RSSリーダー
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
web拍手 by FC2
もどかしい想い/恋せよ、戦士2
こちらのお話は「素直になれない/恋せよ、戦士1(36)」の続きっぽくなってます。
(バラバラで読んでも大丈夫なようには、仕上げています)

(注意)恋するピュンマさん関連のもじもじは一応、”続き”としてつなげていきますが、「連載」ではありません。








笑顔が弾けてる、なんて言い方はおかしいかな?


「・・ジョーはさ」







でも、本当に、弾けるように明るく笑うんだ。


「ピュンマ、こっちのデータを確認してくれる?」
「了解」


一年も、会っていない彼女(ひと)の笑顔を鮮明に思い出せてしまう、僕も・・。



「で、なに?」



ーーーやっぱり、・・・好きだったんだよ、ね・・。



「ジョーはさ、・・ん、博士の言った通りだ。・・確認OK。」
「了解。で、ボクがなに?じゃあ、ドックからドルフィンを出してみようか」
「了解。・・・エンジンかけるよ、あのさ」
「了解。・・・海か、空か・・・どうしようか?」


祖国で動物保護監査役役員をしているピュンマがギルモア邸に「夏休み帰宅」をした翌日。


「海でいーんじゃない?ステルス使わずに、ソフトキルでいけるし、この辺りぐるっと廻るくらいだろ?」
「それじゃ、そうしようかな。・・そういえば吸収型の方に力をいれてるんだよね・・博士」


予定よりも周回遅れになっていたドルフィン号のメンテナンス&テスト運行に参加してもらった。


<ジェロニモ、ドルフィンを出すよ、海から行く>
「え・・黒くみえるよ?」
<了解。・・第3ゲート、オープン。ハッチ開くぞ。>
<<了解>>


床がゆっくりとまわり始める。


<了解。第1ゲート、オープン。海水、入ります。>
「・・見えていーんだって」
<了解。第1ゲートまで、ドルフィン号移動します。>
「見えていーの?」


第3ゲート(メンテナンスのための収納庫)から、スライドするようにドルフィン号が移動していく。
管理室からジェロニモがドルフィン号の移動をナビゲートしていた。



「うん、見えてい-んだってさ」
「・・・今よりも堕ちるじゃないか」


可視領域の電磁波(光)での探知を困難にする、光学ステルスが搭載されているドルフィン号である。電波吸収体または電波吸収材料(RAM)と呼ばれる物質を使って電波を吸収し反射波を減らす技術はすでにドルフィン号では無用のものだった。

<現在、第2、通化。>
<<了解>>


高速エレベータに乗り込んだような、不快感を感じる。
急激に下がっていく速度に、空っぽになってしまっている胃にはこえたえた。


「あ、ごめん。ドルフィン号じゃなくって、飛行中のジェットのことなんだ。光学ステルス機能を積み込むのはさすがの博士もまだ無理だから、吸収型ならなんとかなるんじゃないかって・・・」
「ああ、ジェットね・・・・」


そういえば、まだお昼ご飯の声がかからない。


「けっこう良い感じの皮膚ができてたよ・・カッチカチで伸縮しないけど」
<第1、到着まで、10秒前。>
「色々考えるね、博士ってば」
<<了解>>


お昼ご飯=作る人=フランソワーズ=ジョーの好きな人。


<到着。レーダーによる周辺探査異常なし。>
「この間の空中散歩?っていうの?それでレーダーにひっかかったジェットが悪い・・むやみやたらに飛びまくるからさ」
<<了解。>>
「ふーん、・・で、さあ。さっきの話しなんだけど」
<第1ゲート、海水IN。>
<<了解>>
「え?さっきの話し?・・・て、なんだっけ?・・エンジンかけるね」
<ドルフィン号、エンジン点火>
<了解。>
「了解。・・・ジョーはさ、フランソワーズとさ・・・」
<満水、ハッチドア、オープン。出発準備、完了。発進していいぞ。>
「キス以上のこと、・・・した?」


驚きに飛び跳ねた躯を土台に、魂はあっという間に大気圏をつきぬけて成層圏へと飛び出した。
ジョーの(意識がぶっとんだ)抜け殻(躯)は、無言で操縦桿(サイドスティック)を前方へと倒し、ドルフィン号を出発させる。











「・・してないの?」


どこか遠い国の誰かが叫んだ声のように、ぼやけた印象で受け止めた言葉。
まったくピュンマと視線を合せることができなくなって、コックピット内の温度を一気に5度ほど下げた手でジョーは、燃え上がっている皮膚を2回、ペチっ、ペチッ、と叩いた。


「そういうこと、したいな・・って・・・健全な男子なら、・・・思うよね?」


出発してしまえばオートドライビング・モードでいい。


「・・・ボクらでもさ、一応は・・、ね」


手早く表示ウィンドウパネルに打ち込んだピュンマの指が、自分自身を指した。


「・・こんな躯だけどさ」


空調調節パネルを閉じた、ジョーが赤い顔のままやっとピュンマの方へと顔をむけた。
しかし、まだ彼の目は泳いでいる。


「と、唐突に、なんだよっ・・ピュンマっ・・そ、そんなことっ・・k、か・・・考えたことなんて、さ・・・ないよ」
「うっそだー」
「ないよっ!」


語気を荒げて不定したジョーだけれど、”考えた”ことはなくても反射的に”想像”してしまったことがある。
それは自分がフランソワーズとどうした、というものではなくて、フランソワーズのあられもない姿を想像してしまった、であって、ピュンマの指す事とは別だ、と瞬時に結論づけた。


「・・、その、ボクとフランはさ、つ、つ、t・・つきあったり、して、ないからさ・・そういうのは、ないよっないっ急になんだよ、ピュンマっ!!」
「・・・キスもまだなの?」
「ないよっ」


本当は、ある。
記憶の奥底に大切しまわれているデータはいつでも取り出せ、そして鮮度が高く、感触を今でも、キスされたときに戻ったようなかのように感じることができる。

そんな大切で貴重な1回だけの思い出を、わざわざピュンマに報告する必要はない。
たとえ”ほうれんそう”が大切でも、だ。これはプライベートなときにおこったのだから。


「それはどうして?」
「どうしてって・・」
「一つ屋根の下、・・チャンスはいろいろあっただろ?」
「c,チャンスって・・・」
「フランソワーズとはそういうことをしたくないの?」
「めちゃくちゃしたいよっ!」


ーーーあ・・・



とても反射の良い、すばらしくハッキリとした解答に、ピュンマのくりっとした愛嬌のある瞳が驚きに見開いた、後。ニヤリと意地悪く笑った。


「・・・やっぱり考えてたんだ」


まるであのドイツ人のように片口角をあげて。


「っいっ、今のはっ」
「なのに、・・キスがまだ・・・・我慢強いよねえ、009は」
「違うからっ・・今のはっちょっと口がすべってっ」
「ねえ、ジョー」
「なしっ!なしだよ、今のはなしっ」
「・・・羨ましいなぁ・・」
「な、な、何が・・」
「人を好きになるってさ、最高に勇気がいることだからさ」
「!」



オートドライビング・モードで進む、ドルフィン号のコクピットに、サイボーグ戦士が2人、きり。


「・・・人を好きになるって、いいことだよね」
「p.・・・ピュンマ?」
「あ”ーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」
「?!」

突然、ピュンマは絶叫した。


「僕だってさああーーーーーーーーーーーーっ!イチャイチャしたいよっ!!ジョーとフランソワーズみたいにっさっ!!だけどっ・・・どうしてもっ”そういう先”のことを考えてしまっちゃってさーっっ!!尻込みするっていうかセーブするっていうかっ勇気がないんだよーーーーーーーっ!」
「いっイチャイチャなんてっしてないよっっ!!手を繋ぐのにもやっとでっキスだって不意打ちみたくで1回っきりなのにさっっっ!!」
「あ””ーーーーーーーーーーーーーー・・・・・・・・・っ・・・え?・・・キスしたことあるの?」
「っいや、その・・それよりさっ!!!!ピュンマ、君っ!・・す、好きな人ができたのかいっ!?」
「なんだよっ!!さっき1回もないっていったよね?!嘘ついたってこと?!ひどいよっ・・!」
「そのっそれはっ!だってさあーっ!!話しすり替えるなっ聞いているのはボクだよっ」


話しを必死にそらしたが、ドルフィン号が帰還するまでの間にすっかり微に入り細に入りの質問に答えるはめになってしまった009は、もう二度と008とはテスト運転に出ない!とへそを曲げて部屋に閉じこもってしまった。









end.










青春まっただ中な2人でした。
web拍手 by FC2
 
コメントを書く

管理者にだけ表示
コメント
あはは。青春ですねえ!そりゃピュン様にかかったらジョー君なんてちょろいもんでしょ。あれこれ聞き出されて、魂の抜け殻になって。でも、臍曲げて部屋に閉じこもるなんて、もー、お姉さん心くすぐりまくりじゃないですか。彼得意の体育座りでしょうか?そういえばREのジョー君は3年おきに記憶をリセットされて30年間高校生だったらしいので、こういう初々しさはなくなっているのかなあ。
たらこスパゲッティ好きです!!大葉散らした奴、いいですよねえ。私はたらこと和える前に玉ねぎのスライスをパスタと一緒に炒めてそれから
絡めるのが好きです。レモンかける人もいるけど、ない方がいいな。納豆スパは食べたことないなあ。CoCo壱○の納豆トッピングカレーはけっこういけましたけど。って何の話だ!!
ピュンさん、原作ではかわいそうな恋をしてましたものね。だから引き腰になるのでしょうか?00ナンバーは皆絶対もてると思うんだけどなあ。このあと、フランちゃんに会った時のジョー君の顔を想像するとなんか笑えますね。緊張しすぎてよそよそしくなって、フランちゃんに余計な誤解をされそう。大地君のラブラブ93もいいですが、こんなジョー君も大好きです!!ピュン様、この後彼女とどうしたのでしょうか?気になります。005みたいになっちゃうのかなあ。
2012/08/01 Wed| URL | ogityarina [ edit ]
こんにちは。
青春中のサイボーグ戦士でしたv
甘酸っぱい薫りを振りまいてギルモア邸は今日も賑やかに・・とはなりませんでした。
微に入り細に入り粘り強く質問されれば・・9さんも落としてしまう8さん(笑)

「RE」の9さんはプロフェッショナル高校生!ですよね(笑)
初々しさ、・・ないでしょうねえ・・。
リセットされたとき、どんな感じなんでしょうね。
記憶がなくなる怖さというか虚無感を考えると、切ないを通り越して痛いです。
それを10回もだなんて、もー・・9さんになんていう設定をしてくれたんだっ監督!
その変わりに、劇的なロマンティック(93)再開シーン(セリフ)を期待しますよー!っと心の中で叫んでます。

明太子スパ、美味しいですよね〜vv
納豆も美味しいので是非!ココイチさんは行ったことがないのですよ〜機会がないといいますか。
一度入ってみたいお店です!

(ショートの)5さんみたいな恋に?
8さんの恋の行方は・・・どうなんでしょうね。
降ってくる妄想しだいで、色々と転がりそうです。
93以外の00ナンバーの恋模様も色々気になっているので、「恋せよ、戦士」のタイトルで統一して書いていけたら楽しそうvと思ってます。

楽しいコメントをありがとうございました。
2012/08/03 Fri| URL | ACHIKO [ edit ]
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。