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死が2人を分つまで
日に日にリビングルームのフローリングが、人工の力を借りることなく自然の力で暖まっていく。



ジョーはうたた寝していたソファから起き上がってスリッパに足を通さずに、直接、暖まったフローリングの床を足裏に感じた。








何も無い、午後。
















ちょっとしたDéjà vuが駆け抜ける。








昼寝をしてしまったのは、昼食をいつもより多めに食べたせいに、した。
多めに食べてしまったのを、フランソワーズが作る、ふわっふわな卵で包んだオムライスのせいに、した。

ふわっふわのオムライスを作るとき、フランソワーズはジョーがいつもよりも多めに食べることを見越して、お皿に盛ってくれた。

ちょっとだけみんなのよりも重みの増したお皿を大切そうにトレーに乗せて運んでくる、フランソワーズを、ジョーはダイニングテーブルから観るのが好きだった。



ジョーの眠りを妨げることがないように。と、庭へと通じるリビングルームのガラス戸にレースのカーテンがひかれていた。


レースの柄など、白いからなんでも同じに見える。と、言ったことを思い出す。








確か、前に邸の1階をリフォームしたときに、・・・だ。










ジョーは、スリッパを履くことなくソファから立ち上がり、レースのカーテンに触れる。

指先で触れただけの動きを、ささやかに波立たせて揺れた、カーテンに合わせて、フランソワーズが気に入った柄を落としていた影の形が変わる。


柔らかい感触を指の腹で感じながら、選んだ白いレースのカーテンを嬉しそうに胸に抱きしめた、フランソワーズの笑顔がきちんとフォーカスされることなく、滲む。







さあああああっと、カーテンレールがひっぱられる音がリビングルームに響い、た。























「・・・キミのそばにいることを、誓っていいかな?」


外された、白いレースのカーテンが、ふわっ。と、診察台の狭いベッドで眠っているフランソワーズを包む。


「・・・勝手に、だけど・・・・。あ、プロポーズ、が先なんだよ、ね・・・・」






地下のメンテナンスルームは、昼間のリビングルームよりも明るい。






「でも、同じこと、だし・・いいよね・・・・」


規則正しい健やかな息づかいに、かすかに胸が上下している。
それに合わせて、繋がれたコードが読み取る音が、電子図面に線を描き照らし出された。





















・・・・死が、2人を分つまで。






















「誓います・・・・・・」



フランソワーズの頬に唇を寄せて。



「・・・ううん、死が、2人を分つ”まで”じゃない。・・・分かれた後も、永遠に愛してる」







--- I ....







「違う・・・・やっぱり、・・”分かつ”・・・なんて、あり得ない・・・よ」





頬に押しあてた、唇をフランソワーズの、と、重ねる。















「そうだろ?フランソワーズ・・・」




--- I....





「・・・君も、誓ってくれるかな・・・?」






汝、病むときも健やかなるときも、死が2人を分つまで、愛を誓いますか?



--- I ....











汝、病むときも健やかなるときも、死が2人を分つた、その後も、変わることのない、永遠の愛を誓いますか?




---Yes, I do. 







「誓ってくれる、よね・・・」



end.










*...あれ?

 (付け足し) ちゃんと、3は生きてますっ・・・。
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