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『少年マガジン2008/24号の特別トレビュート読み切り”009”』からの妄想です.
注意)これは『少年マガジン2008/24号の特別トレビュート読み切り”009”』からの妄想です。
知らなくても、ぜんぜん大丈夫です。が、あれはダメだ!と、言う方は避けてください。

(漫画はこんな感じでしたジャンが日本の少年院を訊ね、ジョーと少年院からの脱走を試みた村松と言う青年の面会から始まります。
村松から脱走した日のことを聴き、ジャンは、世界中で行方不明になった9人のことを村松に言います。そのうちの1人がジョーであり、1枚の写真を指差し、妹だ。と、告げて、自分は妹の消息を探しているうちに、世界に暗躍する何かしらの大きな組織が・・・となって、B.G内で009の目覚めになります。
そして、8人プラスG博士に出会い、BGとの戦いが始まる・・・endです。


93ウッスイです。出会いですから、そんなもんですかいなー?
(漫画は93要素なんて微塵もなかったですが・・・)
メインはジャンと3です。

なんて時期外れな・・・(汗)





「さっきの、あれ、誰だ?」

キッチンに立つ妹には視線を向ける事なく、ダイニングテーブルに置いたまま数週間経ってしまった、中盤で興味を失ってしまったミステリー小説を手に、バレエスクールからまもなく妹が帰って来るころだ。と、不意に見下ろした窓から眼にしてしまった光景を思い浮かべて、静かに言った。

オーブンにいれたチキンが焼ける、ほどよい香りが2人暮らしのアパートを満たす。
ダイニングルームとひと続きになったリビングルームの窓が開け放たれて、アルヌール家の夕食の献立が、近所に伝わっていることだろう。

「さっきの、あれ、誰だ。・・・って、何?」

兄の言葉をオウム返しで返したフランソワーズは、インゲン豆をさっと湯通しして、熱したフライパンにいれた。

「さっきの、あれは、あれだよ、・・・知ってるやつか?」

耳にここちよくプライパンの上で焼き跳ねるインゲン豆の音。
親しそうに妹とハグを交わして去って行った、少年とも青年とも見分けがつきにくい、妹と同年代であろう姿が、フライパンの上から飛び上がる油のように眼にチラついた。

「いやらしい」
「なんだと?」
「兄さん、いやらしいわ」

予想していなかった言葉が妹から返ってきたので、ジャンは持っていた本を投げるようにダイニングテーブルの上に置いた。

「なんだ、その言い方は!」
「だって、黙ってみてるなんて、・・いやらしいわ!」

コンロの火を止めて、2つの皿に盛った妹の後ろ姿を観ながら、ジャンはもう一度言った。
今度は、はっきりと。

「あの男は、誰だ?お前の、ボーイフレンドか?」

フランソワーズは、黙ったまま、使ったフライパンを流しに置いて、洗い始めた。
水道の水が勢い良く流れて、2人の会話の邪魔をしているかのように聴こえる。

「変なやつじゃないだろうな?」
「・・・」
その勢いは、まるで妹の”関係ないでしょ!”の声のようにも思えたが、意識的に声を大きくして妹に尋ねた。

「オレが家にいるのわかってて、挨拶もなしか?」

流しの水を止めて、フライパンをもう一度火にかけて水気を飛ばす。

「紹介できないようなやつが、なんでのこのこ、家にやってくるんだ?フランソワーズ」

コンロの下に備え付けのガスオーブンの中をのぞく。
とろりとした油をオーブン内のオレンジ色のライトに照らされる1/4lbの2つチキンが、とても美味しそうでしょうと、自らをアピールする。

「聞いているのか?フランソワーズ!」
「き、い、て、ま、す!」

オーブンの中をのぞくために屈んでいた腰を伸ばしたフランソワーズは、くるっと兄が座るテーブルの方へと向き直った。

「もうっ!!私だって16歳なのよ!ボーイフレンドの1人や2人!居ておかしくないんだから!!」
「な!1人じゃないのか!?」
「そうよっ!いーっぱい、いーっぱい、いるんだからっ!だから、いちいち兄さんに紹介している暇なんてな、い、の!」

”いーっぱい、いーっぱい”の部分を強め、腕を広げて、その数が多い事を主張したあと、くる。っと再び兄に背をむけると、お隣のマリアンヌおばさんからもらった、彼女特性のマッシュポテトとグレービーソースを2つの皿に平等に盛られたインゲン豆の隣によそった。

「ひ・・・とりじゃない・・・て、お前、は・・・」

ジャンは、言葉をなくして呆然と妹の背を見つめる。

「もう!いいじゃない!いい加減に妹離れしてちょーだい!」
「オレはお前を、そんな妹に育てた覚えはないぞ!!!」
「育てられた覚えありません!自分で育ちました!」
「!」

オーブングローブをつけて、ガスオーブンからチキンを取り出す。ハーブの香ばしい香りが一段と強くなり、ジャンの空腹の胃を刺激した。

このイライラは、空腹のせいなのか。いや、違う。と、オーブンから出てきた夕食のチキンにたいして口内に溢れる唾液を飲み下しながら、ジャンは思春期まっただ中の妹、フランソワーズに、今までとは違う”心配”をしなければならない時がやってきたのかと覚悟する。

バレエスクールに通う妹は、街でみかける同年代の少女たちに比べてとても細く、ダンサーとしては恵まれた肢体ではあるが、性的な意味での魅力はかけらも見当たらない。
けれど、身内ながらの贔屓目でみても、近所の評判通りの娘になった、いや、それ以上だと、ジャンは思う。

じいっと兄に無言で見つめられて、フランソワーズはため息をつきつつ、トレーにのせた夕食の皿をダイニングテーブルへと運んだ。

すでに4人がけのテーブルの上には2人分の夕食のためのテーブルセッティンが整っている。
兄の前に、得意料理の一つである、12種のハーブ焼きチキンの皿を置いた。

「心配しなくても、大丈夫よ。私には”手のかかる”スペシャルな人がここにいるんですもの、ただの”お友達”なの。今はバレエと兄さんで手一杯だわ」

幼少時のころと何一つ変わる事のない愛らしい笑顔でにっこりと微笑みながら、トレーをキッチンへと片付けて、ジャンの向かい側のテーブルに着いた。

「別に、ボーイフレンドができて悪いとは言ってない。ただ、ちゃんとそういう人ができたら、紹介しろってことをだな」
「紹介する前に逃げちゃうわよ、兄さんがLe Commandement de la Force aerienne de combat(CFAC)所属なんて知ったら・・・。当分無理だわ。私がお嫁さんになれなかったら兄さんのせいなんだから!」
「嫁になれないのを、オレのせいにするなよ」

じゃあ、いちいち詮索しないでちょうだい。と、言いたげなため息をついて、ジャンが手にしたミネラル・ウォーターを開けるのを見つめる。
開いた瓶からグラスに注がれて行く様子を観ながら、フランソワーズは言った。

「私はバレエで生きて行くの、だから、別にいいのよ。・・私は兄さんがいれば、いいの!」

妹の言葉に、じんわりと感動しながらも、兄としてはそれはそれで別の心配が胸を突く。
現役軍人である以上”もしも”がないとは限らない。

1人。この世にフランソワーズが1人きりになってしまう。


そう考えれば、いつか。




いつか、自分の代りに、いや、自分以上にフランソワーズを愛し、守り抜いてくれる男が現れてくれることを心の底から神に祈りたい。

「フランソワーズ」

ミネラル・ウォーターが注がれたグラスを手に、喉を潤したフランソワーズが、夕食のチキンにナイフを入れた。

「バレエもいいけど・・、フランソワーズ」
「なあに?」

熱々のチキンを口に入れて、今日の夕食の出来に満足そうに瞳を細めた。

「・・・・・・、幸せになろう、な?」

ジャンの言葉に咀嚼していた口が止まり、きょとん。と、見開いた空色の瞳が兄を見る。
父親譲りの、澄んだその色は、ジャンが一番好きな色だ。

「なろう、じゃないな・・・。絶対に、なれ、ならなきゃ、ダメだ。いや、なる!フランソワーズ、なるんだ」

テーブルの上に沈黙が落ちる。
真剣な表情で見つめてくるジャンにむかってフランソワーズは、くすっと、微笑んだのは、歩道で信号待ちしているほどの時間の後。

「いやね、・・・突然何を言い出すの?・・・私は、今で十分に、神様に感謝するくらいに、幸せよ。もう、いっぱい、いーっぱい!幸せなんだから、これ以上幸せになっちゃったら、何かすごく怖いことが起こりそうだわ!」
「怖いことなんて、起らないさ。Armee de l'air franeaiseが全力でお前を守るんだからな」
「公私混同!一般人の私のために軍が動く訳ないじゃない!」
「いいや、動く!動かしてみせる!」

ジャンの真剣な物言いに、フランソワーズの喉がきゅうっと、締め付けられて。
痺れるような感覚に瞼の奥が熱くなる。

誤摩化すように、フランソワーズはお隣のマリアンヌおばさん特性のマッシュポテトを口を放り込んだ。ジャンはそれ以上何も言わず、妹の得意料理を楽しんだ。


その年の短い休暇を終えて。


長い冬が去り、17歳になったフランソワーズへの、誕生日プレゼントとして、父の形見の1つであった懐中時計を譲った。
夏を前にして取った休暇を楽しみにしていると、妹から手紙をもらい、その手紙を手に、バスに乗って妹が待つアパルトマンへと向かう。

休暇前夜に入れる電話で、決まり文句の台詞として、「部屋で待っていろ」と、いつも妹に言うけれど、フランソワーズはアパルトマン近くのバス停で、必ずジャンを出迎える。

昨夜もまったくいつもと変わることなく、同じ台詞を言ったけれど、今日も、きっとあの場所で待っているだろう。と、ジャンは苦笑する。
戻る時間はだいたいでしか言っていない。何本ものバスを見送り、自分を待つ妹の姿を思い浮かべると、自然、こころが急いてくる。




待っているだろうから・・・。
あの、バス停で。




待って・・・いる、はず・・。


待っているんだろう?




「フランソワーズ?」




待って、いて、くれなかったの、か?




バス停に。
アパルトマンの部屋に、キッチンに、・・・・。


「フランソワー・・ズ?」


このフランスの、パリの、郊外の、小さな、街の、・・・どこかで・・・。




この世界の、どこかで・・・・!









****

蒸した熱さは、湿気のない国に住み慣れた彼に居心地が良いとは言い難い第一印象を与えた。
空港を出て乗り込んだタクシーの運転手に渡した、日本語のメモ。
そのメモを観た運転手が、少しばかり怪訝に眉間に皺を寄せて、バックミラー越しに端正な顔立ちの男を観た。

「just go... I have to go there to meet someone... It's very important」

口の中に籠るような言い方だった。
運転手は、前に止まっていたタクシーが動き出したために、仕方なくアクセルを踏んだ。

渡されたメモを持ったままハンドルを握大きく切り、右折するタクシー。
運転手が持つメモに書かれた日本語と同じものを、着ている背広の内ポケットにある手帳にも書かれている。



”Japon”
九里浜少年院 (Une kurihama ecole de la reforme)
住所 (Une adresse) _________
行方不明者(Une personne manquante)/JOE SHIMAMURA



タクシーの窓から見る日本の風景に、何も感動することなどない。
ただ、流れていく見慣れない町並みに映し出すのは、愛おしい妹のこと。


『いやね、・・・突然何を言い出すの?・・・私は、今で十分に、神様に感謝するくらいに、幸せよ。もう、いっぱい、いーっぱい!幸せなんだから、これ以上幸せになっちゃったら、何かすごく怖いことが起こりそうだわ!』


今でも思い出す、あの日の夕食。


「絶対に、・・・フランソワーズ、オレが、絶対に・・・待っていろ・・兄さんが絶対に!」


タクシーを降り、高く冷たい壁に覆われた壁の中へと入って行く。

きっちりと制服を着こなした男2人に案内されて、無機質な、生活感のない異質な空気を漂わせる廊下を歩き、厳重に閉ざされたドアを一つ、一つ、くぐり抜けて行った。

事前にある筋を通して手を打っていたために、面倒な手続きなどは総て省略されていることを、ジャンは感謝する。
通訳者の用意を頼んだが、彼の英語力はジャンが予想したほどの力はなく、書類などモタモタとこなしていたら、面会できる日はきっとジャンが滞在する間には叶わなかっただろう。




案内された面会室は、四角い古びたテーブルに向かい合うように置かれたパイプイスが2脚が中央に置かれていた。そして、壁にもたれかかったままの、たたまれた同じパイプイス1脚。
部屋に1つしかない窓からは日差しは入ってこないために、むき出しの蛍光ランプが点けられた。

部屋の窓は当然のごとく開けられておらず、空気の入れ替えなどされていないことが明らかにわかるほど、湿気たかび臭さが室内に充満していた。

部屋を静かに見渡したジャンは、付き添った2人の制服を着た男にカビ臭い部屋で待つように指示される。
視線を流した先の、鉄格子がはめられた開かない窓から見えた風景は、乳白色系の青い空だった。
ジャンは、パイプイスに腰を下ろし、両肘を冷たいテーブルの上に載せてそっと瞼を閉じた。

思い浮かべる、フランスの空。
その色こそ、最愛の妹の色。


待つこと、十数分。

オイルが切れた金具が悲鳴を上げるように、重たいドアが再び開いた。
何度も頭の中で再生する妹の姿を消して、父や妹よりも少しだけグレイがかった瞳を鋭く開かれたドアへと投げる。
ボキャブラリーの少なさが気にかかる通訳者と、見張り役の男が、薄ネズミ色の服を着た体格のよい青年を、ジャンが座るテーブルの前にあるバイプイスに座るよう、乱暴に誘導した。

「あんた、何者だ?・・・俺に、何のようだ・・・?」

冷たい濁った目つきで睨まれながら、その青年の言葉が英語に直される。

『・・・話を聞きにきた。『島村ジョー』の話を・・・・・・・』



村松。
ジャンの目の前にいる、この青年が、唯一、島村ジョーが拉致される直前まで行動していた人物。
そして、この日本には、多くの黒い影の”足跡”が残っている。


---まずは、ここからだ。







*****

「・・じゃあ、ここにいる全員が・・・拉致されて」

X島から脱出するために奪った万能戦闘機『ブラックファントム』の中で、改めて003と呼ばれる女性に様々な質問を投げかける。

操縦などは、オートシステム(自動操縦)に切り替えられたらしく、コクピットには、敵の襲撃に備えてレーダーを監視している004、008のみ。
今は、それぞれが役割を得て、『ブラックファントム』内部を調査していた。
ブラックファントムの前頭部に納められているという小型航空機、トルドーを調べるように言われた009。と、同じ方角へと向かう、003。は2人で短い廊下を歩く。

「あなたより、みんな、早くに目覚めたの・・・」

彼女は”眼”と”耳”を使いレーダーと同じ役割を担うため、敵の襲撃に備えてその能力を解放していると、009は説明されたけれど、見た目、009の前にはその能力が本当に使われているのか、判断がつかない。
自分となんら変わりない姿にしか映らない、003に少しばかりの興味を持った。

沈黙のまま歩を進める時間に、009は息苦しさを感じて「生まれてから一度も乗った事がない飛行機が、戦闘機だなんてな」と、003へと話しかけているのか、独り言なのか、判断しにくい言葉を呟いた。
その呟きが上手い具合に003のこころにひっかかり、2人の間に会話が始まった。

「・・・・あんた、も?」
「ええ」

009は、003が”外国人”であることをその容姿から理解している。けれど、自分が彼女との会話になんの苦労を強いられないことに対して、会話が進むにつれて今更ながら違和感を覚えて、そんな小さな疑問を003に尋ねた。

「私たちの”改造脳”には同時通訳機があるのよ・・」
「改造・・脳・・・?」
「・・・そう、私はフランス語を話しているけれど」
「え?・・フランス語?!」

009の足が止まってしまった。
あと1mも進めば、トルドーのハッチ(乗り込みゲート)へと続くドアがある。

「・・私は、フランス人よ・・あなたは・・・」
「日本人・・だけど」
「・・・じゃあ、あなたは今、日本語で話しているのね?」

くす。と、003は微笑んだ。
その微笑みがあまりにも愛らしく、可憐で、009は驚いた。

「ふ、フランスって、すごいな!」

自分の動揺を誤摩化そうと発した声が、なぜか裏返ってしまい、009は慌てる。

「何がすごいの?」
「え、あ・・・だって、・・、フランスだし」

009の言葉に、003はくすくすと笑い出した。

「フランスってすごいの?」
「あ、の、ヨーロッパだから・・」

これ以上一緒にいるのは、なんとなく避けたい気分になり、止まっていた足をさりげなく動かしながら、トルドーのハッチドアへとそろそろと向かう。

「ドイツも、イギリスもよ?」
「え、でも、有名だし・・」

そんな009にむかって003は、その場に留まったまま笑う。

「日本も、とっても有名だわ」
「そうなんだ・・いや、そうかな・・、あ、の、俺、そこに用があるから」

ハッチドアに指をさした、009にむかって003は頷いた。
逃げるように、ドアの中へと消えていった009を見送り、1人、ブラックファントムの廊下に立つ、003。

飛翔中にも関わらず、ブラックファントムはとても静かだった。

003は、そっと壁によりかかり、背を預けた。
拉致されたまま意識を取り戻す間もなく改造され、目まぐるしい日を、想像を超えた過酷な日が続く中でやっと、1人になることができた、瞬間。


瞳を閉じて、兄を思う。
心配している。

突然いなくなった、自分のことを、きっと、探している。


固く、固く、両手を強く合わせて祈った。


「兄さん・・・私は大丈夫よ・・・・。絶対に生きて、兄さんの元へ帰るから・・」




X島脱出後、BGへと戦いを挑むサイボーグたちをこころよく迎える意思を告げてきたのは、ギルモアがBGに組みする前から付き合いのあった古き友人。


そこは、009の国である日本。




「・・・兄さん」
「フランソワーズ・・・」


九里浜少年院で、ジャンが必要とした話しを村松と言う青年から得て、少年院のある市内に取ったホテルでチェックインを済ませて、部屋に入り、シャワーを浴びてながら、今日得た情報を頭の中で整理していった。

行方不明(何者かに拉致された)島村ジョーと、少年院を脱走し、唯一その消息を最後まで観ていた人物。


何らかの意図を持った、何らかの組織が世界を暗躍している。
その情報を得るために、リストアップした人々に会うことになっていた。

形がなかったただの黒い影が、少しずつその形をジャンの前に顕そうとしている。


シャワーから出ると、バスローブを羽織ったまま、ナイトスタンドの上に置いた手帳を手にして、ベッドへと腰を降ろした。

手帳の中に仕舞われている9枚の写真。
それらの写真を挟んだページに、書かれた面会リスト。

「Dr.Kozumi・・・」







『私は、今で十分に、神様に感謝するくらいに、幸せよ。もう、いっぱい、いーっぱい!幸せなんだから、これ以上幸せになっちゃったら、何かすごく怖いことが起こりそうだわ!』




---怖いことから、守ってやれなくて、ごめんな・・・。
 


「すぐに助けてやるから・・・!」


手がかりとなる、日本人青年JOE SHIMAMURAの写真を見た後、9枚のうちの1枚に含まれる、微笑みを浮かべたフランソワーズの写真を見つめた。









end.


プラス・・・

ーーーートルドーのハッチ内にて。

突然投げ込まれた戦いとは違った、何がなんだか解らない緊張がどっと押し寄せて来る。

耳から離れない、003のくすくすとした笑い声。
そして、彼女の澄んだ青い瞳の色と、微笑み。

厳しく、悲しげな色の表情(かお)ばかりしか観ていなかったために、突然、可愛らしく微笑まれて、動揺した。


「けっこう・・・笑うと可愛いじゃん・・・」


呟いた言葉と同時に頭の中に直接響く声が赤ん坊の声。
009は今の呟きを聞かれたのかと、誰もいない場所で独り、焦っていた。





ーーーー
*と、いうことで、こんなの書いてたんですね・・。
私、忘れてました。ちらっと書いて93じゃないやーんって放っていたんですよ。を、発掘。
93要素を付けてみましたが、なんだかなー・・・。

惜しいところで、3とジャンはすれ違う的な、展開を妄想してました。
漫画に関しては色々と意見があると思いますが、私的には二次創作的に観るとおもしろいかも。と・・・? 今読み返してみると、思います。
もしもoffで売られていたら、買います(笑)

タイトル・・(笑)は、思い浮かばなかったんで!
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