RSSリーダー
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
web拍手 by FC2
甘くないのが好きなんでしょう?/VD・2

~キミとチョコレート5題より~ 「それ、僕の?」 フランソワーズの手にあった、綺麗にラッピングされた箱を指差した。 「いいえ、これは博士によ」 「じゃ、こっち?」 キッチンカウンターの上に並べられた、箱。箱。箱。 ちゃんと家族分の数がある。 「いいえ、この黒は、アルベルトのよ」 「じゃ、この赤いのは?」 「ジェット」 「・・・・これは?」 横一列に並べられた、形も大きさも、チョコレートのブランドも 違うそれらを、順番に指差していった。 「ピュンマ。ジェロニモ。グレートのよ、それ」 「・・・じゃあ、これ?」 「違うわ、張大人よ」 最後の一個。 「これだよね?」 「それはイワンのよ」 「・・・・じゃ、僕のは?」 「甘いの駄目なんでしょ、ジョーは」 ---だからってナシ!? 「甘くないのがいいんでしょ?」 「ビターは好きだよ」 フランソワーズは、箱と同じ数だけのメッセージカード。 書かれた名前を確認しながら箱の上に置いていく。 「ねえ、ジョー」 「なに?」 「何味かしら?」 カウンターを挟んだ、こっちとあっち。 「は?」 「私って、何味?」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?」 「ね、ジョーには、甘すぎる?」 どんな意味がるのか、ジョーは深い青をしっかりと見る。 「ちょうどいいよ。僕好みにちゃんと仕上がっているはずだけど?」 「それなら、よかったわ!」 満足げに、頷いた。 「ねえ、僕は?」 甘えてみる。 彼女はかなり、甘いのがお好みだ。 カウンター・テーブルの上で組んだ両腕に、顎をのせて、 上目遣いに見上げてみる。 「駄目よ、ジョー。私はあなた好みにビターに仕上がっていてよ」 「・・・・でも、キミ用に、僕はとても甘くなってる」 「ええ、とってもジョーは甘いわ・・・」 くすり。と、口元で微笑む。 「キミ好みに仕上がってるといいんだけど」 頭を寝かせて。 片目だけで、彼女を覗き込む。 最後のカードを置き終わった彼女の手が、まっすぐにのびてきて、 僕の髪に触れた。 まぶたをおろして、彼女の手のあたたかくて優しい感触。 けれど、すでにそれだけじゃあ足りない関係。 「まだ待たせるの?・・・キミが胸焼けしちゃうくらいに、 甘くなってしまうよ?」 瞼を押し上げて、キッチンカウンターの、背の高いチェアから降りる。 キッチンから出てきたフランソワーズにむかって両手を広げると、 彼女は当たり前のように、僕の腕にラッピングされた。 「・・・それで、僕の分は?本当にないの?」 「あるわよ」 「・・・なかったよ、イワンの分はあるのにさ」 「あるじゃない」 「どこにだよ?」 「チョコレートと私と、どっちが欲しいの?」 「・・・・・・」 わざと答えない。 「ひどいわ・・・」 僕の腕から逃れようと、強く胸を押した。 拗ねたように尖らせた唇に、ちゅっと、音を立ててキス。 「ん、ちょうどいい具合に、仕上がったね」 「もうっ・・・」 「最初に意地悪したの、フランソワーズだよ?」 「甘くないのが好きなんでしょ?」 「ほどほどにしてよ・・・僕自体は甘いんだからさ・・・・」 部屋に、ちゃんとカカオの渋みが効いた、僕好みのチョコレートが 用意されていたけれど、それを食べている余裕なんてなかったよ。 Fortune Fate end. *あれ?なんか精神年齢高い?(←え?・・・)  ちょっとツンデレな感じ・・・・。ツンデレってこんなんでしたっけ?  私が胸焼け・・・って、・・・そんあはずないじゃないですかああ(笑) 写真素材/ミントBlue

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。
web拍手 by FC2
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。