RSSリーダー
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
web拍手 by FC2
Day by Day・59
(59)





雨が止んだ。
暗く立ち込めていた陰雲は夜の色に紛れてしまった。

瑠璃色の宙(そら)に瞬いているはずの、色とりどりの金平糖は、宙の上の誰かが独り占めしたいらしい。


月もなく、星もない。
塗りつぶした夜空を誰も見上げることはない。






月見里(やまなし)学院の寮は冷暖房完備。
湿気の多い季節、そとからわざわざ風を取り入ることなど、必要がないが、あえてピュンマは窓を薄く開けて白いブラインドを降ろした。


ピュンマの部屋から見えた、ベガ寮。そして視線をずらして見た、紫微垣。
アルタイル寮は中等部のシニアが混じっているが、ベガ寮は完全に中等部専用のために、アルタイル寮、ジョーの部屋があるデネブ寮に較べて人口密度が高く、部屋も、3,4人部屋となっている。
まだまだ、家が恋しいのか、いつもなら遅くまで賑やかな声が聞こえてきそうな程に煌々と電気が付けられているはずの建物は、虫一匹いないのか・・・。夜の闇と同一化していた。


「・・・・篠原当麻と、石川先生は親子」


ピュンマは落ち着いた声で繰り返し、フランソワーズを見つめた。
自分が座っていたベッドの隣に、フランソワーズには珍しい、スポーツメーカーの大きなロゴ入りの白地のTシャツに、同じメーカーの黒のスウェットのパンツ、を着たフランソワーズは、ピュンマの言葉に俯いた。


「絶対に知らないわ、当麻さん」
「・・・・石川斗織が、篠原当麻の父親ではない、の方が、受け入れやすかった、な。まさか・・・篠原さえこと当麻の方が母子じゃなかったなんて」
「009でも流石にここまでは判らなかったんだなあ?・・・やっぱり」
「・・・001じゃないんだし、無理だよ」
「っつうことはよ!石川のヤツは、自分の婚約者に他の女が産んだ子どもを預けて育てさせてるっつうことかよ?!」
「まあ、そういうこったなあ・・・。・・009?」


ピュンマのデスクチェアに座っていた、009と呼ばれたジョーは短く、けれども、はっきりと頷いた。


「007も、大方・・・見えてるみたい、だね?」
「こちとら、長~~~~~く、深~~~~~く、調べてんだぜ?気づかないような鈍感で00メンバーやってられるとお思いですかな、リーダー殿?」
「話してくれ。もうすでに007の考えていることは、向こうのメンバーには話しているんだろ?」


007はニヤリ、と嗤いながら頷いた。
008は窓から離れて、再び003の隣、自分のベッドに腰を下ろした。


「今回、起こったミッションは、起こるべくして起きたって言っていいと思う。009、そうだろう?・・・・ことの起こりは・・・まあ、辿ればきっと、B.Gの研究室で、トーマス・マクガーと、そして、トーマス・マクガーに成り代わった男が出会ったところから始まり、B.G研究所を去った、研究員達の行く末が・・・・オレたちが想像するよりも苦労の多いものだった。ってことだなぁ。恩田光弘の、叔父夫婦はトーマス・マクガーに成り代わった男の正体を知っていた。と、考える。・・・”トーマス・マクガー”の経歴を利用して成りすまし、平穏に暮らしていた男は、勉強会を開いたことから、運命が変わってしまったんだろうなあ・・・。6年前の失踪の原因は、もしかしたら」
「・・・本物のトーマス・マクガーが現れた、から?」


009は007の視線を受け止めて、言葉を足した。


「と、言うことで話しをすすめるぜ?」
「・・・・・それで?」

頷いて、話しを進めるように促す。


「勉強会が、交流会に変わったのはその、1,2年前あたりだ。ああいう世界は噂も早い。B.Gの研究所で働いていた”だろう”男だ。きっと・・、その人知を越えたものの、研究や資料を他にも持ち出していたのかもしれない。調子に乗ったかなんかで、本物を呼び寄せちまったのかもなあ。そして、失踪。殺されたのかどうかはしらねぇが、失踪の足取りを005が交流会を調べながら追っていたら、最後に向かった先がドイツだと、わかってなあ」
「・・・・石川斗織の留学先だね?」
「そうだ」
「そこで消息が途絶えたんだよね・・、確か」


008が009に向かって訊ねた。


「・・・そこから先は、005からの報告を受けていない、から・・。そうというこにしておこうか。・・死亡確認は001が、ドイツだったとは言い切れない、けれど」
「2人が何かしらの、接触があったと仮定しておくぞ?・・・・・本物の”トーマス・マクガー”は、偽物に会うまで、どこに居たか、は、ひとまず省こう。とにかく、石川はその半年後には日本へ戻ってきている。そして、ここ」


グレートは右足をを持ち上げて、2回。タンタンッと、床を叩いた。


「月見里(やまなし)学院の保健医/カウンセラー兼、寮監督として、な」
「・・・・篠原さえことの関係を考えても、簡単だったろうね。それに、寮監督と言っても、ほかに3人いるんだ・・・。彼の場合”紫微垣”の管理人というところ、だね。・・・ほかの寮監督は、交代制で住み込んでいるのに、彼だけは”紫微垣”内に個室を与えられて週末以外はここに住んでいる・・・。都合がいいね。グレートの言う通りに、何かしらの接触があってサイボーグの資料を、手に入れた。と考えて、いいと思う・・・」
「失踪時の偽物の持ち物は、一緒に暮らしていた恩田がすべて処分しているからなあ・・・」
「ミツヒロは、何も言ってなかったじゃんか、それに・・・B.Gに関わりたくねぇのが本心だったしよ、そんなもん見つけたら、速攻で処分してるぜ?」


ジェットが、部屋にいる者の脳裏に浮かんだ言葉を代表するかのように、言った。


「・・・残していかなかった、そして、処分もしていない。偽物が持っていたもの、そのために・・・”マクスウェルの悪魔”が生まれた。いや・・・”マクスウェルの悪魔”にならなければいけなかったのかも、しれない」


003は顔を上げて、009の横顔をみつめた。


「どういうこと?・・・・”ならなければいけなかった”?って、まるで”マクスウェルの悪魔”が自らの意思ではなく、サイボーグ設計図を・・・」
「・・・・・まだ仮定での話しだ、よ。フランソワーズ」


フランソワーズの空色の瞳に不安の色を含まさせないように、微笑んでみせた。


<まだ、足りないピースが多すぎるから、ね・・・・・。悪いけれど、津田海が学院に戻ってくるかどうか、が知りたいんだ・・・・”視ていて”くれるかな?>
<ええ、もちろんよ>



「009の”それ”は、吾輩にはわからん。話しを戻させてもらうぞ?とにかく、その時点で、石川斗織、篠原さえこには”当麻”がいた。って言うことは、さえこが当麻を引き取ったと言う事からも、2人はすでに他人とは言い難い、関係だった。まあ、篠原さえこが産んだ子じゃないが、戸籍ではそうなってるしなぁ。石川が手に入れた、研究資料が篠原さえこの手に渡ってもおかしくない。と、考えたんだ。何せ、そういうモノを手に入れたくて仕方がない”環境”にいるのは、わかるだろう?」
「・・・・・灯台もと暗し。トーマス・マクガーは日本で、中井・マクガー・T・アンドリューを捜していた・・・。多分、篠原さえこと、石川は本物を探していただろうけど、まさか日本に居るとは思っていなかったんだろうね?」
「っだああああ!!その辺がわけわかんねえんだよっ!ってことは、石川がアンドリューってか?!」
「まあ、そう言うことだな、002。調べたら、アンドリューは生まれてすぐに私生児として養子に出され、アメリカ国籍だったんだが、半年ほどで養子縁組を解消されて、一時的に、実母の中井みや子の、従兄弟夫婦に預けられている。その後・・・石川夫婦の子として生まれたみたいだな」
「生まれた?!」


008の声がひっくり返る。


「・・・・”養子”であると言うことを隠すために、1,2年くらいの差なら判らないと、・・・・新生児として、自分たちの子として出生届けを出すんだ。日本は隠したがる傾向があるからね・・・。そうか、石川斗織は・・・。アンドリューのまま、石川斗織でもあったんだ、ね」


空気に混じるような、薄い声の009の横顔から003は目を離すことができなかった。













”わたしは、父親が。
違和感があるだろ?名前とこの顔に髪。
母方の方を名乗っているからね、ちなみに母が1/2どこの国のかは、知らないけれど、余計に日本人らしくないだろう?

わたしの場合は1/4日本人なんだ”


石川斗織。と自己紹介されたときに、その名前と容姿とのギャップに驚いた。と、同時に、ジョーの胸には、浮かび上がった刹那の思いを、誰も知らない。











「実際に、アンドリューの方が、書類上2歳ほど年上だ。アメリカにある籍もそのままだったなあ。それを使ったんだろうよ、迷惑な話だなあ・・・。・・・と、002のせいで話しが逸れちまったじゃねえか!・・・まあ、ここからはあくまでも想像しかない領域で・・・」


007は009に視線を投げた。


「目的はただ1つ。俺たち・・・・・・・・の、ような、戦闘用とは思わないけれど、・・・サイボーグの開発。今から言うことは、僕自身が考えている推測でしかない・・・それだけに、囚われないでくれ。・・・言っておくけど、僕はイワンじゃないんだ。完璧に予測するなんて無理だし、ね・・・」


009は、002、007,008,そして、003へと視線をめぐらした。
そのとき、009と目があった003は、脳波通信で009へと話しかけた。


<ジョー・・、津田海さんが戻ってきたわ。1人よ>
<・・・わかった。ありがとう>


「”マクスウェルの悪魔”は、篠原さえこ。であると僕は考えている」


「っな!」
「ええっ?!ちょっと待ってよっ話の流れ的にっ!!石川先生じゃないのっ009!」
「むう・・・そうくるかい?009、我が輩もてっきり石川斗織だと思っていたぞお?」
「オレだって、それっくらいっ!!」
「009はもしかして・・・、ゲームを作っている人間と、実際にそれを使っているる人間とは、別に考えているのかしら?・・・実際に動いているのは、篠原さえこさん。そして・・・ゲームを作って指示をしている人が・・・・?」


003の言葉に、009は大きく瞳を見開き、そしてすぐにその表情は柔らかく、微笑みに変わった。


「”1人”とは限らない・・・。と、言う事だね・・・・。篠原さえこを中心にして、ゲームは進められていると、思う。すぐにそれは解るよ」
「何か、したの?」
「メールを返信しておいただけ、これで001がゲームを中止にまで追い込んでくれていれば、うまく引きずり出せるはずだったんけど・・・」


言い淀んだ009の言葉の先を、部屋にいる008以外は、読めた。


津田海の左足。
そこに使われている技術が、問題であった。


「よお、009・・・ちゃっちゃっと、長引かせないようにしようぜ。ある意味、時間との闘いになってきてんじゃねえの?」
「オンライン・ゲームに”B.Gの陰”を感じて動き出している裏の人間、どこかの政府も動いているって報告受けてるしなあ・・・」
「それに、そういうことにたいして、”マクスウェルの悪魔”が、どう捕らえているのか・・・わからないわ、無知な人間ほど危険だもの・・・」


007はちらり、と008を見た。


「・・・ピュンマ」


00ナンバーで呼ばれなかった事に、ピュンマは驚く。


「あ、うん、なに?009」
「津田が、交通事故に遭っていたこと、知っていた?」
「え・・・・・、いや。昔、大怪我をしたとは言っていたけど、今回もその古傷がって、大けがした原因、交通事故だった・・・・・の?」


008の胸によぎった戦士の感が、不穏に揺れた。


「・・・・事故を調べてほしい」
「え?・・・・なんでだい?」


関わっているはすがない。と、頭では言い切れるが、ここで彼の名前が出てくると言うことは、それが何を意味しているのか、わざわざ誰かに言われなくても、わかる。


「事故が起きた状況、運ばれた病院、怪我の度合い・・・関わった医師、すべてを、ね」


ピュンマの顔が険しくなり、009に向かって姿勢を正した。


ーーー海に、何かがある。



「008、彼をマークする。それは君に頼む、よ。それと、さっき津田が寮に帰ってきた。そうだね?」


009は003に確認するように、彼女を見ると、003が静かに、けれどもはっきりと頷いた。


「なんのために、009?」
「・・・・彼は日頃から、石川斗織と懇意にしている。それは008、君が一番良く知っているはずだよね?」
「そうだけど・・・」
「彼の事故、そして今回の彼の・・・少し気になることがある。008、いいね?」
「・・・・・・了解」


<なんで、ピュンマに調べさせるんだよっ?わざわざ、お前サドかよ?>
<・・・・自分の目で知る方が、いいと判断したから、だ。003が視た。それだけではピュンマには・・・・・、受け入れられたとしても、態度に出るだろ>
<お優しいことで。ま、自分でちゃんと調べて、納得する方が、ヤツなりに時間ができて、いいだろうけどよ・・・・ったく、そういう気配りが、なんでアイツにできねえんだよ、オレは不思議でしかたねえよ>
<・・・・>




「グレート、向こうへの報告を頼む。あと・・・」


009は全員の顔を見た。


「”マクスウェルの悪魔”が、篠原さえこ。だとしたら、彼女が設立した”篠原技研”や、今回の”あやめ祭”のことと繋がってくるんだけど、・・・・・まだ、なんとも、はっきりしないんだ、色々な意味で。とにかく、001がオンライン・ゲームを妨害、簡単には手に入れられないようにはなっているけれど、もういい。これ以上、”サイボーグ設計図”を世に出ないようにすること。手に入れた”景品”を持つ者については、景品を持っていた人間の手から全員のそれが消えるのは、さすがに危険だから、面倒だけれど、001に頼んでいた”偽物の景品”とすり替えてもらう。読んでも、それが違うモノとは気が付かないだろうけれど、理論上、役立たずなモノになっているはずだから。007、と・・・屋敷に残っている、みんなに頼む。002、そっちに加わって欲しい。008は、津田のことを、003はここで視てもらうものがあるから、それが済み次第・・・そうだな、002か007と一緒に邸に戻るといい。ゲーム参加者の中にいる”裏”の人間のリストを、作るように001に言っておいてくれるかい?007」
「了解!」
「今後、そいつらが、どこに結びつくかわからない。マークしておいた方がいいと、思うから。・・・005久保絵里子の報告はもらってないけれど、何も見つからなかったのかい?」


009は007に尋ねる。


「ふっつうのおばちゃんらしいぞぉ」
「・・・・篠原さえこが招待状を送るって言う事は、交流があると言う事だから、見失う事がないようにして欲しい。今回に関わった人間は、最終的にすべてを、”忘れてもらう”必要があるかもしれない。・・・001の昼の時間はあと・・」
「1週間は大丈夫よ」


009の言葉を003が次いだ。


「004が確か、石川の動きを見張っているんだよね?」
「ああ、今もかもなあ、同じホテルに部屋を取っていた」
「わかった。1週間以内には終わらせたい、な。確かに、長引かせるのも問題だし。思っていたよりも事は小さく済みそうな気がする・・・。相手がまだ、”素人”なだけに、ね」
「ひとまとめにして終わらせらようぜ、面倒くせぇっつうの!ったく、なんでこんなに回りくどいやり方をしなきゃなんねんだよ!ぱぱっと篠原さえこをの首を押さえりゃいいじゃねえかよ!」
「それで、この一連の連鎖が切れるっていうならなあ・・・1人でも取りこぼしたら、また同じ事の繰り返しだぞ?」


002の言葉に、007は同じ考えを示しつつも世の中そう簡単には物事は動いていない。と、得意の戯曲の言葉を使って説明し始めたために、002は耳を塞ぎたくなった。


フランソワーズは、息を殺して神妙な面持ちで隣にいるピュンマの、膝に置かれた手にそっと自分の手を重ねた。


「ピュンマ・・・」
「何か、あるんだね・・・・海に」
小さな、小さな声でフランソワーズに尋ねた。


「事件を、調べてみて・・・きっとジョーが、ね?」


ミッションの内容から、かならずいつか、津田海にたどり着いていただろうけれども、フランソワーズは自分を、”眼”で視てしまったことを、後悔に近い気持ちでピュンマの手を強く握りながら、こころの中で謝った。


003である限り、それは当然の報告であり、見逃す事が許されない真実。






ジョーはフランソワーズとピュンマの様子を見ながら、


ーーー”もしかしたら、”マクスウェルの悪魔”は・・・・
   篠原当麻が、残りの研究資料を持っていることを知らないかもしれない。と、
   考えていたけど・・・逆かも、な。知っていながら出さない。
   津田の足の構造で、すべてがわかるはず。 けれど、矛盾を感じてならない・・・。




別で動き始めているのか?















グレートの熱が入り始めた唱からなんとか逃げるために、必死で考えを巡らせた結果、ジェットは立ち上がり、ジョーに向かって言った。


「頭使って、疲れちまったっ!ジョー、ケーキもってこいよっ喰おうぜ!!なんなら、オレの自慢の喉を披露してやるぜ?っつうか、独り占めしたいなら、それはそれで、別にいいけどよっ」


ジョーは立ち上がった。


「・・・・飲み物、くらい用意しといてくれ、よ」




















####

いい加減に、もう、何もかもから逃げ出したかった。が、呼びだされて、それに二つ返事で時間を作る自分が愛しかった。





そんな気はないくせに。
会えば、そういうことを”一応”するのが男の仕事とでも思っている。

男がそう思っていることを、喜んでいる、自分。





馬鹿な、自分。
断れない、自分。

言いなりになるしかない、自分。
決められたことしか出来ない、自分。


ワルぶってみても、形だけ。
よゐこぶってみても、形だけ。


形だけの人間。



誰かが、迎えに来てくれることをずっと祈っていた。
誰かが、私を迎えにきて、オブジェのように、飾られただけの世界から連れ出してくれることを夢見ていた。


ずうっと、夢をみていた。




夢を見続けていた。

夢の中で悪魔に出会っても、騙されても、ずっと、その夢の中にいたかった。




「絶対に、当麻は護るからね。美涼」


篠原グループ本社に設けられた、さえこ専用のデスクには、8台のコンピューターが起動していた。

年代を感じさせる、茶色の皮で作られたフォト・フレームを引き出しに仕舞う。


Jと言う、ゲームに参加してきた男はあっという間に、8つの景品を揃えた。
その話に[彼]はひどく興奮し、なんとかコンタクトを取ることをさえこに強要してきたのだ。
そして、2日ほど前からゲームに参加した。”踊る白いうさぎ”は、こちらからURLを送っていないのにも関わらず、篠原本社にある、さえこ自身のコンピューターから直接、アクセスして、プレイしていた。

何度も本社のコンピューター・セキュリティをチェックし、使用するコンピューターを1台増やした上で、それは保護のためにいっさいネット回線にはつないでいない。ネット回線につないでいないコンピューターに”マクスウェルの悪魔”のすべてのゲーム・プログラムを写した上で、使用していた他のコンピューターのセキュリティを組み直した。ハッカーやクラッカーが進入出来ないように、逆に、ハッカーやクラッカー、と呼ばれる名のある人物を雇い入れ、セキュリティ・ホールには細心の注意を払い、定期的にチェックを入れている。

ここではゲームを保管し、プレイヤーたちの更新状況などを、自分も1人のプレイヤーとなって見守っているだけで、”マクスウェルの悪魔”として、動いているのは学院のみ。


実際に作業するのは、さえこが自由にできる”月見里学院”で行われていた。
学院全体のコンピューター・セキュリティによる、ロールベースアクセス制御(RABC)がかかっていた。許可されたユーザーだけがアクセスできる限定手法をとり、多くの学生に混じって、自分の動きを探られることはない上に、実際に自分は学院の人間でありながら、そうでないとも言えた。未だ名前は父、篠原秀顕のもの。


「・・・・J・・」

”踊る白いうさぎ”を止めることはできない。
何がどおなっているのか、まったく理解できないさえこは、すぐに雇い入れた”プロ”を呼ぼうとしたが、それを思い直した。

一台のモニターに映し出された、メールの内容に、さえこは愕然とする。









=======================
to.マクスウェルの悪魔



君の言うエデンは、滅びの道を辿るだろう。

もうすぐ夜が明ける。
夢から目覚めて、現実の世界にもどるべきじゃないのか?



ゲームの中だけならいい。
架空幻想の世界なら、それはとても魅力的で、面白い世界だから。



人は生まれながらに、人である。
人は神にはなれない。
人の手で作られたものは、人の手によって滅びるだろう。


科学は万能ではない。
人は完全ではない。

だから、価値がある。


理想はあくまでも理想でしかない。








すでに、僕自身が科学との融合に選ばれてしまっているから。
歓迎されても、いまさらなんだけれど、
それでも、君の”遊びに”につきあってあげるだけの、優しさは持ち合わせている。





口紅の色を変えたね?
この間の方が君らしかったよ。
君にしてはカジュアルだと思ったけれど、カレン・ミレンのドレスはよく似合っていた。
ディオールよりも君らしくて、よかったよ。




J.

=========================







「Jは、私のことを知って・・・気づいている・・・・」



さえこのデスクに置かれた携帯電話が鳴る。



鳴り続ける着信音。
購入したときに設定されたままの、音。


鳴り響く音が、さえこのこころの虚無感を押し広げていく。


手が動く。
弱い自分を嘲りながらも、その向こうにいる彼の声を求める女の自分が悲しく、そして、愛しくもある。


護りたいものがあるからこそ、人は強くなる。と言う。


さえこは、それを絶対に否定していた。





護りたいものがあるからこそ、人は弱い。










さえこは、電話に出る。
その昔、周りが見えなくなるほどに夢中になった、幼い自分に還っていく。


篠原さえこは、いまだに恋をしている。





「何?」
『やっかいなことが起きた・・・。限界だ、あの足は』
「どうするの?」
『・・・今持っている”資料”では、あれ以上のことはできないっくそっ!!他のはまだ見つからないのか?!』
「ええ、トーマスは当麻に残すと言っていたものを、彼に伝える前に亡くなったのよ。恩田と言う男にも直接聞いたけれど、当麻に渡したいから、と。その隠し場所は教えてくれなかったって、何度も言っているわ・・・・彼の入院先も調べたでしょう?」
『当麻にちゃんと確認したのかっ!あいつが隠し持っているってことないのか!』
「・・・・当麻は何もしらないのよ?・・・彼が元、B.Gという組織の人間だったなんて、預かったとしても、私に言ってくるわ。あの子はとっても良い子だもの。私に隠し事なんてできないわ』
『とにかく、今日学院に来いっゲームの方も、変なことになってるだろ?』
「”品評会”に間に合わないわね、きっと。足がそんなのじゃ・・・」
『Jから連絡が来たか?』
「・・・ええ、来たわ」
『会うぞ』
「ご自由に・・・でも、彼がまだ”サイボーグ”に興味があって、そういう技術を持っているとは限らないわ」
『わかっている!・・・それでも、今は考えてる場合じゃないんだっ。あのゲームをクリアし、最短で景品を狙ってくる。間違っていない!彼もきっと元B.Gの科学者だ!』
「会うのね?」
『会うっ!海を目の前にすればきっと手を貸してくれるはずだっ』
「・・・学院へ着いたら、電話するわ」







さえこは、彼の返事を待たずに電話をテーブルに置いた。







恋をしている。
恋をし続けている。

だから、逆らえない。




たとえ、彼の目的が自分の周りであっても。
自分が持つ、”篠原”のブランドであっても。



あなたの子だから、当麻を護る。
親友の忘れ形見だから、当麻を護る。



当麻が生きている限り、私は弱い。

成長するにつれて、彼に似てくる当麻。けれど、美涼に似て、とても素直でまっすぐに育ってくれた。

それだけが、さえこの喜び。










「彼が、会う前に私がJと会う・・・・・・勇気があれば、彼をもっと早く止められたのに」



軽やかなブライド・タッチでJへとのメールを打ち込んでいく。




=====================

J.






朝を迎えるまでのしばしの時間が、我々には与えられている。
もう少し、夢を観ていようではないか。





君の優しさに感謝する。
その優しさを分け与えてくれるなら、君は呼びだしてくれることだろう。
愚かな

















さえこは、タイプの途中で指を止めた。
”愚かな”という文字を消して、打ち直す。

















”エデンへの道が光り輝く栄光の道と信じている、我々に、
神と科学の祝福を受けた、君に出会えたことを感謝しよう。




時は充ちた。


連絡を待つ。




運命の日は、こちらから連絡する。







マクスウェルの悪魔


=====================




さえこは送信ボタンを押す。
あえて、Jが自分のことを知っているフレーズを無視して返信した。





怖いことはない。
何も怖がる必要もない。




自分には、当麻がいる。
だから、何が起きても、当麻さえ生きていれば、それでいい。



それが、美涼との約束。
それが、あの男を苦しめる、唯一の方法だと信じて。



さえこは立ち上がり、デスクに置いた携帯電話を手に部屋を出て行った。
部屋の前に控えていた、さえこ専属の秘書と弁護士が控えていた。


「今日の昼食をキャンセルして、あと何も予定をいれないで」


短く秘書の男に伝えると、男は短く返事を返しさえこについて歩く。
その男と並んで弁護士がさえこを追った。


「篠原さん、例の件ですが無事に滞りなく。あとはご子息のご署名をいただければ」
「・・・わかったわ」
「それでは」


報告すべき事を言い終えた弁護士は足を止め、さえこと、秘書を見送った。
さえこが雇っている運転手に、今日の仕事はもうない。と、言い帰らせる。そして、さえこ自身が運転して学院に向かい、男を連れてホテルへと向かった。





まさか、自分たちの車を1人の、00ナンバーサイボーグが追っていたとは気づかずに。













####

ジェットに言われるがまま、デネブ寮にある自室の冷蔵庫に入れた、フランソワーズが作った、ザッハ・トルテを取りに、ジョーはフランソワーズを連れて一緒に部屋を出た。


当麻が学院に残っているために、部屋へは連れて行くことができない。003を連れて009が出る。
それは別の意味を含んでいることを、その場にいた、ジェット、ピュンマ、グレートは、知っているが、ピュンマが想像していることを含めた上で、ジェット、グレートは2人が出て行った”別の理由”にも気が付いていた。

ピュンマが、津田海のことを自分で知るまでは、ジョーは徹底して、”彼の左足”について言わないつもりのようだ。



ジョーがフランソワーズを連れて部屋を出る、と言ったとき、ピュンマはすぐにラップトップ・コンピューターを立ち上げ、ギルモア邸のメイン・コンピュターを通し、自分の部屋のある階の監視カメラに偽の映像を流した。
それは、事前に監視カメラが映していた映像を、ピュンマが録画して保存していたものである。


「今から10分間は、何も映らないよ・・・戻ってくるときは連絡して」


短く、ピュンマはジョーに言った。
ピュンマの言葉にジョーが頷き、フランソワーズはピュンマに優しく微笑んだ。



2人は部屋を出て、早足に同じ階にある、学生たちが自由に使えるコモンルームへと向かった。
フランソワーズは何も言わずジョーの背について、そのコモンルームへと足を踏み入れた。


「ここには、監視カメラもない・・そっち、のデスクにデスクトップが4台あるだろ?」


ジョーはコモンルーム入り口に入った左側に、2台ずつ向かい合わせに置かれたコンピューターを指さした。
フランソワーズは、ジョーが指さした方向へと歩き出す。


「景品は、ここにある。・・・・これを視ながら、津田海を・・・いい?」


フランソワーズは自分の背にぴたり。と寄り添うようにいる、ジョーの声に頷いた。
ジョーは、フランソワーズを1台のデスクチェアに座らせて、コンピューターを立ち上げる。起動を報せるサウンドが、2人以外いない部屋に静かに響いた。

ルームライトはついておらず、四方壁に飾られているアンティーク風のランプが、中に入れられたワット数の低い電球の、おぼろげな色で浮かび上がっているのみ。


「一応、このフロアには、ピュンマとジェットしか残ってないから、緊張しなくても大丈夫だよ?・・さっき、自分でも確認しただろ?」


デスクチェアに座るフランソワ-ズの肩が強張っている。
息を殺すように薄く吐く、微かな息づかいを感じながら、ジョーはブレザーの胸ポケットから、持ち歩いているUSBを、立ち上げたコンピューターに差し込んだ。
フランソワーズが座るデスクチェアの背に左手を乗せて、”もしも”誰かがコモンルームに入ってきたとしても、フランソワーズの姿がすぐには確認できないように、自分の躯で覆い隠す。そのために、ジョーは腕を伸ばしてフランソワーズの背後からマウスを操る形となった。

ジョーがマウスを扱いやすいように、イスをギリギリまでデスクに近づけさせたために、フランソワーズはイスの背とデスクの縁にサンドウィッチされたように挟まる形になった。


「・・・・あの、さ」


耳に近い位置で小さく囁かれるジョーの声に、フランソワーズはその部分が熱く焼けていくような感覚に襲われる。


ルームライトは付いていないが、デスクトップのモニターから放たれる白い光が、自分の顔をはっきりと浮かせていることがわかるために、肌の色が変わってしまってはいないか。と、緊張する。


「・・・・・・・・別に、いいけどね。そんなにデスクにぴったりと、躯をつけられてると、その・・・デスク下にキーボードがあって、出せないんだけど?苦しくない?」
「?!」


囁かれた言葉に、反射的にデスクの縁に両手の平をあて、ぐいっと腕を伸ばしてデスクと距離を取ったフランソワーズの急な行動に、彼女の背後にいたジョーは、デスクチェアに轢かれた。

デスクチェアの足には、とても滑りの良いローラーが4つ付いている。
フランソワーズが入れた力の勢いのまま、どん!と、腹部に強い衝撃を受け、マウスから離れたジョーの手が床の絨毯へと落ちた。


「・・・・・って・・」
「ごめんなさいっ!」


まさかのフランソワーズの行動に、不意を突かれてジョーは尻餅をついた。
フランソワーズはそれ以上デスクチェアが進まないように足で止めて、デスクチェアから飛び降りて床に屈んだ。


「・・・・・フランソワーズ・・・急にイスを・・・驚くだろ?」


自分の正面に屈んで何度も謝ってくるフランソワーズを見ながら、ジョーは苦笑するしかない。


「ごめんなさいっ。だって、デスク下のキーボード・・」
「・・・いや、別にいいけど・・・。あんなにぴったりと躯をくっつけて苦しくない?」
「平気・・」
「それなら、口で言ってくれたらいい、よ・・・」
「ごめんなさい。本当に、・・・ごめんなさい」
「・・躯が鈍っているみたいだな・・・、これくらいで床に手をつくとは、ね」


ーーー躯が鈍っているんじゃなくて・・・油断しすぎだ、・・・・俺は・・。


「そんな、私が急に・・・ほんとうにごめんなさいっ・・・」


調った眉を八の字に下げて、床に座り込んで謝ってくるフランソワーズ。
さっと、体制を正して片膝をついてから、右手をフランソワーズに差し出した。


「一回で、いいよ・・・。ごめんなさいは。ほら、立って」


言いながら、先にジョーが立ち上がる。
フランソワーズは、おずおずと、ジョーが差し出した手を取る。と、ジョーがゆったりとした動きでフランソワーズが立ち上がるのを助けた。


すぐに、ジョーが手を離すと思っていたフランソワーズは、立ち上がっても握られたままの手に、どきどきと、心臓が高鳴っていくと同時に、嬉しさも沸き上がっていった。そしてそれは瞬時に、自分が、篠原さえこに嫉妬していたことを、フランソワーズに気づかせた。


篠原さえこと、地下の通路で会った後、ジョーが部屋に戻ってきたときに、放たれた残り香が、さえことジョーが触れあった証拠。

目蓋に焼き付いた、さえこの仕草。
そして、ジョーの腕に絡められた、女の腕と指先。





フランソワーズは嫉妬した、自分を恥じた。
自分にはそんな権利などないのに、と。









「魔法の手、だね?」


ジョーの言葉に、いつの間にか俯いていたフランソワーズは、はっと顔を上げた。


「・・・・この手から、美味しいモノがいっぱい作られる、から」



ーーーそして、この手が、一晩中・・・・・ずっと。












フランソワーズの手を離す。
離れていくジョーの手の感触、そして温もりに、フランソワーズの両手が、その手を追いかけていった。




小さな白い手に包まれた、自分の手を見てジョーは驚く。


「私の手が・・・・そうなら、ジョーの手は、たくさんの人を護っている、手・・・よ。とても強くて、優しい・・手」


空に星が瞬くように、フランソワーズの瞳は煌めく。


「・・・・そうかな、この手は、多くを破壊してきた、よ?」
「それでも、この手はずっと護るために戦って、傷つきながらも、優しさを見失ったりしない・・・みんな、知ってるわ」
「簡単に人を殺すことだって出来る、サイボーグの手」


フランソワーズは、ジョーの手を握る両手に力をいれた。


「それなら、私も・・同じだわ」
「・・・・・違うよ。キミは違う」
「同じよ?・・・・・どうして、違うの?」
「・・・・そんなことさせない、から。・・・・みんな全力で、キミにそんなことをさせないように護る、よ」


ジョーは、握られていない手を、自分の手を包み込んでいるフランソワーズの手の上に重ねた。


「・・・・今は、キミの”力”が必要で、・・・・キミに辛い思いをさせている。けれど、これだけは言っておく、よ。・・・・キミの手をもう二度と・・・戦いのために使うことがないことを、使うなら、キミが大好きな御菓子作りにだけ・・・使われるように、そう思っている」


まっすぐに向けられたアンバー・カラーの瞳は、強く光る。









”フランソワーズは、フランソワーズだっ!
そしてアイツはサイボーグに改造された003なんだよっ!
003でいることが、フランソワーズなんだよっ。フランソワーズでいることがっ、003でいることだっつうのがわかんんねえのかよっ”








ジェットの言葉を噛みしめる。




いつの日か、キミがキミでいるために、
戦いを忘れて、003であることを忘れる日が来るまで、
俺が、この手を・・・護る。




003でいることが、キミ。
そのために、必要な”眼”と”耳”だから・・・せめて、キミの手だけは。





汚したくない。







「・・・それなら、ジョーも同じ。戦いのために使わずに・・・上手にネクタイを結べるように練習するだけの、手であって欲しいわ」


フランソワーズは、くすっと、笑った。
ジョーはフランソワーズの手に重ねていた手を離すと、フランソワーズもジョーの手を離した。


「そんなに変?・・・・アルベルトに教えてもらった通りなはずだけど?」
「・・・・教えてもらっていたとき、私もいたでしょう?そんな風には教えてなかったわ」


フランソワーズが一歩、ジョーに近づいて、見上げる仕草でジョーのネクタイに触れた。


「やだっ・・・・ジョーっこんなにノットを固く締めてどうするの?」
「・・・え?」


フランソワーズはジョーのネクタイを解こうとしたが、あまりに固く結ばれたそれは、びくともしない。


「ノットが潰れてるはずだわ・・・・、ジョーこれ自分ではずせるの?」
「・・・外せるよ、外せるから、今日も付けてるんだけど?・・・・いいよ、フランソワーズ。ネクタイは、あとで」
「・・あ・・・・・そうだったわ。ごめんなさい・・・つい、気になってしまって」
「・・・・・・そんなに、変なんだ、ね。じゃ、後で頼んでいい?」
「え?」
「ちゃんと、教えて下さい」


真剣な表情で、まるで職員室に訪れた学生のような態度で物を言うジョーに、フランソワーズの笑いがこぼれる。


「はい。ちゃんと教えて差し上げます」


2人は微笑みい、自然に003と009へと切り替わる。
お互いに触れ合った手の感触の余韻を、こころ奥深くにしまい込んで。


胸が高鳴るような、激しく相手を求めるような、そんな胸の動きはなく、逆に、自分たちの置かれている立場と状況を冷静に見つめ、どんな状況に置いても、そばにいることが出来る。と、安心した。





009であるから、003のそばにいる。
003であるから、009のそばにいる。




すでに読み込まれていたUSBからいくつかの”景品”を開く。

大まかに009は003にその設計図に書かれている特徴を伝えると、003は”眼のスイッチを入れて、同じ寮の2階の部屋にいる、すでに夢の住人となっていた津田海の左足を視た。














ここに、少しばかりお節介なキリギリスが、巣に帰る前に彼ら2人の様子を覗いていたことは、誰も知らない。


ーーー青春だなあ・・・。いいけどよお、ジョー・・・
   お前、純情すぎねえかあ?話しに聞いていたのと、ぜんぜん違うキャラじゃないかい?


 
手を握り合い、お互いを想い合い。
誰もいない部屋。


ムード満点の証明。










そこで何も起こらないことに、キリギリスは頭を捻りながら部屋を去っていった。






ーーー本命には手が出ねえ、タイプかあ・・・・。














設計図を見ながら、確認した津田海の足は、まさしく、トーマス・マクガーの資料を使って作られたものだと、報告された。


コモンルームを出て、フランソワーズを先にジェット、ピュンマの部屋へと送り帰した後、自室へ向かったジョーを、出迎えたのは、もうすでに休んでいると思っていた当麻だった。










=====60へ続く



・ちょっと呟く・

やった~!ここまできたっ!
そして、9と3が成長っ(?)
手を握り合っても、ドキドキしないらしいです(笑)



web拍手 by FC2
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。