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totocalcio!
好きで、好きで、好きで。
彼のことが、好きで、好きで、好きで。

どうしていいのか、わからないくらいに、好き。

自分のこころが、このこころは、自分のもので、だけど、自分が、自分で、ないみたいに、コントロールできないくらいに、好きと言う想いに、振り回されてることが、少しだけ特別な気分になる。

何がそんなにスペシャルなのか、わからないのだけれど。
わからないことが多すぎて、わからないのだけれど。

彼を想うと、好きって言いたくて、仕方がなくなる。
なぜ、その言葉が出来て来るのか、不思議でしょうがないのだけれど、もう、その好き。と、いう言葉しか浮かんでこなくて。

胸が痛いくらいに熱い。
熱くて、痛いのに、痛くて、熱くて、苦しいのに。

好きって言う言葉の海に投げ出されてしまい、ふわふわと心地よく浮かんでいる。
そんな私は、緊張しているみたいに、胸のあたりが圧迫されて、心臓がいつもより上の方へ押し上げられてくるように感じていた。深呼吸が出来ないくらい肺が縮んで、呼吸困難に陥ったみたいに、脳に上手く酸素がまわっていないから。
きっとそのせいで現実と夢とがごっちゃになって。
彼と一緒にいた時間を思い出すたびに 躯がむずむず、こそばゆさに我慢できなくなる。

枕をぎゅうっと抱きかかえて耐えるけれど間に合わなくて。
ベッドの上から落ちない程度にゴロゴロと転げ回ってみたりしながら、1人反省会。


あのとき、こう言えばよかったのに!
なんで、そうしなかったの?!


その場ではできなかった行動の後悔と情けなさに、喉奥が締め付けられて、そんな風にしか受け答えできなかった自分を叱咤しながら、思い出す、彼の何気ない一言に、顔がにやけて、思わずこぼれてしまう彼の名前。


「・・・ジョー・・・・」


どうしてこんなに好きなのか、わからなくて、理由を探すのだけれど。
結局出て来る答えは、好き。なんだから、それが好きって言う理由なんだっていうこと。


「ジョー・・・・」


あのね、好きなの。
すごく好き。






何も視えない状況のベッドの中で、どうしても。
いつも、どうしても。



思い出すのは、彼のこと。
彼のことだけ。

彼との出来事。




『003、キミも飲む?』

ドルフィン号のキッチンで、彼が自分用に入れたマグをわたしてくれた。
それが、最後の、だったのに。

『自分で入れ直すから、いいわ。009』


私の言葉にはにかむように微笑って、首を少し傾ける。

『僕は、とくに何もないから・・・003は、博士に呼ばれてるんだろう?』
『ええ』
『じゃあ、これはキミのだよ、砂糖とミルク、だよね?』


本当なら、ジョーの言う通り。
ミルクと、お砂糖、小さじで3杯は入れる。
けれど、なんとなくそれが”子ども”な注文なように感じて、意味もなく、彼好みの方法で飲んでみたくもあって。


『いいの、ブラックで』
『そう?苦くない?』
『大丈夫。ありがとう』


ブラックなんて、苦くて、苦くて。
唇に触れさせて、それを嘗めるようにしか飲めないのだけど。

彼の手からマグを受け取る手が、緊張に少し汗ばんでいて、すべり落ちないように、しっかりと両手で受け取った、そのマグの重さが、リアルに今も手に感じる。


『無理しない方がいいよ?』
『べ、別に、無理なんてしてないわ』
『・・・・そう?』

彼は何か意地悪な意味でも含んだような笑みを口の端に浮かべたとき、「あ。そうだ。」と、独り言を呟いた。


『ねえ、003。みんなには内緒だよ?』
『?』



抱き締めている枕の腕をほどいて、目の前に掲げて見る手をみながら、彼の手の暖かさと大きさを思い出す。

マグを手にしてる手じゃない方の、手を、そっと包み込まれて、心臓が痛いくらいに跳ね上がった。


『これは、僕と003の秘密だからね』


彼の手の中にある、私の手の平の上にのせられた、1口サイズのミルク・チョコレートが3つ。
この間の買い出しのときに、買っておいたチョコレートたちとは違う、日本のメーカーのもの。
みんなが好き勝手に、食べられるように用意してある”お菓子箱”の中でも、見たことのないデザインの包み紙。


『どうしたの、これ・・?』
『ん?・・・それはキミにも秘密』


私の手のひらにのせた、一粒をつまみ取って、包みを解いた。
その指が、私の唇にむけられて。


『・・・あーん、は?』


また、ぎゅううううううっと、枕を抱き締めた。
心臓がここにあります。と、ドキドキと音を立てて訴える。









微かに唇に、ふれられた、指の、彼の、指の感触。
口の中で溶けていった甘い、甘い、ミルクチョコレート。








『どお?好きかな?』




---大好きっ!














「もうっ、やだっ・・こんなにジョーのこと好きになっちゃうなんてっ!!・・・どうするのよっ」


メンテナンスルームのベッドの上で、思い出しては、想像し、その想像にちょっとだけアレンジも加えたりしながら、じたばたとあばれている、003。
別にどこも悪くはないのだけれど、先のミッションの疲労が”眼”に表れていることから、今日一日は何も”視ず”全ての任務から解放。と、いうことで、メンテナンスルームにてアイマスクを付けて軟禁されている状態だった。

すぐに次のミッションが控えているために。






「『もうっ、やだっ・・。こんなにジョーのこと好きになっちゃうなんてっ!!どうするのよっ』だってよ!なあ、009!どうすんだよっ」
「・・・」


009の隣に座る、002の、あまりに似ていない003の声まね。を、009は聞かなかった事にしている様子で、テーブルの上に置いてある、いくつかの書類に目を通していた。


「今からでも、003に言ってきた方がいいのかのう・・」
「博士、それは逆に可哀相アルよ。聞かなかった事にするアルね」


ドルフィン号のミーティングルームには、メンテナンスルームにいる003以外が揃っていた。
夜の時間のイワンも、クーファンの中に眠りながら、ここにいる。


「003、何か嬉しい事でもあったのかな?ね、009」
「あの1人でのはしゃぎ具合、何か”乙女スイッチが入る”出来事があった、か?」
「004、ここは禁煙」


009が004にむかって静かに注意したが、彼は聞く気がないらしく、唇に煙草をはさんだ。


「小休憩せざる終えないだろ?・・火は点けない」
「だったら、他で吸うアルヨ」


無線から流れて来た003の独り言にたいして、006は落ち着かない様子である。


「おお!我らが姫、フランソワーズ姫を心躍らせ、その愛らしい唇から歌われる想い人の名は009!」
「ジョーだぜ、”ジョー!”」
「ナンバー呼びじゃないところが、いいよねー」


すっかり、ミーティングの雰囲気が壊されてしまい、今更真面目な話しに戻すのは不可能と判断したピュンマはマグに残っていた珈琲を飲み干した。


「博士、なぜ部屋の無線機切ってない。」


無線から聞こえて来た切なげに、苦しさそうな003の”ジョー”と呼ぶ声に、殺気立つような緊張が部屋を貼り巡ったことなど、それは遠い昔の出来事であったかのような、ミーティングルームの雰囲気に005はため息をついた。


「・・・今、眼を休ませるために、アイマスクで何も見えとらん状況じゃから、1人にさせて何かあったら、困るからと考えて・・・・・まさか、その、こんな事になるとは・・」
『・・・・・・どうしたらいいの・・?・・・・こんなに、好きになって、・・も・・・』


先ほどの声とは違う思い詰めたような、003の声がギルモアの声と重なった。


『ジョーは009だし、仲間だし・・・。それに、そんなの、絶対に・・・・・。・・・だって、ジョー、いっつも・・・』
「いっつもなんだっつーんだ?」
「それで、オレたちはミーティング中、ずっと”003の009への想い”を盗み聞きか?」


004が視線を009に向けて投げると、009は無言で席から立ち上がり、ミーティングルームから去って行った後、1分もかかることなく、メンテナンスルームの無線機のスイッチは切られた。


「進展なしで戻ってくるによっ、今晩のデザート!」
「進展あり。だけど”僕たちは別に”を押し通す!に、明日の朝食当番!」
「誤摩化す。先延ばし。10分以内に戻る。に、008と同じ。」
「じゃ、我が輩、とっておきの1本を進呈して、009の告白、戻ってこないだ!」
「009だぜ?007、告白するに根拠あんのかよ?いいのか?後からぐちゃぐちゃ言わず、潔く、出せよ!」
「男に二言はなーい!」
「きっと009は003を思って、聞こえていたとは言わないアルし、かと言って、このまま告白する009、想像できないアルヨ」
「儂はじゃ、真面目に注意するんじゃあ、ないかと思うんじゃがなあ・・」














結果はいかに?



「告白っぽいことを言うがはっきりとは”口では言わない”で押し倒し、最後まではいかないが、003にはかなりの衝撃だろう内容。の、後、何事もなかったフリに、1時間内に戻って来る。プラス003には”聞こえていたことを言う、だ。009が部屋に隠しているものの1つを盗み出してきてやろう」


004は席から立ち上がり、ライターを手にもってミーティングルームから出て行った。
彼に続く形で、「むっつり野郎!」と言う声とともに009の部屋に向かう002を「止めなきゃ!」と、言葉とは裏腹に便乗する、008に、「こらこら!」と、続く、007。
006は夕食の支度をすると言い、残った、005とギルモアは苦笑しながら、その場に残り、頓挫したミーティングを2人で続けることにした。


「大丈夫かのう・・こんな調子で」
「次は、ルーキンス博士に頼まれた、サンドウィッチ諸島付近の海底調査。BGは関わっていない。大丈夫だ。」
「そろそろ、イワンも目覚めるころだしのお」
「博士。」
「なんじゃ?」
「島でしばらくのんびりするのも、いいと思う。・・・もしも2人が上手くまとまれば。狭いドルフィンの中より、邪魔は入らない。」


005の言葉に、ギルモアは驚いた。が、すぐに破顔させた顔で、静かに頷いた。





end.










*・・・3の出だしはラブコメ・チャレンジしていたときのもの。を、使用して・・。
 こういう”うっかり”系告白もありかなあ。と・・・。
 はずみで告白とか・・・。

 あとはタイミングだったんよー。くらいに想いが近い93。









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