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Peace be with you
予想していたよりも、街の風は秋色を含んで冷たく頬を撫でた。




雑多な街の中のどこに視線を置いても、落ち着かないのは昔からそれほど変わらない。

歩くために左右前に出す足先だけを見てあるくので、自然、頭が下がってしまう。
デコボコなど見当たらない、綺麗に舗装された歩道を靴底をスリ減らしながら、黙々と歩き続ける。

視界の端に入って来る、見知らぬ人間たちの声と姿。
取り留めようもない、雑音が右から左、左から右へと耳を通り抜けて行く。

点滅信号機の色に従い、走ったり、止まったりを繰り返す車。
均等に配置された街路樹が、排気ガスにうんざりだと言わんばかりに枝をさげて肉厚のない葉を揺らしていた。



街を歩く。















僕は、歩く。











僕は、街を、歩く。

街を、僕は、歩く。























「ねー、ちょっと聴いたー?」
「なになにー?」




















街を、歩く、僕。

















何のために。
誰のために。













---自分のため、でしょう?









!!




人懐っこそうな、笑顔のまるっこい躯を跳ねさせて。

イギリス紳士の必需品と、スティックを手に。

季節に不似合いな革ジャンに派手な赤い髪をつんつんに跳ねさせて。

愛嬌よく、こちらに手を振りながら。

むっつりとした視線の割に、口の端をニヤリと上げて。

大きな躯を、縮こまらせることなく、堂々と。

柔らかく、優しい印象のヒゲを撫で付けて。





---私たちは、ずっと一緒に歩いて行くわ。


胸に、黄色いおしゃぶりをくわえた赤ん坊を抱いた、赤いカチューシャの人。







ああ、そうだね。
僕たちは、ずっと一緒に歩き続けるんだ。


街を、山を、丘を、海を、空を、・・・この星を。







戦い歩き続けるんだ。
自分のために。




「よお!日本は満喫できたかよ!」
「美味しいもん、なんか食べたアルか~?」
「紅葉前。残念だな」
「秋の日本は、まあまた今度だな」
「いいね、次に日本へ戻って来たら紅葉狩りなんてさ!」
「・・・時間じゃな」


<決心ハツイタノカイ?>





「・・・・行こう、みんな・・・・」









歩く。

僕は、歩く。


僕は、街を、歩く。



歩く、僕は・・・・、仲間たちとともに・・・。







「009・・・」




街を、この国を、世界を、守るために、


歩いていく。。








「・・・・003、訊いてもいいかな?」


仲間たちと少し距離をとって、003と並んで歩いた。


「なあに?」
「・・・日本の秋も綺麗だけど、きっとフランスの秋も素敵なんだろうね?」
「ええ、とっても、・・・ふふ。いつか、みんなをフランスに招待するわね」





歩こう、キミの街まで。
歩いて行こう。



戦い終わったその足で、・・戦い続けた足跡を、尋ねて歩こう。





「みんなあだあ?絶対に009だけだぜっ」
「ジっジェット!!失礼ね!!ちゃんとみんなを招待するわっ」
「我が輩の故郷、イギリスもなかなかのもんだぞ!最高のアフタヌーンティーをごちそうしよう!!」
「いっつも雨ばっかりって訊くけど?やだなあ、ちょっと・・・行くならNYの方が楽しそう」
「お、解ってるじゃん、ピュンマ!」
「霧のロンドン!素晴らしいではないかっ、あのアンニョイな芸術的な雰囲気を理解できんとは!!」
「アイヤー、ケンカは良くないね~!秋はどの国行っても美味しい季節なコトよ!う~、腕がむずむずするネ!最高の食材で最高の中華作るアルヨ!」
「食い物(中華)ばっかかよ!」
「おいっ何をモタモタしているんだ!」
「ひーっアルベルトに怒られたアルー」
「落ち着け。時間はある。」

「って言うか、ほらほら、2人の邪魔しちゃダメだよ!ね?」


「!」



「ぼ、僕たちは別にっ」




「そう言うならさっさと歩け」





「ほっほっほー・・・。わかっとる、わかっとる。照れんでよい、よい・・・ほらほら、もうちょっと2人と離れて歩かんと・・・」






「「博士!!」」








<馬ニ蹴ラレチャウネ・・・。ジョー、フランソワーズ、邪魔シテゴメンネ>










「イワンまでっもうっ!!」









「こっちにこい。」




<ウン>







「あ!」









「ダメよっイワンっ」









「「「「「「イワンっここは街中だっ!!!!」」」」」









May Peace be in The World.











僕たちは誰のためでもない、自分たちのために、戦う。

それが、きっと・・・。


いつか。















君の、君の家族の、君の友達の




君の愛する人の・・・・


全ての、平和に繋がって行くと・・・











「009、私ね・・」
「?」
「・・・世界のどこかで、誰かが、私たちが戦った分、心の底から幸せにたくさん笑ってくれる明日があるって信じてるわ・・・」







Peace be with you・・・・

僕たちは戦い続ける。





end.

9.09.2009.
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