RSSリーダー
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
web拍手 by FC2
照れくさい/そんな二人のクリスマス
「ジョーと二人だけなんて、寂しいわね?」
「・・・・・・う、・・ん?」





12月22日から27日まで、ギルモア博士はコズミ博士の友人たちに混じって湯布院へ温泉旅行。
ちょうど、イワンが昼の時間ということもあり、一緒に連れて行くそうだ。

赤ちゃんが居る方がなにかと都合が良い、うにゃうにゃと、電話で話しているのを通りかかったジョーは聞いていた。それにたいして、何も突っ込むことはないが、なんとなく、博士とはそのとき視線を合わせておいた。


中華とクリスマスにどういう関係があるのかわからないが、商売人としては、外せないイベントらしく、すでに張大人の店はクリスマスから年末にかけて、忘年会に、新年会の予約でいっぱいらしい。
そうなると、もちろん、共同経営者であるグレートも同じように忙しいために、店に泊まり込むことになるようだった。


年末はどこの国もクリスマス、から新年にかけて忙しいらしく。
国に帰っているメンバーからぼつぼつと、邸には年が明けてから帰るとの連絡が入り始めたのは、12月の2週目がすぎたころ。






ギルモア邸で、ジョーとフランソワーズが二人きりになること自体は、さほど珍しいことではない。
けれど、二人きりで”クリスマス”とは。



初めてである。







####

「ね?せっかくのツリーも、お料理もケーキも、二人じゃ寂しいわ!!」
「・・・・じゃあ、どうするの?」
「そうねえ・・・」
「心配しなくても、プレゼントは届くと思うよ?」
「も!そんなこと、心配するほど子供じゃないわ!!!」


ぶう!っと頬膨らませて抗議しているが、ちゃっかり帰ってこないメンバーたちに、寂しいだの、ひどい!などのメールを送りつけていたフランソワーズ。

メンバーたちは、きっと可愛いフランソワーズのために、去年よりもうんっと奮発したプレゼントをクリスマス当日に合わせて送ってくるであろうと、想像している。

すでに、当日に邸にいない4人(ギルモア、イワン、張大人、グレート)から彼女宛のプレゼントを託されているジョーなために。

(ちなみに、ギルモア邸メンバー(フランソワーズ除く)からはクリスマス・プレゼントとして2代目の車(フォルクスワーゲン・ニュービートル)を4人から贈られていた、ジョーだったりする。フランソワーズの「可愛い!こんな車に乗りたいわ♪」の、言葉があったことは、ジョーは知らない





「今からだと、どこも予約でいっぱいだろうなあ・・・」
「予約?」
「二人分だけ作るのが寂しいなら、どっか外で食べてもいいだろ?」
「そうねえ、クリスマスにディナーなんていいわよね、ちょっと奮発しちゃって、トルコ料理のコースとか♪」
「・・・・・なんで、クリスマスにトルコ料理?」


リビングルームのソファにだらりと座り、膝の上に広げた「る○ぶ東京」の雑誌。類似した情報誌が、リビングのテーブルの上に数冊置かれていた。


「エキゾチックなクリスマス!」
「・・・もっと早くわかってたらなあ・・どこもかしこもいっぱいだろうなあ・・・」
「たとえば?」
冬用の毛足の長いカーペットの感触が気に入っているフランソワーズは、ソファに座らず、カーペットに直に座り込んでいた。


「・・・・まあ、別に、特に・・・・、定番だけど、イルミネーションとか観たい?」
「電気代いくらくらいなのかしら?」
「いや、あのさあ・・・・ほら、綺麗だよ?」


ジョーの足に躯を寄せて、彼の左の膝小僧に頭をもたれかけるような形でのんびりと過ごすお茶の時間。


クリスマスまであと一週間。





「どれえ?」


手に持っていた雑誌のクリスマスイルミネーション特集ページを、フランソワーズの顔前に開いてみせた、ジョー。


「ジョーはどこがいいと思ったの?」
「たて浜コズモワールドとか、いいかもね。観覧車に乗れるよ?」


ジョーから雑誌を受け取って、ぱらぱらとページをめくるフランソワーズ。
字を読む気はないらしく、写真のみを観ているようす。


「寒いのは、イヤねえ・・」
「色々アトラクションで遊べるけど?・・・それだと室内かあ・・・・。スケートとかは?」
「いや!」
「ベイサイドは?ショッピングとレストラン」
「クリスマスまでショッピングなんて、・・・嫌よ・・。もうくたくたなのお」
「いや、くたくたっていうのは、僕の台詞だよ・・」


大学研究室のアルバイトとギルモアの助手しかしていないジョーと、家事手伝いのみのフランソワーズにとって、家族全員分のプレゼントを揃えることは、かなり金銭的に苦しいために、いつの頃からかクリスマスプレゼントは、ジョー&フランソワーズ共同。と、なっていた。

そのために、フランソワーズと一緒にクリスマス・プレゼント選びが11月頭から始まり、先週ようやくすべてを揃え、各国に住む家族宛に包装を終えたのは、昨日。

それらはジョーの車のトランクに積んである。


「ジョーはくたくたじゃなくて、だらだら」
「はあ?」
「だらだらでしょう?」
「・・・・・・・当たり・・・今日くらいだらだらしたいよ。も、当分買い物は勘弁・・・珈琲とって」
「はい」
「ありがと・・。で?」
「なあに?」


フランソワーズからマグを受け取り、ぬるくなった珈琲をごくごく。と喉を鳴らして飲んだ。


「このままだと、邸でごろごろクリスマスだけど?」
「ねえ・・・。そうよねえ・・・・」
「別にいいけど、僕は」
「ねえ、ジョーはクリスマス何が食べたい?」
「クリスマス・・・だし。チキンかステーキでケーキ?」
「・・面白くないわ!!」
「面白さを求められても・・・じゃあ、ホワイトシチューとか?」
「王子様ね!」


フランソワーズは雑誌から視線を外して躯をねじってジョーを見上げる。


「それはカレーじゃ・・・」
「シチューの王子様ってあるのかしら?」


フランソワーズは雑誌を珈琲テーブルの上において、ジョーと向き合うように躯をずらすと、彼の膝上に腕を組んでのせて、その上に頭をあずけ、上目遣いにジョーを観た。


「さあ・・・。シチューって冬って感じじゃない?」


膝にかかるフランソワーズの重さに、どきっと。心臓が跳ねる。


「じゃあ、今晩、それでいい?」
「いいよ。白ご飯焚いてね」


フランソワーズを観ないように、手に持っているマグの、半分になった黒い液体に集中する。


膝が熱い。



「いやあよおお・・・なんで白ご飯とシチューなのお・・・?バゲットでしょう、塩味のきいたのか、ハーブのパンでしょ、普通はあ・・・」


なんとも面倒臭そうに答えたフランソワーズ。


「日本人に白ご飯は欠かせませんです」
「朝はパン党のくせにいい・・・」
「パン好きだけど、たまにはねえ」
「面倒くさいものお・・・白ご飯に、お味噌汁に、おかずでしょう?納豆なんて朝からみたくないわ」
「たまには、っだよ、たまには!」


残りの珈琲を一気に喉へと流し込む。
なんだか喉が渇いて仕方がなく、急に部屋が乾燥してきたような気がする、ジョー。


「じゃあ、クリスマスの朝は和食にするわ」
「・・・・いや、わざわざクリスマスの朝にしなくても・・」
「でもねえ、じょお、24日もお祝いして、25日もだなんて・・・ねえ?」
「いいんじゃない?あ・・・」
「ジェロニモに国際電話、忘れてないわ」
「うん。・・・携帯電話からだと高いよね」
「そうなの、邸から電話しましょう?」
「時差のことを考えると、やっぱりさあ・・・24日は邸に居た方がいいかなあ?」


フランソワーズが頭をあげて、ジョーの膝から離れると、彼の隣に、ソファへと座り直した。


「24日の夜がメインよね?」
「25日の朝にプレゼントを開けるんだよね?」


預かっているプレゼントをどうやって渡すか考えなきゃ。と、ジョーは胸で呟いた。


「何がいいかしら?ジョーは何が欲しいの?」


フランソワーズの躯の重さとぬくもりがなくなった膝が、寂しいな。なんて、考えていたときに、名前を呼ばれて覗き込まれたために、びくん!と跳ねるようにしてフランソワーズから距離をとる。


「え?な、何って?」

「クリスマス・プレゼントに決まってるじゃない!」









ごくん。と、乾いた咥内からかき集めた、唾液を飲み込む。
無意識に握りしめたマグが壊れそう。


「な、なんで、も、いいよ・・」
「なんでもじゃ、わからないわ!」
「べ、別に・・いいよ」


ジョーの頭に浮かぶ言葉は、小説やドラマや映画の台詞。
聴いている視聴者の自分が恥ずかしくて、コタツに潜り込みたくなるような。
(ギルモア邸のどこにもコタツなんてないけれど)


”フランソワーズと二人きりでクリスマスを過ごすことが、ボクにとって、最高のプレゼント”














どこかへ行かなくてもいい。
おいしいものなんて、別に。



クリスマスらしくなくていい。







世の中が、そういうイベントだと言う日に。
キミと二人でいられれば、それだけで最高。





「ね!ジョー」
「な、なにっ!」


フランソワーズは甘えるように、ジョーのセーターの袖を引っ張った。


「せっかく二人なんですもの!」
「う、うん・・」
「何してもいいわよね!」
「え、あ、何してもっ・・て、え?何がしたいの!?」
「ふふふ♪」
「な、なんだよ?」
「ね!アタシとジョーじゃないとできないこと、しましょう!」







---ボクとフランソワーズじゃないとできない、こと?!









ジョーの脳裏に一瞬で駆けたイメージ。



自分、フランソワーズ。



009、003。




男と女。






二人きり。











誰もいない邸。

誰もいない夜。







ロマンチックなツリーのイルミネーション。





クリスマス。





膝に感じていたい温度。
彼女の重さ。




香り。












恋人たちの時間。









プレゼント・・・・。










フランソワーズのカチューシャがラッピングリボンに早変わり。



蒸気機関車のように、速度を少しずつあげて走り出す興奮。
沸騰しだした頭が、ジョーのイメージをさらに膨らませる。





「ね?」






きらきらと煌めく宝石が、しっとりと艶めくような色をしているように見えた。





「あ、う。うんっ」










期待してはいけない。
フランソワーズのことだから、と冷静な声が聞こえてくるが、ジョーの頭に届いていいない。


「ドルフィン号で、でかけましょう!」
「え、・・・ど、ドルフィン・・・・?!」
「郵送しないの!」
「は?!」
「ドルフィンでサンタクロースよ!!」





各地に散らばる家族たちに、サプライズで訪れるクリスマス・プレゼント。





移動時間と、時差と、ドルフィンを停泊させる場所、そして家族が住む街までの距離を計算し、防護服を着込んで、会いにいった家族のために用意したプレゼントを手にもったフランソワーズを抱きかかえて、世界中を旅する二日間となった。




26日に日付が変わる頃に、やっと邸にもどってきた二人。

邸を空けていた間に何もなかったか、セキュリティをチェックし、郵便受けに入っていた不在届けの紙を忘れないようにキッチンカウンターにある、アクリルの中を泳ぐイルカのペーパーウェイトの下においた。


「つ、疲れた・・・」


クリスマスの朝に和食どころか。

チキンもステーキも・クリスマスケーキも何もないままに、26日へと進む、クリスマスの終わりを告げようとする壁時計を思わず睨んだ、ジョー。

こっそり用意しておいたフランソワーズへのクリスマス・プレゼントを、邸にいない4人の分と混ぜて、ドルフィンで出かける前に彼女の部屋に置いていったのが100年前のことのように感じる。








リビングルームで、防護服のままソファの上に寝そべって、暗いリビングルームの天井に視線を固定する。

何も考えずに、そのまま観ていた。


「ジョー」


先に部屋に戻ったはずの、フランソワーズの声。


「どうしたの?」


ジョーは視線だけを声の主へとむけた。


「ありがとう・・・」
「え?」


フランソワーズがリビングルームのルームライトを点けた。
今年は、何もクリスマスらしい飾り付けをしなかった、いつもの邸の、いつものリビングルームが二人の視界に現れる。


「・・・・すごく、可愛い・・・・」
「あ・・・、う。うん・・・、気に入ってくれてよかった・・よ」



ジョーは、寝そべっていた躯をソファから起こした。


「可愛いわ・・・」










アルバイト先の大学でランチに誘われ、その帰りに通りかかった店のショー・ウィンドウを、同じ研究室で秘書として働く人が、足を止めて「覗いていい?」と、訊いてきたので、「いいよ」と、答えた。


「妹に、そろそろ何か考えないといけないなあって・・・あと、りか子に・・」
「そうなんだ・・・。あ!」
「?」
「あ、ううん、な、なんでもない・・・。ゆっくり観たらいいよ、まだ時間もあるから」
「ありがとう、島村くん」
「・・・・」


女の子の御用達的な店の、居心地の悪さはフランソワーズを思い出して吹っ飛んだ。
”それ”を目にしてすぐに、フランソワーズの微笑む顔が、瞬きする一瞬の瞼に映し出されたために。


クリスマス・プレゼント用にラッピングしてもらうのが恥ずかしくて、サワラ心地の良い小さなピンク色の巾着のような袋に入れられただけの”それ”を隠すようにポケットに突っ込んで邸に持ち帰った。

次の日に行った本屋で買った、シンプルなクリスマス用のカードは、金の筆記体にフランス語で”Joyeux Noël”

カードについていた封筒に、”フランソワーズのための、それ”を、忍び込ませた。


「嬉しい・・・。素敵な・・プレゼント、を、ありがとう」


小指の爪先ほどの小さな、ピンクシルバーのローズが1つ。
フランソワーズの胸元に咲く。


照れくさくて、声の主から視線をそらしながら、フランソワーズが手に持っていたものが気になった。


「あのね・・・間に合わなかったの」
「・・・?」
「それでね。・・・・下手っぴなの」
「え・・?」
「ジョーはなんでもいいって言うばっかりで、いつも困るのよ?」


去年は、キー・ケースだった。
自分用の車を持ちなさいと、ギルモアがジョー専用に与えた軽自動車。と、作った邸のスペアキーをバラバラにもっていた彼のために。

一昨年は、携帯電話の時計に頼る彼に、腕時計贈った。



去年も、一昨年も、「別に何でもいいよ」と言った、ジョー。
きっと今年もそう言うんだろうと、想像していたフランソワーズ。



想像通りすぎた答えは、ちょっと腹が立ったのと同時に、おもしろかった。




「あのね、もうちょっとで完成するのよ。だから、いいかしら?」
「え、あの・・・ん?」


緋色のマフラーを外し、その上から、ざっくりと編まれた右腕の袖がないセーターを着た、ジョー。
気恥ずかしさから、フランソワーズをまともに観られるない。


「よかった!サイズあってるっ!!」


手編みとか、そういうのは、”重い”ためにプレゼントとして人気がないと、どこかで耳にした情報。



”お金”じゃ買えないものがよかった。(毛糸はさすがに買ったけれど)
家族の誰とも違うものをプレゼントしたかった。



「・・・編んだの?フランソワーズ・・が?」



彼の写真を手に、お店で選んだ色。



「あとね、右袖のね、肩の部分を少しなの、それをね、繋げるの!!」
「・・・・・・・僕に?」
「そうよ、クリスマス・・・プレゼントなの・・・だけど、間に合わなくて、ごめんなさい」



ソファに座るジョーの隣ではなく、毛足の長いカーペットの上に足を伸ばして座り、肩を彼の足にもたれかかるようにして、左袖の続きを編み始めた。

片袖のない、セーターをそっと撫でる。
温かくて、くすぐったい。







初めての、手作りのプレゼント。








かち、こち。秒針は規則正しく歩みを進めて、もうすぐクリスマスが終わる。

フランソワーズの蜂蜜色の髪をみつめて、思い出す家族たちの驚いた顔。



”よく来たな・・・。(ジョー・・・お前、クリスマスくらい・・・、二人きり、だと?ニヤリ。)
”ったく!何やってんだよっ!(特にジョー!ばかじゃねえの?せっかくのチャンスに・・・)
”顔が見られて嬉しいぞ。よく来てくれた。ありがとう・・・(だが、人のことより、自分の心配をしろ、ジョー)
”ジョー!フランソワーズ!!ハッピー・クリスマスっ!!で。時間あるなら、ジョー、ちょっとひとっ走りし、頼めないかな?(可哀想に・・・。せっかくのクリスマスなのにねえ・・・ま。そういう運命なんだよね!がんばれよ、ジョー)


そして。
みんな、両腕を広げて自分とフランソワーズをいっぺんに抱きしめてくれた。


「メリー・クリスマス、フランソワーズ」
「メリー・クリスマス!ジョーっ」



編み棒を動かす手を止めずに、ジョーを見上げて微笑むフランソワーズ。










かち。と、26日に日付が変わった。


















####

リビングルームのソファで目が覚めたジョーは、両袖がちゃんとある、空色のセーターを着ていた。




フランソワーズが毛糸を購入した先の店員が言った。
”彼には絶対に、あなたの瞳の色が似合いますよ”



防護服の上から空色のセーターを着たままの姿は変だけれど、用意された”和食の朝食”を着替えることなく食べた。

炊きたての白ご飯に、わかめとお豆腐と薄く切った油揚げで、合わせ味噌。
ほんのり甘くした卵焼きに、こんがり焼かれたシャケの切り身。ちゃんと納豆も用意されていて、芥子はパックに添えられているのではなかった。いつものサラダがガラスの小皿に。
フランソワーズ特性ドレッシングと、ジェロニモが持たせてくれた無農薬トマト。

和食にはおかしいけれど、いつもの珈琲がダイニングテーブルの上に和食と一緒に並ぶ。


午後のおやつは、ブッシュ・ド・ノルエになりそこなった、フランソワーズがつくったロールケーキが出される予定。


キッチンに立つ、フランソワーズの大きなあくび。
二人きりのロマンチックな・・・とは言えないクリスマスだったけれど・・・・と、ジョーは口元をほころばせて、ちょっとしょっぱいお味噌汁を飲んだ。


「・・・ちょっと、濃いかしら?」
「大丈夫」


キッチンカウンターから自分の方を観た、彼女の胸元の”それ”が照れくさい。
初めてフランソワーズにアクセサリーなんてものを、プレゼントしただけに。

自分の瞳の色と同じ色のセーターを着た、彼を観るのが照れくさい。
店員に言われなくても、ジョーにはこの色!と、即決したことは秘密にしておく。


そんな二人の、クリスマスじゃない朝が始まる。











*おまけ*

邸内の隅から隅まで、1と共同開発したカメラを外出前に設置したギルモア博士。
フランソワーズの眼と耳に細心の注意を払ったそれのはずなのにも関わらず、何も映っていなかったことにギルモア博士は、帰ってくるなり誰もいない邸だけを映したイメージに泣いた。


「なんでじゃあああああああああああああ?!」
「二人で外出することは頭になかったアルか?」
「そのためにっ!玄関に(超小型虫型カメラ)8匹用意しておったんじゃあっ・・・・二人の声紋にちゃんと反応して動くように・・・じゃぞお・・・」
「いやあ、地下から外出したんだってなあ、おい。ドルフィンで海外組に会いにいくのは、計算外だったってことですなあ、博士」


床にうずくまり、悔し泣きをするギルモアを慰める、6と7。


「リベンジじゃ!」


ぬおおおおっ!と、来年の豊富を高々と掲げた。




end.





*・・クリスマス、もじもじ・・・・?
 なんだかなあ・・もじもじより、ほのぼの?
 1を連れて行った先のG博士はとってもモテモテのクリスマスだったことだけ報告(笑)
web拍手 by FC2
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。