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特別になりたい/男って以外とこだわるんだよ
このお話の序章として

03.何だか嫌な予感がする/アタシってばすごーい!(24a)
03.何だか嫌な予感がする/009の予感は常に正しい?(24b)

の同じ内容だけれど、アプローチの違う二つがあります。
けれど、このお話しだけでも大丈夫です!
___________


15日前夜。


「ただい・・・まぁあ・・・あ?!」



邸は異様な雰囲気に包まれていた。

朝からずっとチャンネルはニュースを放映しているチャンネルへと飛びに、飛ぶ。
ティッシュの箱が次々に空になり、海が見渡せるリビングルームの壁一面のガラス戸に、できた新しいカーテン。
これをカーテンと言っていいのかわかないが。

名付けるなら。


てるてる坊主柄・・・じゃない。
てるてる坊主の・・カーテン。
千羽鶴ならぬ、千個てるてる坊主・・・!?


「な・・・何事?」
「雨って言うんですもの!」
「・・・・・晴れてるよ?」
「今日じゃないのっ明日!」


---ああ、明日・・。


「・・・いつから作ってたの?」
「・・・明日午前中ににわか雨。降水確率12.234ポイントなの・・日本海側から流れて来る気流に乗った雲が多く、最近の気温の上昇具合から雨になるって・・・」

彼女は新しいティッシュの箱の切り込みの入った部分にずっぽりと指を入れると、行きよいよく細長い楕円の形に切り取った。


「いったいティッシュの箱、いくつ無駄にしたの?」
「?!」

フランソワーズの青色の大きな瞳が落ちてしまいそうに見開かれて、降水確率がどんどんあがっていく。


「ご、ごめん!だって、そんな、てるてる坊主なんて・・そこまでわかっているなら、ほら、明日は午前中だけなら、問題ないって!」


慌ててジョーは荷物を置いてフランソワーズの座るソファの隣に座り、箱から勢いよくティッシュをかき出して、丸める。


「ジョー、こういうのは信じることが、一番なのよ。疑っちゃダメなの。こうやって一つ、一つに、明日がdr・・だ・・・」

ぷん!っと怒ったような口調で始まった言葉が急に勢いをなくして小さくなった。


「明日が何?」


最後の部分が聞き取れなくなり、聞き返しながら取りすぎたティッシュのために巨大なてるてる坊主となってしまった手元に、ジョーは自分でまるめたティッシュに、少し焦る。


「あ、明日は・・っっ」



---だって、ジョーの誕生日ですもの!だから・・・絶対に晴れてほしいの。



「すごく楽しみにしてたからね、フランソワーズ、・・・ライダー・ショー」


手元のティッシュを減らしながら、ジョーが力なく言った。









そう。



明日、16日はジョーの誕生日。
お互いに密かに”お誕生日デート”が出来ればと甘い期待を胸底に隠して手にいれたチケットだけれど。

そこはそういう風になる運命だったのか。


偶然が重なり、手に入ったチケットは2枚・・・どころか。
今現在日本に在住する家族の分まで揃ったために。


5月16日・土曜日は家族(ギルモア・イワン・張大人・グレート・ジェロニモ)みんなで遊園地・仮面ライダー・着ぐるみショーで、ジョーの誕生日。
と、なったのだ。



今日、この日まで何気なく家族はf(フランソワーズにではなく)ジョーに気を使って、土曜日に何かうまい言い訳をみつけて2人きりにしようと試みるものの。

誕生日を迎える本人よりも指折り数えて、遊園地スペシャル・ランチメニュー・献立ブックなんてものを作り、念入りに移動と重さ、人数、そして持ち歩いても崩れない方法を毎日の食事で実験し、ギルモア邸から遊園地までのイワンを巻き込み過去の交通量を調べ、遊園地がオープンする時間に合わせて一番スムーズに到着する方法と時間を割り出し、その日に着ていくお洋服を毎晩寝る前に1人ファッション・ショーを繰り替えす、その姿は初めての修学旅行か、遠足に興奮して、おやつを1週間前に買いにいってしまった子のような。

話しかければ、「あと遊園地まで○日ね!」から会話を始める、宝石のようにきらきらに輝く瞳とともに、花が咲くように明るく愛らしい満面の笑みのフランソワーズにたいして、誰もが挫折してしまうのである。

ジェロニモの不屈の精神をもって、ジョーのため。ジョーの誕生日のため。と、念じながらも、フランソワーズを前にすると、「・・・荷物が重たくなってもオレが持つから心配するな」で、終わってしまう。



3日前に、全員がそれぞれにジョーにむかって謝った。




---別に誕生日にみんなで遊園地でも、ボクは嬉しいし、楽しそうだけど・・・メインが着ぐるみショーってのが。


ジョーの本音はそこだった。
確かに。

フランソワーズが仮面ライダーに夢中だと言ったことが縁で、偶然にも湯田(ジョーがバイトに通う大学の知り合い)の友人で遊園地でバイトをしているという人からもらった、遊園地がこの春GWから行っている、仮面ライダー着ぐるみショーチケット2枚(入園・着ぐるみショー・好きな乗り物1回フリー込)。

フランソワーズに一緒に行こうと誘った。


誘ったのだ。



自分が、着ぐるみショーに。
たとえすでに、フランソワーズも個人的に手に入れていたとしても。
家族みんなでなら、その部分を飛ばしてもいいんじゃないか?と、言うのがジョーの気持ちだったりする。

2人きりなら、いいのか?と、自分に訊ねてみる。
2人きりなら『あり』だと。答える自分がいる。


なぜ?と聞く。


「きゃあ!」


出て来た答えにジョーは、上手く作れていたてるてる坊主をひきちぎってしまった。


「あ・・・」



出て来た答え。
それは・・・。






彼女の好きを自分だけが叶えてあげたい。


我が儘。


彼女の好きを、自分だけが独占したい。
フランソワーズが好きな仮面ライダー・ショーを一緒にみるのはボクだけでいい。


ボクの誕生日にボクは、彼女の好きを叶えて、特別になりたい。




フランソワーズに、好きだって・・・言う予定だった?ライダー・ショー、で?!





「違うっ違うっ!!!ちがあああう!」
「ジョーっ!?大丈夫、あってるわよ!ティッシュだもの、ちぎれても作り直せるわ!」


それはどこかでみたドラマかCMのようなシリュエーション。


「違うんだよっ、別にっ、いや、そのっいや、違わないけどっ」
「何が違うの?ちゃんと首元をひもでしっかりとめて、逆さにならないようにするのよ?違わないでしょ?」


フランソワーズの特別になりたいのは本当だけれど。
告白するのに、そんな”ベタ”なシーンを思い描いていた自分にジョーは叫んだ。






フランソワーズの願いを叶えるのは自分だけでいい=フランソワーズの特別になりたい=告白する=それなら?




仮面ライダーショーの後、1回だけのフリー券を夕暮れの観覧車に乗る事に決める。
楽しかったわ。と、すごく嬉しそうに微笑むフランソワーズから、お誕生日おめでとう。の、言葉。


見下ろす遊園地のネオンが灯り始める。
空の色がグラデーションを描いて、不思議な空間を作る。

乗っているゴンドラが一番高い位置にたどり着いて。



着いて。







***

<ドウヤラ、じょーハ、昔ニハヤッタ少女漫画ヲ読ンダ影響デ、ソコデ 告白スルノヲ 想像(妄想)シテタ ミタイダヨ>
「・・・・マーブルチョコ、買っておかんとなあ」


夕食の時間だと呼ばれるのを待っているギルモアとイワン、そしてジェロニモは地下のギルモアの書斎にいた。
イワンはミルクが欲しいとねだるために、飛ばした思念がジョーの妄想をキャッチしてしまい、空腹感のために上手くコントロールできない。と、言い訳をつけて、それをギルモアとジェロニモ、3人で共有した。


「博士、マーブルチョコはなぜだ?」


フランソワーズの手になぜか握られていたお菓子に注目したギルモアに、素朴な疑問を投げかけた。


「観覧車に乗る男女に、マーブルチョコは必需品なんじゃ!」
「・・・・」
<ジョーガ読ンダ漫画ニソウイウしーんガアルンダヨ>
「・・・・」
<博士ハ○ITの日本アニメ(漫画)くらぶノめんばーダカラ♪>


ふう。っとジェロニモが軽く息を吐き出す。


「ジョーは以外と」
<夢見ル乙女ノヨウナ、ろまんちすとダッタリスルヨ>







***


「ジョー・・・そんなに落ち込まないで、ちぎってしまった、てるてる坊主さんはまた、私が作り直してあげるから・・・」
「いや・・あの・・・・、違うんだ、ええっと・・・」


心配そうに覗き込まれたフランソワーズの顔を見て、やっと自分世界から帰って来たジョー。


「お腹、空いたなあ・・・」
「あ!・・ごめんなさい、もう用意は出来てるの、ジョーの帰りを待ってたのよ、うっかりしてたわ!」


立ち上がってパタパタとスリッパを鳴らしてキッチンへ消えていくフランソワーズの背中を見送って。
先ほどの妄想を繰り返した後、ソファの上で暴れているジョーをそっと、リビングルームとダイニングルームの間から「用意できたわ♪」と、呼ぼうとしたフランソワーズが見守っていた。


「ジョー・・・そんなに明日の着ぐるみショーが、楽しみで興奮しているのね!」













end.


君に振り回される自分がいる(26)へ続く。





*・・・あれ?なんでこんな話しに・・・(焦)本題は???
 続くになってしまいました(滝汗)
 
観覧車にマーブルチョコは、”りぼんコミックス”矢○あい/「天使なんかじゃない」です。
すみませんー。知らない人には大変申し訳ありません。

すっごくまわりで流行ったんですよー(当時)・・・遊園地いくとき、買ってました。
ネタが古い・・・。
最近の漫画知らないから。
いえ、知ってるけど、少女漫画じゃない・・・。ここ、ラブコメ要素がんばれ!ですから(笑)

あ、M○Tに実際あります・・・クラブ。
毎週金曜日・・・朝からアニメ流れてます。
知り合いの目撃情報で、ママレー○・ボーイが1話からずーっと流れてたとか。
たまにゲストで大物がきます、プロデューサーとか、おもちゃ会社の企画者とか。
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