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青に浮かぶボク。
描写が少し具体的なので「R15」とさせていただきます。
そういった内容が苦手な方は申し訳ありません。












 指先の震えに耐えられず、しがみつくような強さに変わるころ。数日ぶりの獲物とばかりに夢中でむしゃぶりつく獣ような、キスを強いていた。
 ねじ込んで、かき回し、吸い上げて、なぶる。
 上顎から内側へ。
 歯列をなぞる。
 青を縁取る、豊かな黒いレースのようなまつげがしっとりと塗れて久しいことに気付かないふりを続けた。
吐き出される熱が苦しげに悶えていることを知りながらも、止められない。
助けを求めるように、足掻き始めた両手を煩わしくて、折れそうなほどに細い手首を力任せに掴みあげた。
「っ!」

 零れ落ちそうに、大きな青い瞳のキミが見るボクは、…常に冷静な、キミがイメージする通りの009でありたいと、願っていた。

「f・・・n…」
 キミの、愛らしく潤っていた唇と重なり合う。
 甘いお菓子が大好きだと、味わう舌をなぶる。
 ときに厳しく、やさしくボクを慰め、励ましてくれていた口内を行き交い、…唾液を共有する。
 頬を伝った塩気混じりの水に触れて、ようやくキミとボクの間に距離を置いた。
「…ごめん」
 逸らした目が止まる。
 ボクの下に敷かれた彼女の肺呼吸で上下する胸が、魅力的だった。
分厚い赤い布に守られている分、想像するにふさわしい。
 彼女の手首を握りしめている手を離そうとするも、ボクは自分の手であるにも関わらず、上手くコントロールできなかった。
力を緩めるだけで激しく震えた。
 時間の経過とともに、立場が入れ替わる。
 ボクは勢いを失い、ただただ、青から逃げるだけの存在と成り下がった。
 
 青に浮かぶ僕の背が、そっと触れられた唇の冷たさに怯える。

「愛してるわ、ジョー・・・。私は、アナタを愛して、る」

 音もなく唇が象る文字を背中で受け止めた。







「フランソワーズ・・・、抱いて」


ボクを、その青に浮かぶ僕を、強く。



「抱いて、よ」



end.

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