら、とても目立った。


「・・・車かなんかのだろ?・・・アイツ、わけわかんねえの、イジルの好きだからなっ・・・おいとけよっ、大切なもんかもしんねぇし」
「そうね!」


さくらは、そうっとそれを元にあった位置に戻した後に、さくらは視線をぐるりと一周させた。


「ジョーの香り!」
「・・・・・ヤツの部屋だしよ」
「ジョーって、ドラ○もんが好きなの?」
「あ?ああ、グレートが買ってきたんだ、ジョーが寝坊したときによ」
「ジェットもジョーも朝が遅かったものね!」
「オレはちゃんとした理由があんだよっ!!ジョーと一緒にするんじゃねえよっ!」
「ろくでもない理由でしょっ!」


さくらは跳ねるようにして、ジョーのベッドに腰掛けた。


「へっへ~!いつかここで、2人きりになれたらいいな~!」
「ま、がんばれよっ」
「もちろんっ!!恋は行動力が物を言うのよっっ黙って待っていればいつか・・なんて天の邪鬼すぎるわっ。どっかのおとぎ話のお姫様みたいに、待っていればいいのよ、永遠に!そして、おばあちゃんになってから後悔すればいいわ!!なんてバカだったのかしら~ってね」
「お前、きっついなあ」
「普通よ?・・・キライなの。ウジウジして、最後はみんなが助けてくれるっていうのを見越して・・・・私は何も知りません、なんて純情そうな顔しておいて、腹の底では何考えてるのか、わかったもんじゃないわ!男って好きよね?そういうの・・・」
「そういう風に見えてんのか?」
「それ以外、なんなのよ?」
「・・・」
「好きだけど、告白しない、邪魔はしない。ライバルじゃない。ですって!信じられないわっ!!! 好きだと想う気持ちは人それぞれで、私がジョーを好きだという気持ちとは違うんですって。一緒だなんて、こっちが迷惑だわ!好きは好き!ひとつよっ!!色んな言い訳をして逃げてるだけじゃないっ弱虫なのよっっ自分に自信がないだけじゃないっそれを格好の良い言葉に置き換えただけっ」


ジェットはさくらの言葉を聞きながら、腕を組んで片方の口角を上げて意地悪く嗤った。


「さくら、お前・・・フランソワーズのことが好きなのか?」
「っっ?!」
「なんか・・・えらく突っかかるからよ・・・なんつうか・・・・そんなに気にしなくてもいいもんじゃね?・・・・フランソワーズは、邪魔しないんだろ?ライバルじゃねえんだろ?」
「う、うるさいなあっ!ジェットが変なこと言うからよっっ!!」
「げっ!オレの所為かよっ!!」
「そうよっ!全部、ぜんぶ、ぜ~~~~~~~~~~~~んぶっ!!ジェットのせい!!!」








####


外出組の4人が、そろそろギルモア邸に戻ろうか。と、考え始めた頃に、ピュンマがギルモア邸に電話を入れた。時間はちょうど7時少し前。


「・・・・まだ、コズミ博士が・・・」
『ああ、そっちはそっちで夕飯でも喰ってから帰ってきたらどうだ?』


ピュンマはカフェの中が全体的に見えるウィンドウから、グレートとフランソワーズ、そしてその膝に抱かれたイワンに視線を送った。店内での携帯電話は使用を控えるように、との張り紙があったので、ピュンマは1人、カフェの壁に背を預けながらアルベルトと離していた。


「夕食は食べて帰るよ、でも・・・このままだと、帰られないんじゃない?」
『イワンを連れて帰ってくるところを見られてしまうからな・・・』
「こんなに長引いてるなんてさ・・・・・また、始まるのか・・な?」
『・・・・わからん』
「・・・・・・・・変なこと、言っていいかな?」
『なんだ?』
「・・・・・・・やだな・・・僕。また、始まるなんて」
『・・・・・・・・・・誰も好きなヤツなんていない、さ』
「今日、とっても楽しかったんだよ!・・・・とっても・・楽しかったんだ・・・・」
『どうした?お前らしくないな?』
「間違ってたかも」
『?』
「・・・・こうやって暮らすことは、間違ってたんじゃないかな」
『・・・』
「僕たちは、平和に暮らすなんてことを、望んでは、してはいけなかったんじゃないかな・・・」
『ピュンマ・・・』


ピュンマの目の前を行き交う人々。

家族。

恋人。

友人。

みな、ピュンマを見ることもなく通り過ぎていく。


「知らなければ、よかった・・・そしたら・・・」
『知ったからこそ、失わないように、また戻ってくるために戦える。そうだろ?』
「・・・」
『オレたちは、戦闘マシーンじゃない。オレたちは”人”だ・・・平和に、幸せに暮らして何が悪い?』
「・・・うん」
『間違いなんかじゃない、オレたちは、何も間違っていない。ピュンマ・・・何を弱気になってるんだ?・・・まだ、何も解ってないんだぞ?』
「・・そう、だよね・・そうだよね!・・ごめんっアルベルト」
『本当に、変なことを言ったな・・・忘れるぞ?』
「うん、忘れて!・・・ごめんっ・・・・つい」
『それだけ、楽しかったってことだ、気にするな・・・・旨いものでも喰って帰ってこい』
「張大人の中華以上の美味しい御飯なんてないよ!」
『中華でなくてもいいだろ?』
「あ!・・・そっか・・・うん、グレートとフランソワーズに相談するよ!」
『地下から出てきたら、こっちから連絡する』
「わかった、じゃ!」
『・・・また』


ピュンマはアルベルトが電話を切ったのを確認してから、手に持つ携帯電話の通話をoffにした。短い息を短く吐いて、もう一度カフェの方へ、視線を向けると、グレート、フランソワーズ、そしてイワンがピュンマを見つけていた。3人と視線が合い、ピュンマがそちらの方へと手を振ると、笑顔で3人が手を振り替えしてくる。

車道を走る去る車、行き交う人々、今日1日でどれだけの人とすれ違ってきたのだろうか。







カフェのドアを開けて、ピュンマは3人が席に着くテーブルへ早足に戻り、夕食を食べて帰ろう!と話し始めた。



















======35へと続く



・ちょっと呟く・
でい・ば・でー・2で
・・・ひとりで泣くなよ? 泣くときはちゃんと僕を呼んで、いい?
ってジョーは言ってます。
思い出せた!・・・>(゜O゜)☆\(^^;)おい




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