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one-sided love?
ヘッチャラの、お茶の子なのよ!

ほら!だってね。
野営なんて当たり前だし、ドルフィンの部屋割りなんて適当で、その時々で使用する部屋も変わるし、シェアだってするわ。

それに、メンテナンスの時なんて、みんなズラーって同じ部屋で過ごすんだもの。


戦闘中は寝てる暇もなくて、休憩できる時間が少しでもみつけたなら、みんな所かまわずって言う感じだし、そんな特別なことじゃないの!



そうよ!



たまたま、今。

戦闘中じゃないって言うだけなの。
そう、たまたまなのよ。
偶然、そうだったの。



そしてね。



別に、誰も抵抗がないって言うこと。
慣れてるのよ、慣れっこだもの。




私がメンバーの中で唯一の女の子って言う、意識が低いの。
変に”意識されるよりもずっといいと思うわ!


私たちは、仲間で、家族ですもの!
死闘をくぐり抜けてきた戦士っ。




そう、だからっフランソワーズ!!


へちゃら~の。
お茶の子さいさい。


鬼を酢に指して食う!よ。

違ったかしら?


あ!
蛙の面に水ね!!


・・・日本語のことわざって意味がわからないわ。
だって、蛙は水の中が平気なのに、水をかけられたくらいで、びっくりするかしら?



「んん・・・」
「!」



23.png









いやあああっ!!
こっち向かないでよっジョーっ!!



鹿の角を蜂が刺すっなのっ。






003よ!
私は003なのっ。






蛙が一匹!蛙が二匹!蛙が三匹!






「h・aa・・・fuuuuuuuっ・・・・zzZZZZ」


きゃあああああああっ!!!息がっ!!













家族の寝息が聴こえる。

みんな深く、幸せそうに眠っている。

私の右側に、ジョーがいて。
左側に、イワンが。
寝相のいいピュンマがその向こう。




本当は、ジョーが寝ている位置に、私のはずだったの。
けれど”窓側に女の子は危ない”ですって。


どうして、そういう気の使い方ができてっ!










・・・女の子って解ってくれてるのに。
どうして、平気で私の隣でそんなに気持ちよく寝られるの?














***



一睡もできなかった。
樹の香りが満るリビングルームに眩しい陽の白さがはじけ、広がっていくのを黙ってみていた。



「・・・フランソワーズ?」


すうっと、何の前触れもなく、ジョーの瞼が開く。


「・・・・・・お、おはよう、ジョー・・・」


ジョーとシェアしていたシーツから出ようと、その場に身を起こしていた私にむかって、ジョーが伸びをしながら訊いてきた。


敏感な彼だから。
起こしちゃったのね。


「お早う・・・・・早いね」


ふああ、っと、のんきそうなあくび。


「・・・ジョー、あのね」
「?」




言えないわ。











無邪気な瞳をこちらに向ける、今の状況に何も疑問を持たない彼に、何が言えて?


「もしかして、フランソワーズって枕が変わると眠れないタイプ?」


そういう問題じゃないわ!
・・・・それに、今更な質問じゃなくて?


「まだ、起きるには早いよ?」


ギルモア博士のお知り合いの方が持つ、北の別荘。
いつの夏だったか、前にも一度、博士、イワン、ジェット、ジョー、そして私とで少しの間のヴァカンスを楽しんだ。

蝶のコレクターでもある、ご友人の別荘には、目を奪われる美しい、貴重な蝶たちが箱に収まっている。

そのコレクションをH大学の博物館へ寄付することになり、今年の夏は美しい蝶たちの移動を手助けすることも兼ねて家族全員で北の別荘に訪れた。





別荘だけれど、ほとんどの部屋を蝶たちに独占させられている状況で。
前よりも、さらにコレクションは増えていて。



涼しい夏山。
ひんやり冷えた床。
ベッドのマットレスを並べてシーツやクッションでアレンジ。
一番広いリビングルームの家具を移動させて作ったスペースに、10人がずらっと並んで雑魚寝。




すごく楽しいわっ♪。
みんなで夏のキャンプですもの!


ね?



でも、・・・ね。


「まだ寝ていていいんだよ?」
「で、でも・・朝食を・・・・」
「そんなの、いいって。・・誰かが買ってくるよ・・・フランソワーズは色々がんばったし、昨日」


同じように、身を起こしたジョーが微笑みながら、私の肩を通り越して、眠る家族へと視線をむけた。


「だけど、その・・・」
「寝不足は美容によくないよ?」
「!」











引っ張られた腕。
バランスを崩して、倒れ込んだ先の胸。

たくましい彼の腕を後頭部に感じる。


抱きしめられて。










「二度寝って、けっこういいよね・・・・」















すやすやと、漫画かアニメのような勢いで、さっさと再び夢の中についたジョーにたいして、私は緊張に身を固くして、1mmも動けませんっ。



「・・・・どうして?」



私がよくイワンにしてあげるように、優しく私の背中をなでるようにリズムよく打つジョーの手。









誰か、教えて。

片思いの相手と同じ布団で、眠るって、すごくラッキーなことなの?
それとも、平気で眠っちゃった相手にたいして、落ち込むべきなの?




抱き枕か、妹くらいにしか思ってないから、平気なのよ、・・・そうでしょう?










end.










*39なので!ラグビーさんありがとー♪





・Jの気持ち・



寝不足がたたって。
いつの間にかジョーの腕の温かさに、彼女自身気づかないうちに眠ってしまったフランソワーズ。

頃合いの時間に、目覚めた仲間たちは。



「・・・」

ふっ、と微笑んで、ジェロニモはそっとリビングルームから出ていき、近くの村にあるパン屋へと出かけた。


「・・・・今夜は2人用にあっちに床をつくるか」

さっさと朝の散歩と一服にでかけた、アルベルト。


「・・あいやー、」

大人、頭までタオルケットをかぶって二度寝。


「おお・・・ととっと」

グレート、蝶に変身。ひらひらと飛んでいく。


「・・・あ~あ~」

ピュンマはそっとギルモアを起こす。
イワンを抱き上げて、寝ぼけたギルモアの背を押しながら、ダイニングルームへ移動・・する前に、ついでに、大人にもそっと声をかけて、救出。

大人、ありがたやー。と、一緒にリビングルームを出て行った。





残されたジェットの悲鳴は、それから20分後。





イワンの瞬間テレポートで、彼は近くの湖に落とされた。
目撃者、一服中だったアルベルト。





2人が起きたのは、ジェロニモが買ってきた焼きたてのパンがなくなり、昼食のバーベキューの肉が焼ける匂いがしはじめたころ。








「!」


目覚めたフランソワーズの悲鳴に、イワンがジョーを湖に落とすことはなかった。


「・・・・すごい目覚まし時計」






お前にはちょうどいい!っと、メンバーたちからからかわれた。











「いい加減に起きろ」





どういう意味?と、ジョーは問い返す。
その視線の先にいる彼女を見て言う。


「起きてるよ、とっくの昔に、でも・・・可愛くて、このままでもいいかなあって」
「Sか?」
「彼女にたいしてだけかなあ?」


焼けた肉をかじりながら、答えた。


「うん。ボクのことで、あたふたしてる、フランソワーズがさ、もう、可愛くて仕方ないんだよ」
「Sだな」




end.
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