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生チョコ気分(溶けやすいから触らない)/VD・3

~キミとチョコレート5題~ ゆったりとした時間に、聞こえた穏やかな寝息。 クッキーだか、ケーキだか、フランソワーズが作っていたお菓子と 同じ甘い香りが彼女から漂ってくる。 「フランソワーズ、あぶないよ?」 あっちへぱたぱたと、走っていったと思えば、こっちへぱたぱたと、 文句をいいながらやってきた。 『あとは待つだけ、冷やすだけ~ぇ♪』 調子が外れた自作のメロディで、うきうきと歌っていたかと思えば、 今は乱れる事のない、静かな寝息を奏でている。 「・・・オオカミがくるよ?」 そっと、忠告する。 彼女のちょっと一休み。が、長い”昼寝”に変わってしまったのは、 1時間ほどまえ。 「襲われちゃうよ?」 ジョーの声に、んん。っと、フランソワーズの寝息が乱れて、彼女の 喉が鳴る。 その声が普段よりも甘えたような高いサウンドを作ったことに、 ジョーの気持ちがぐんっと引き上がる。 L字型をした特注の大型ソファに膝を折って丸くなる フランソワーズの姿はまるで子猫のよう。 「・・・・もう、限界なんだけど?」 はあ。と、深いため息をついた温度の高さに、彼は乾燥してしまっている 空気をゆっくりと吸い込み、意識的に吐き出した。 癖のある髪をぐしゃぐしゃと掻きむしり、そわそわと昂っている気持ちと 躯を持て余す。 「・・・参ったなあ・・・・」 右側にいる小さな自分が、いけ!男だろ!!っと発破をかける。 左側にいる、もう一人は、どれほどフランソワーズが心を許して、 自分を信頼しているかを滔々と語る。 「う...ん・・・・も、少しなの・・・・よ・・・」 「・・・・」 寝言に答えたらいけないと、誰から教わったんだっけ?と、 考えて、左右にいる2人(自分)を追っ払うきっかけにする。 ジョーの膝に支えられているフランソワーズのお気に入りの クッションに広がった甘い蜜色の髪が、頭の位置を動かしたために、 さらさらと流れを変えた。 「もう・・・すこ・・・し」 「何が?」 じっと見つめていた寝顔に変化が現れたことに気持ちが緩み、 思わずフランソワーズの声に答えてしまい慌てて口を手で覆った。 「ん・・・んn」 フランソワーズは眉間にしわを寄せて寝苦しそうに躯を捻ると、 また、元の位置へと戻る。 規則正しい聞き慣れてしまったフランソワーズの寝息がジョーの 耳に届いた。 「ふふふふふ・・・」 「?」 すぐ後に、嬉しそうな笑い声。 ゆっくりと躯を傾けて、フランソワーズにより近づいて覗き込む。 可愛いフランソワーズの寝顔をみているだけ。 それだけの予定だった。 口では色々いっているけれど、まだ、その勇気がない。 「起きないと、・・・襲うよ?」 自分の声を耳にする。 ピンと張られている見えない線を意識する。 切れそうで切れない。 超えられそうで、超えられない。 ちょっと触れただけで、切れてしまうことはわかっているけれど、 簡単に切ってしまってはいけないような、切ってしまった方がいいような。 細くてもろいはずの、線が、最強のサイボーグとにらみあっていた。 「・・・・僕だってさ」 逆さまにみるフランソワーズの耳にささやく。 「男なんだけど・・・。ちゃんと、わかってよ」 覗き込んでいた姿勢をさらに低くしていく。 「最後だよ。フランソワーズ今、起きないと・・・・・・」 ** 「レモンじゃなくて、チョコレート」 「え?」 「よく、キスはレモン味っていうけど、生チョコの方がリアルに 近いと思うんだ。味よりも・・・感触っていうか、質感?」 フランソワーズからもらった(家族みんな同じ)ヴァレンタイン・デーの 生チョコを食べながら、思ったことを正直に口にした。 「なに、急に・・・?」 「ちょっとね」 ひんやりと冷えた箱から、ココアパウダーにからまった、それを1つ つまんで口に放り込む。 唇をかすった柔らかさ。 舌の熱にとろりと形を崩して、さらさらとながれる質感。 「でも、どうしてレモン味なの?私そんなの聞いたことないわ」 「ん~・・・有名な話しだけど?・・・どうしてだろうね」 冷たいのに、溶けていく。 じんわりと熱がしみ込んでいく感覚。 ほんのりとした甘さに、もう一個。 もう少し、もうちょっといるかな、・・・・を繰り返して、箱の中は 空っぽになっていた。 「キスが生チョコっていうのも、ちょっと嫌よ」 「・・・そういうコンセプトのお菓子があるんだけど? ・・・ハーシーズのキスチョコとか、MeltyKissって言うお菓子、 チョコレートだし・・・、じゃあ、何に例えるの?」 「お菓子は、お菓子よ。・・・何にも例えないわ、だって、・・・・ キスは・・・・・その、その人とのキスだから、その人の・・・・、 もおっっ、なんでこんな話しをジョーとしなきゃいけないの?!」 真っ赤になってリビングルームのソファから立ち上がった フランソワーズはそそくさと、まだ重さのあるティーポットを手に キッチンへと向かう。 「フランソワーズ」 ダイニングルームへと続くドア前でフランソワーズを呼び止めた。 「なあに?何かいるの?」 彼女の頬はまだ赤い。 「フランソワーズ、気をつけないと駄目だよ」 「?」 何のこと?と、不思議そうに、首だけをこちらにむけた状態で 少し傾けた頭は、疑問を表している。 「今度から、生チョコレートが好きなオオカミに気をつけてね」 「生チョコレートが好きなオオカミ?」 「そう」 「?」 「フランソワーズなんて、あっという間に食べられてしまうから」 「???」 「今日は溶かさないように気をつけたけど、今度は違うから」 「もお、いったい何の話をしているの?」 ジョーが何を話しているのか飲み込めず、フランソワーズは ぷうっと頬を膨らませながら、自然とジョーの座るソファへと 足が向かう。 「だから、生チョコが好きなオオカミの話し」 生チョコレートがなくなった箱をフランソワーズにむかって 持ち上げ揺らして見せた。 「あんまり油断してると、襲うよ?」 フランソワーズの足が止まり、驚きをしっかりと表した 大きな瞳が見開かれた。と、同時にころころと笑い出した。 「ジョーが?!・・・ふふふ、もお、逆よ、逆!」 「なんで笑うんだよ」 予想外の反応に驚くよりも、眉をしかめた。 「ジョーの方が、私よりも襲われちゃうわ!」 「はあ?」 「ジョーの方が私よりも可愛いもの!」 「可愛い!?」 「ふふふっ。チョコレートが好きなオオカミさんに気をつけてね、 ジョー!!」 楽しそうに、愛らしい笑い声がダイニングルームへと消えていく。 「・・・・・僕が襲われるだって?!」 誰に?! この僕が!? 009なんだよ!? ぱさ。っと、突然ジョーの膝に落ちてきた1冊の薄い冊子。 <・・・・BLッテ知ッテル?> <イワン?!> <最近ノ女ノ子ニツイテ、ヨク勉強シヨウネ!> 膝におちた冊子の絵に、ジョーは絶句した。 Fortune Fate end. *つけたし(溶けやすいから触らない)という副題がついますので、  ・・・手は出せなかったです(笑)    なんだかよくわからないものになってしまいました。  ・・・腐女子な3。  ・・・・・いや、ネタ的にはあったんですよ、隠れBLファンな彼女。  使ってみました。  Photo by ミントBlue

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