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2月2日/逆チョコっての知ってるか?
春までもう一息。

日が少しずつ長くなっていくように感じては、触れる空気の冷たさが和らぎつつあることに春の訪れが近いとわかった。

雪が降ることが稀な街は、木々から消えた色と、行き交う人々の服装で冬らしさを飾る。
そして、年末から立て続けに続く日本中を上げてのイベント事に彩られることが、”冬”であることを確かめる証のような。




クリスマスはカフェ・”Audrey”にとって、年間イベントの中でもかなり重要なイベントで。

年末年始はカフェ・Audreyは、まるで”冬休み”とばかりに長い休みを取る。
実家に帰省する前に、兄貴は毎年フランスの師匠の元へ、新作のレシピとともに行くためだ。


慌ただしく1月が終わると、街中がピンクと赤色に染まって、バレンタインがやってくる。

後には、日本中に”桜”と言うことばが溢れ出す。

水色の空とピンク色のさくら。
パステルカラーで染まる次期。









その次は・・・なんだったっけ?

コップに残っていたさめた紅茶を嘗めるようにちびちび飲んでいたら、兄貴が、ティーポットを持ち上げた。
オレの視線は兄貴にむかい、コップをテーブルにおく。
ティーコゼーに覆われていたポットの中の紅茶は、ごくごくと飲むにはまだ熱い。


「まだ飲むなら作りなおそうか」


軽くなったポットをテーブルに置きながら言った。
兄貴をみる、オレ。


・・.一体どこの国のなんの祝い事なのか、祭り好きな兄貴は色んな行事を日本へ持ち込む。
いつのかそれらが、クリスマスに次ぐほどのイベントになったら、・・・なんて、想像してしまう。


ああ、兄貴。
いつでも勉強を怠らない、兄貴。
尊敬してます、口ではいいませんが、兄貴のそういうところ。


そんな兄貴が最近。毎日が誕生日♪と、”365日花言葉”集や、誕生石、誕生花を調べまくってっていた結果が、今のオレの生活費を支えています。


ケーキ職人になる!っと決めた、あの南野山公園、『大輝、砂場の誓い』から今日まで。


すげえ。の、一言。




「で?ダイ、明日は?」
「ん~?明日のお花は~」


最近新しく購入した、ラップトップを、店のテーブルに出して、かたかたとキーボードを打ち込む。
オレ的にはマックを勧めたのに、”高い!”の義姉さんの一声で・・・です。




月が変わった今日は、2月1日。


閉店したばかりの店内は、昼のように明るいまま。


月末の決算に、自営業ならではの”確定申告”を助けてもらう、税理士さんへ渡す書類をまとめて。
2月のイベントや、色々、色々、本当に色々。
チェックに、チェックを、チェックで重ねて、ごちゃごちゃとした雑多な仕事は、毎日閉店後、1時間ほどコツコツとこなしていく。

もちろん。兄貴がじゃなくて、義姉さんが、です。

兄貴が店を持つ!っといったとき、外大に通いながら専門で1年経営を習った義姉さん。


すげえ、オレの周りはなんでこんなにエネルギッシュなんだ?


「明日はあ。2月2日だから、パンジー/物思い。フリージア(白)/あどけなさ、無邪気。木瓜/情熱・平凡・妖精の輝き!いいなあ。この妖精の輝き~!」
「ダイ、こっちの本は、セツブンソウ/人間嫌い」


兄貴が買って来たミニ本でチェックを入れる義姉さん。


「やだなあ。そんなのお菓子にするなんて、どきどきしないし。なんといっても愛らしくない!」
「売れないわ、却下」


乙女度は兄貴の方が高いんです・・・我が家は。


「じゃ、パンジー?」


妖精の輝き・・・新作に名前が使われるのだろう。
兄貴が持ちあるく手帳に書き込まれた。


「個人的には、木瓜でいきたいけれど、・・・妖精の輝き・・・まあ。親しみあるパンジーでいこうか」





今年から始めた、Audreyの新企画。

『毎日がバースデー!/美味しい花を、一緒に食べよう』

その日の誕生花を兄貴が簡単にデフォルメして、シュガー・コーティング(カラー・フロスト)をしたクッキーにするんです。

1日オンリー50枚限定もの。(予約有り)
(1枚240円とちょい高め・・・。5枚で950円税別です。)



兄貴は画像を検索し、ささっとスケッチブックに明日に焼くクッキーのデザインを描く。
ここだけの話、クッキー企画のために、(売り上げが低い)ケーキが3つ減りました。

コスト削減政策も含まれて・・・がんばっているAudreyです。
紅茶のセットですと、お得です。

(オレ、営業がんばってるよっ!!)





「これでどおかな?」


兄貴がノートサイズのスケッチブックをオレと義姉さんに見せた。





---この”毎日がバースデー”企画。
・・・続いている。と、いうことは予想以上に順調ってことです。


「あら、可愛い!黄色にするの?」


基本のクッキーはすでにレシピがあるので、あとは形とフロストの色。



「春が来るって感じでな。薄紫でもいいけど、ここは黄色でしょう!幸せな色だし。リボンも黄色で白の細いのと合わせて」
「はい、はい♪」


と。言う事で、本日のミーティングは終了した。




フランソワーズさん、気に入ってくれるかなあ~。
明日は、バレエ・スクールのミーティングとかで、“フランソワーズさんの日”じゃないけれど、来るんですっ!!

午後の講義のノートはすでに頼んであるし!
出席もまわされてくる紙に名前を書けばいいだけだから、代筆も既に頼んである。

日頃の行いがいいから♪







日頃の行い・・・。





オレは今年のフランソワーズさんの誕生日に、この企画を利用して兄貴に特別に頼んで作ってもらった水仙(1月の誕生花)をイメージした、たった1つのケーキ!!を・・・。



まあ、ジョーだしい。

オレが好きになった人は、島村ジョーの彼女だった。・・・んだし・・・。









日本とイギリスとの時差はー9時間。
片道約12時間20分の空の旅。

滞在時間は飛行機が遅れたせいで、たったの3時間、空港内。

24日ギリギリ間に合わせた。


勢いだけで飛行機に飛び乗って日本に戻って来たジョーに、譲った。



ったく、フランソワーズさんを驚かせようとして、誰にも連絡せずに日本に着いたら、あと3時間でとんぼ返りって馬鹿じゃねえの?!


ろうそくと、Audreyのケーキをフランソワーズに持たせて。と、メッセージを受信した、オレ。




だから。





オレは、その、世界で1つしかない、フランソワーズさんのための、フランソワーズさんだけの誕生日ケーキを・・・ジョーに譲った。













オレって、いい人・・・。

は!!!


それで終わっちゃいかんのだああああああああ!!



勢いよく椅子から立ち上がり、椅子の背にかけてあったコートを、最近はまっている昭和・○イダー・シリーズの主人公がごとく、羽織ってみた。

けれども、主人公ならではな、皮ジャンではなく・・・

ブルー地のタータンチェック、ハーフPコートって言うのが悲しい。
いや、これはこれで、気に入ってるんだけど!

ここのブランド、最近メキメキ伸びていて、今のオレの一番のお気に入りっす!




「ねえ、ダイ」
「?」
「最近、大地・・・・変じゃない?」
「?」
「一人妄想の世界に居るっていうか・・・ちょっと心配なのよ、ほら。今だって、なんかずーんって落ち込んでたかと思うと、・・・今、激しく復活したじゃない?」
「ははは、大地も年頃だから、ってことじゃないかな?放っておいてあげたらいいよ。大地も色々とあるんだから」
「でもねえ・・・」


心配いりません!!












####


モーニングは出さないけれど、ブランチは出す!
カフェ・Audreyの開店は10時ですっ。


ブランチは定番の2種。
(土日のみ別メニュー)

ランチ・メニュー(高田さんが主に作ってます)は日替わり3種。


今日は朝から準備万端!
朝にすっきりシャワーを浴びて。


昨夜にきっちり、ぴっちり、しっかり、くっきりアイロンがけしたシャツを、スタッフルームで着替えました!


さあ来い!
じゃなかったっ。いつでもどうぞおおおっv

フランソワーズさんっ、あなたの大地がお待ちしておりますっ!!







ドアのチャイムがちりりん。と、鳴る。
いらっしゃいませ♪と、今日一番のお客様へご挨拶。




「・・・・いら・・へ、ヘロオウ・・」
「あ?」
「へ、ヘロオウ」
「は?」


ね、義姉さあああああああああああああああんんっ
英語ぺらっぺらなお義姉さまああああああああああああああっんっ


「慌てんなよ、日本語話せるからよ」


すらっとした長身で、つんつんとした赤毛の髪がすっと流れている。
・・・ライダー・ジェケット似合い過ぎ。



「よお、ここがAudreyであってんだよな?」
「は、はい・・・・い、いらっしゃい、ませ・・」


オレを遥かに高い位置から見下ろす、鷹の目のような鋭さに、引き上げた口元が、にやり。と笑う。


「お前、井川っていうのか?」


オレの胸にあるエプロンにつけたネームプレートをみて、赤毛のアメリカ人?の男が興味深げに、長い鼻をオレに突きつけるようにして、顔を近づけた。


「は、はい・・・そうですけれど、あの・・」
「んじゃ、大地ってお前のこと?」
「え?なんで、知って・・・・・・」
「へえええええ、お前がかああ・・・ふううううんっ・・・ほおほお・・・」


値踏みされるようにじろじろとみられ、ケーキを飾るショウケースを乗り越えてきそうな勢いに、オレは自然と体を仰け反らせる。


「は!聞いていたイメージより随分、柔いなっ。ま、いいか。よお、なんか1日限定もののクッキーがあるって聞いてきたんだけど?」


---聴いていた???
  ああ、クッキ-っすか・・・クッキーっすよね・・??





「あ、あの、こちらになり、ます、が・・・」


その客の雰囲気に完全に飲まれてしまっているオレは、ただ、望まれた品をショーケースのスライド式の扉を開いて、示した。


「へえ、これねえ・・・」


ヤンキー座り。が、これほど似合う外人がいるとは。
長い足が左右に突き出す形でおられて、ショーケースの磨かれたガラスに長い鼻を押しつけている。


「よ、これ、何枚あるんだ?」


座ったまま、オレを見上げた。


「あの、50枚です。それ以上は作っていませんので・・・2日前まで予約をいただきましたら、ショーケース内のものとは別にお作りいたしております。
「そうかよっ、じゃあ、これ全部包んでくれ」
「は?」


---全部?!


「聞こえてるか?全部、I wanna take it all!」
「ええっと・・・あの、袋に・・・?それとも箱で・・・」
「あ?適当につめてくれりゃーいい。どうせ食うんだし」
「り、りぼんは、どうなさりますか?」
「ああ、そういうのあんの?適当でいいぜ」


にいいっと、笑った顔が、意外と人懐っこく見えた。
立ち上がって、無造作に突っ込んだジーンズから、引き抜いたカードを、レジにおいてある長方形のトレーにのせた。


「カード使えんだよな?」
「はい・・・大丈夫です。クッキーをお包みしますのに、少々お時間をいただくことになりますが・・」
「おお、いいぜ。・・・けどなるべく早くな」
「はい」


ケースからクッキーの入ったカゴを取り出して、壁にしつらえてある作業台の上にのせた。
面倒だから、このままカゴごと持って帰って欲しい気分。

客に背中をむけて、クッキーを箱に収めていく。
専用の箱はなので、5枚一組にして、セロハンの袋にいれテープを止めずに、箱に並べていった。


ふっと背中に感じていた影が消えたのが気になったので、ちらり。と視線だけで振り返ると、赤毛の髪をつんつんさせた、長身の立派な鼻を持つお客様は、物珍しそうにショーケースがくっついている壁に並ぶ焼き菓子などを見つめ、まだ誰もいない店内をゆっくりと歩いて進む。


そして。


ジョーがいつも座る席につくと、頬杖をついて、まるで。

そこに彼がいるのかと、一瞬見間違えるかのように、同じ仕草で、同じ視線で、同じ表情で、窓枠に収まった街を見つめた。









---?



厨房に居た義姉さんが、フロアに出てきた。
テーブルにいるお客様に気がつく。

オレが箱につめているクッキーを見て、少し驚いた様子だったけど、すぐに状況がわかったようだった。
メニューは手に取らず、水と、おしぼりだけをトレーにのせて、たった1人のお客様にサーブする。


「お待ちになっている間、何かお飲みになりますか?」
「・・・・どれくらいかかんの?」


面倒くさそうな仕草で義姉さんをみる、お客様。


「珈琲を飲み終わられるころには」
「んじゃ、珈琲」
「はい、かしこまりました」


テーブルから離れようとした、義姉さんの、オレと色違いのエプロンについた名札に視線が止まる。


「もしかして、あんたが、・・・萌子?」


その名札に書かれた、オレと同じ名字に、お客様は義姉さんを呼び止めた。


「はい、いつもフランちゃんと島村っちさんにはお世話になっております、井川萌子です」


いきなり呼び捨てにされても、義姉さんは動じることなく、にっこりと、笑った。





ね、義姉さんっ!?
なんで、そうなるんっすか?!


その、のっな赤毛の目つきの鋭い(悪い)ちょっと人懐っこそうだけど、鼻の高さがプライドの高さを表している、外人なのに、フランソワーズさん並にべらべらの日本語を話す、オレは二輪でぶいぶい走るぜ!的な格好がめっさ違和感なく似合いすぎているお客様がっ・・・・いきなりどうして、フランソワーズさんの知り合いになるんっすかあああああああああああ?!


あ。

日本人じゃないから?
でも、それは安易すぎるっ!!

外国の人みんなフランソワーズさんの家族って言う考えは安易すぎるっす!!



「ジェット・リンクだ」
「いらっしゃいませ♪今日は、・・・島村っちさんの代わりに、お迎えですか?」



あ。




---当たり・・・。
   フ、フ、フランソワーズさんのご家族・・・の、方・・・・。




頬杖をついていた手を義姉さんの方へと差し出したので、2人の握手する姿を、オレはセロハンに4枚目のクッキーをつめながらみた。




義姉さん・・・オレの素朴な疑問です。
どうしてそんなに肝が据わっていると言うか、感がいいと言うか、物事に動じないと言うか、マイペースと言うか。

・・・・男らしいっすね・・・・。




「あ?違う、違う。なんでオレが人の女の足になんなきゃなんねえんだよ?ジョーと一緒にすんなよ」
「あら、ごめんなさい」
「まあ・・・どんな店か興味あったな。フランソワーズのヤツがここのばっかり買ってきてたんだけどよ、ジョーがあっち(海外)に行ってから買ってこなくなっちまって」
「そういえば・・最近御持ち帰りしないわねえ・・・フランちゃん」



耳ダンボにしながら、もくもくとクッキーを箱に詰めていく。
5枚づつ、セロハンの袋に詰めて×10。

箱の蓋をテープで止めて。
兄貴が壁にとりつけたリボン専用の棚から、艶のある太い黄色のりぼん。と、オーガンジー素材の透けた薄紫の細いリボン、と、同じ細さの、光沢ある白のリボンを重ねて箱を飾った。


ラッピングは意外と楽しい。



最近、手芸本コーナーなんか・・にいます。
・・・・兄弟なんだなあ。と、”可愛いラッビング100!!”と言う本を手にレジに並んだとき、ちょっと哀しかったオレです。



義姉さんがおしゃべりしているために、ジェット・リンクさんの珈琲は出されることなく、オレはクッキーが入ったずっしりと重い箱を手に、2人のいるテーブルへとそれを持っていった。


「できたのか?」
「はい・・」


忘れちゃいけないのは、レシートと、クレジット・カード!!
箱の上にそれらを置いて、テーブルに置いた。


「まあ!珈琲!!」
「いいって、またゆっくり来るからよ、萌子」
「・・・・お待たせいたしました」


なんで、初対面同士なはずなのに、呼び捨てなんですか?
そして、妙に和気あいあいな空気を作っているのは、どうしてなんですか?



「それで、頼みってのが、・・・・」


ジェット・リンクと名乗った、フランソワーズさんの家族(いったい、何人いるんだろう・・・)が、オレと義姉さんにむかって話始めた。














####


ドアのチャイムがちりりん。と、鳴る。
チャイムもフランソワーズさんが好きなのか、彼女のときだけちょっとだけ音色が違う。


・・・気がするのはオレだけ?




「大地さんっ」
「フランソワーズさんっっ!!」


あああんっ!
今日も可愛いっ。


潤いが光を跳ねてきらきらの蜂蜜色の髪に、飾られたカチューシャの、左耳の部分に、咲く様々なピンク色のスワロフスキービーズの花たち。

その色に合わせた、薄いピンクのコートはAラインの胸上切り返された、膝丈の長さ。
袖はバルーンの形で膨らんで、七部袖。

薄いグレーのニットの手袋は肘までのロング・ヴァーション。

膝頭が隠れてしまう長さのロングブーツも、ブレーだけれど、シルバーがかった感じの、かかとなしの丸いトウが可愛いっっっ!!



ドアがあいた瞬間に、フランソワーズさんの口もとに白い息。
ぼやけた唇から覗いた下が、乾燥した唇を少しだけ嘗めた。

・・・・男って意外と見てます。



溢れ落ちそうな空色の瞳が輝いて。
オレはもう、その瞳の中に吸い込まれて、永遠にあなたの色で溺れていたいっす!!


「こんにちは!」
「いらっしゃいませっ」


店に入ってきて、フランソワーズさんがすること。
ショーケースの中のケーキをチェック!


味はどのクッキーも一緒だけれど、見た目が違うのがよいらしく、フランソワーズさんが来る日には、彼女が食べられなかった日のクッキーを、ちょっとしたセットにして、彼女用にとってある。

今日の分もちゃんとフランソワーズさん用として1枚、あるはず。






「・・・大地さん?・・・今日のクッキーどうなさったの?」
「あ。もう完売したんですよ」
「ええ?!」



驚きに見開かれた瞳を縁取るまつげがくるん、とカールしている。


ん?




からりと晴れたような麗しい青が陰った。


「どうかしたんですか?」
「・・・・ミーティングの前にくればよかったわ」
「クッキーですか?」
「ええ・・・そうなの。予約しておけばよかったわ・・・でも、まだこの時間ならあると思って・・・・」
「フランソワーズさん様は別にちゃんとありますよ?」
「それとは別に、買いたかったの・・・今日のクッキーを・・・・」


拗ねるように形よい、愛らしい唇を尖らせた、フランソワーズさん。
さがった眉根が、あああああっ、オレっ、我慢だっ。


抱きしめたいっっ!!




「すみません・・・連絡をくれたら、取っておいたんですけど」
「ううん。いいのよ!別のにするわ!!」


オレにむかって微笑む笑顔。
純白の雪の表面が、少し解けて、太陽の光にきらり、きらりと輝くような清々しく、もう、フランソワーズさんの笑顔を見られただけて、オレは人生大往生っす!


あ!






忘れちゃいけない!
頼まれたことがあったんだっっ!!







「フランソワーズさん」


ショーケース前に屈んでぴったりと、おでこをつけた、彼女と同じ位置までオレは腰を下ろした。



「預かりものがあるんですけれど」
「?」



















『逆チョコって知ってるか?』



ジェットさんは、テーブルにおかれた箱を見ていった。



「日本には逆チョコってあるらしいじゃん?色々とちょっとあってよ、・・まあ、ちっとばかしジョー・ネタでフランソワーズと喧嘩みたいな感じになって・・・。詫びってわけじゃないんだけどよお。アメリカに帰る前に、機嫌を直してもらっておこうってな・・・ことで。ここのんなら、何でもいいっぽいけど、ジョーが言うには、毎日限定のクッキーがあるって言うし。それが最近のフランソワーズのお気に入りって情報が入ってな。・・・まあ、逆誕生日・プレゼント?ってな感じでよ。・・・・渡してくれ」




逆チョコならぬ。
今日、誕生日のジェットさんから、フランソワーズさんへのプレゼント。


「このままの足で空港行くから・・・・」


ジェットさんはポケットから、一言メッセージ用のカードを取り出すと、箱を飾ったリボンにそれを挿んだ。


「アイツとこれからも、仲良くしてやってくれな。ああ見えて、実はジョーと変わらないくらい、泣き虫だしよ・・」


ジェットさんは、少し照れたように言いながら、席を立ち上がった。



「ま、そういうことだ」






店を出て行くジェットさんに、義姉さんは慌てて、飛行機の中でつまんでください。と、店からの Birthday presentとして、いたずら天使の宝箱(焼き菓子のセット)の箱を、紙袋に入れてジェットさんに渡した。


いいのか?と、聞き返すような視線を義姉さんにむけて。




「thanks!」









と、

義姉さんの頬にちゅ!っとキスっっっっっっっっっっっs!!!





「お誕生日、おめでとうございます・・・ジェットさん・・・・」



茹で上がる、茹で上がっていく、義姉さんっ。
義姉さんっ!


駄目だああああっ!!




「素敵・・・・」








兄貴っ、兄貴っ!!!!!
浮気っ!!浮気っしてるっ!!

浮気されてるううううっ!





真っ赤になった義姉さんにむかって、微笑みながらウィンクを飛ばし。その視線がオレに向けられた。


「大地!ジョーからフランソワーズを本気でかっぱらうなら、協力してやってもいいぜ!今度あったとき、決心できてたら言えよ!」










ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいっっっs!!



なんで知ってる?!
アルベルトさんについで、協力者出現!?







・・・・ジョー、お前・・フランソワーズさんとの交際を、実は家族のみなさんに受け入れられてない?





ドアのチャイムがちりりん。と、鳴る。
またのお越しをお待ちしております!ジェットさん。











オレはちょっと不思議に思った。
それにしても、なぜ・・・いきなり呼び捨て?!


「はあ・・・いいわあ・・・・」


義姉さんっ?!













end.






・あとがき・

勢いだけで書きなぐった2月2日の
2フィーバーなジェットの誕生日。

アップの順から言うとジェロさんで、博士なはずなのにっ
博士とジェロさん差し置いて(涙)
長いんですよ、長いんですよ・・・クリスマスだから(笑)
博士は・・・出だしでつまづいた(汗)


ま!とにかくっ。

1日遅れましたが。
久しぶりの大地くん!でしたっ。
(私はぜんぜん久しぶりじゃないけれど_汗)

野田ジェットっぽくなってたらいいんですが・・・。
野田ジェットはアルベルトとかぶりやすいので、気をつけないといけない。
むう・・・。


ここの2は3としょっちゅう揉めます。
それも、いつも9に関してで(笑)

29要素・・・ある?!いえ、ないですっっ。



・・・ないです。


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