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私が好きになった人は島村ジョーの彼女に片思い。
お気に入りの、カフェ。
入り口のドアを開くと、ドアのチャイムがちりりん♪と鳴る。


チャイムの音に、どきん!っと跳ねて、きゅうっと私のハートを締め付ける。


「いらっしゃいませ」


彼は、美味しそうなケーキがたくさん並んだ、宝石箱のようなショーケースの向こう側から、笑顔で声をかけてくれる。


「こ。こんにちわ」
「こんにちは」


気軽に声をかけてくれる、彼。
その声に、縮こまっていたハートが、くん!っと跳ねると、今度は暴走機関車のように走り出す。

彼を意識しすぎた私のギコチナイ動きに、一緒にカフェにつきあってくれる友人はくくっと忍び笑い。

友人のえくぼがいつもよりも深くなった。


「ホールですか?・・・お持ち帰りですか?」
「いえ!あの・・・あ、あのっ・・あの、あ、わ、」
「アルバイトを募集してるって訊いて来たんです、彼女!」
「あ、ああ!そうですか」


彼が嬉しそうに笑った。
そして、私と友人と交互にみる。


「2人で、ですか?」
「はい!」
「わかりました、じゃあ、ええっと、・・・」


彼はきょろきょろとホールを見回した。
その仕草、ひとつ、ひとつに私は反応する。


「一番端っこの、席で待っていてもらえますか?」
「はい!」


友人が元気よく私の分まで、返事をする。
私は乾ききってしまった咥内に舌と上あごが引っ付いたまま、言葉を発することができなくて、ぐるぐるに巻いたマフラーに顔を半分うずめた。


「緊張しなくてもいいよ。面接に着たらちょっとした”ラッキーがあるんだ!楽しみしててね」


私の緊張が伝わったかのように、真剣な表情。が、くしゃって崩れて満面の笑顔。


ああ・・・いいなあ。
井川さん。


井川、大地さん。














彼の言う”ちょっとしたラッキー”は、カフェ「Audrey」のどれでも好きなケーキ!が1つ食べられることだった。

すごい!

アルバイトの面接ってこんなに素敵なの?


私と友人はいつもは”高く”て頼めないケーキを欲張って頼んだ。
オーナーの奥様である”萌子さん”はそんな私たちに、紅茶のお代わりを進めてくれた上に、もうすぐクリスマス(まだ12月にもなってないのに)だからサービス!っと、もう一つケーキをごちそうしてくれた。


すごい!


すごい、ここのカフェすごい!!
アルバイト経験のある友人は、もうメロメロ!


面接に来たことも忘れて、私と友人は萌子さんとのおしゃべりに夢中になる。
あのとき、どれくらい居たんだろう?




もうそれは、5ヶ月?くらい前のこと、だけど...。














私と友人は、その場でアルバイトの採用が決まった。

萌子さんの採用基準。



それは、ケーキが大好きなこと。
カフェで素敵な時間が過ごせる子であること。


何より、おしゃべりが好きで、そして・・・。







ドアのチャイムがちりりん♪と鳴る。
春がもうそこまで来てますよ、と。
春の妖精がこの世にいるとしたら、彼女のような姿なんじゃないかな?っと、私は思う。



「いらっしゃいませ」
「こんにちは!」
「こんにちは、フランソワーズさん」


明るい笑顔を今日もお客様へ。
春の妖精にはなれなくても、春の”日差し”くらいの明るい笑顔は作れりたい。





『あなたたち、ちゃんとこころから”笑える”から採用!カフェ”Audrey”で働きたいって思ってくれてありがとう』







「ああ!!フランソワーズさああんっ♪」


・・・・。


明るい笑顔。
明るい笑顔。



「もうっ、井川くんは”裏シフト(雑用/備品のチェックや継ぎ足し)”ですよ!」


今日は萌子さんは外回り/なので、いないのです。


「サラちゃん、厳しいー・・・」


くすくす。っと笑った、フランソワーズさんが、あまりにも可愛らしくて、つい見とれてしまう。


「じゃあ、更科さんにお願いしますね。今日はね・・・大地さんが好きなのをお願いします」
「え?!」
「Joyeux anniversaire!」
「ふ、フランソワーズ、さんっ!!知っていてくださったんですか?!」
「ええ、ジョーが昨日電話で教えてくれたのよ。それでね、ちゃんとプレゼントを預かってきたの!」


HP100は奪われた(笑)井川くん。


「・・・・ジョーが教えて、そして・・・ジョーからっすか」


フランソワーズさんは、ケーキが並ぶショーケース越しから手のひらに乗る小さな箱を手渡した。
なんだかAudreyのケーキより高そうなラッピング・・・。



せっかくプレゼントをもらったのに、がぼーんっと、目に見えて落ち込んでいます。

けど、それにまったく気づく様子がない、フランソワーズさん。
彼女ってば、プレゼントを渡して、井川くんの反応なんて全然興味ない様子。
彼の好きなのを。って言いながら、ショーケースの中の春の新作チェックに忙しい(笑)


可愛い人だなあ。




「井川くん、お店のケーキでどれが好きなんですか?」


私は隣で受け取った箱を静かに見つめて、丁寧にそのラッピングを解いていく彼にこそっと話しかけた。


「ん?」


ちょっとびっくりしたように。
実はプレゼントが(島村さんからのでも)嬉しくて、ウキウキしたオーラが、彼の優しい目元から。

私の質問を聞き返す、何気ない視線。
そして、ちょっと恥ずかしそうに左右に引っ張った口もと。








私の片思いの相手は、井川くん。

その井川くんの好きな人は・・・

私が好きになった人は、F1レーサー、島村ジョーの彼女に片思い、中。





「・・・・鍵?」
「大地さん、免許を取ったのでしょう?」
「はい・・」


いったい、何の鍵だ?っと、指先でキーホルダーをつまみ上げる。
ちゃりん。っと、金属がぶつかり合って鳴る音。


「ジョーのマンションの鍵よ。ジョーからの伝言は・・『地下駐車場に置いてある好きなのに乗ってくれ、そこに欲しいのがあったら1台選んでいい、よ』だったわ!車の鍵はマンションのお部屋に置いてあるの、場所が解らなかったらメールしてくれですって。リビングルームのテーブルの上の箱に入れてあるって行ってたのだけど、ジョーのことだから・・・」
「!!!!」
「車をプレゼントですか?!」
「それと、マンションは大地さん、自由にしてくれ。ですって、誰も使わないから好きに使ってくれだそうよ?」


すごいっ!
さすがF1レーサー!!
車いっぱい持ってるんだー・・・・。いっぱいもらうのかなあ?それとも、作ってもらうの???


「っつーか、マンションってなんすっか?!」
「大地さん、ご存知なかったの?ジョー、イギリスへ行く前にマンションを買ったのよ。色々と面倒なことを邸に持ち込みたくないから・・・日本ではそこに住んでいることになっているの、心配性よね!」


にっこりと、微笑んだフランソワーズさんからきらきらと、何かが弾けたように見えた。
島村さんのお話をなさる時のフランソワーズさんは、恥ずかしそうだけど、嬉しそう。なんだかこっちにも、彼女の島村さんへの気持ちが伝染してしまうような・・・。


フランソワーズさんは、いつでも、どんな時でも、離れていても、側にいても、島村さんに恋してる。






そんな彼女に恋する、井川くんに、私、更科のり子は恋してる。







「ね、それでね。せっかくですもの、高校が春休みに入った更科さんとドライブとかどうかしら?」
「!」
「・・・・へえ?なんでサラちゃんと?」


う~ん...
この片思いの道は険しい!


「私はどうせフランソワーズさんじゃないですから、駄目なんですよね?」
「え?いやっ、違う、違う、嫌とかそういうのじゃないよ、サラちゃん!!」



それにしても、どうしよう・・・・。
車のプレゼントの後に・・・、なんて私が用意した、の・・・
なんて、渡せないーーーーーーーーーー!






あれ?でも、どうしてフランソワーズさん、私ご指名なの?


「ふふふ、ね?更科さん、ドライブしたいわよね?」
「!」


こぼれ落ちそうなほどに大きな蒼い瞳が、何かを含むように悪戯に、煌めく。
その煌めきを、長いまつげが散らした。


まるで、映画を見ているような瞬間だった。





そんなことより!

気づかれてるーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!
泉ちゃんっ(友人)、どうしよーっっフランソワーズさんに知られてるよー!!!






end.















*言い訳*


思いつくままに、(3/9/09’・・・ええっと21時くらいから書き始めて)今、書き終わったっす。
なんとなくイメージはあったのですが、形にならなかったお話。

・・・書き込めてなくてすみません。



新キャラであって、違う・・・ような?更科のり子ちゃん。高校2年生♪
彼女は、大学受験のためAudreyを辞めちゃいます。
友人の田中泉ちゃんは専門学校へ。
泉ちゃんは受験中も、その後もAudreyでバイトを続けます。

サラちゃんと言うニックネームの彼女。
下の”のり子”が思い出してもらえないという(笑)

大地くんには告白せずに片思い(憧れのお兄さん)のままで、大学入学してさっさと彼氏見つけます(笑)
Audreyには復帰しないです。
彼氏さんと同じところでバイトして、そのまま就職します。
その後はAudreyの常連さんに。

その彼氏さん、ジョーの大・大・大ファンだったり(笑)

妄想楽しいです。



大地くんに想いを寄せる子がいる。と言うお話でした。
3月9日は彼のお誕生日です・・・・。


もっと別のをアップしたかった。
でも、大地くんって思い入れが強いのか・・・書くのにエネルギーいることに、最近気づいた。縦揺れノリノリで書かないと!(笑)
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