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Day by Day・15
(15)





昼を過ぎても、フランソワーズは部屋から出てこなかった。
ジョーはいつもよりも早く起き、まずは昨日の帰りが連絡もせずに遅くなったことをギルモアに詫びた。が、ギルモアはただ苦笑するばかりで、「まあ、連絡がないということは、時には良い知らせ、と言うこともあるからのお」とのんびりと答えた。

ジョーはギルモアにリビングへ上がってきて欲しいと頼み、夜の時間のイワンとフランソワーズ以外のメンバーを全員集めた。

ジョーの口から、一通り昨日の出来事とアラン・モルディエと言う人物がフランソワーズとコンタクトを取りたがっている節があることを伝えた。
昨夜、彼女の口から訊いたプライベートな事は省略して。

「これが、それだ」

フランソワーズと自分を席を案内した初老の男に渡されたチケットをテーブルに置いた。
封を切られていないそれに、全員の視線が集まる。

「開けてないアルネ?」
「開けなかったのかい?」
「・・・よく見て」

帳大人とピュンマの言葉に、ジョーは封筒のある部分を指さした。
封筒の端に書かれてある、フランス語らしき文字。
補助脳に付けられた翻訳機を使わなくても読める。


”愛しのフランソワーズへ”


「完全に、彼女が40年前の彼女と同一人物だと解っている・・・てことだな」
「普通なら、他人のそら似で終わるだろ?・・・いくらなんでも、つじつまが合わない。けれども彼は、一目フランソワーズを見ただけで、彼女だと確信した上にこうやって接触しようとしたんだ・・・気になることは、彼女がB.Gに連れ去られる現場にいたこと、だ」

アルベルトはジョーの言葉に深く頷いた。

「・・・調べてみておくれ。もしかしたらアラン氏は・・・B.Gに何らかの形で繋がっているかもしれん」

一同が力強く頷いた。

「んで、その封筒は開けねぇのか?」
「・・・フランソワーズ宛だから、彼女に渡そうと思う」
「やめとけ、よけいに部屋から出てこなくなっちめ~ぞ?」
「けれど、逃げていても仕方がないだろう?現実にこうやって・・・」
「ジョー。それを渡すこと、正しい。」

ジョーはギルモアに封筒を渡した。

「博士、彼女の様子を見にいってあげて下さい・・・できれば、これを博士から渡してもらえたら・・・・」
「うむ。引き受けよう」

短いミーディングを終え、それぞれに散っていく。
まずは、インターネットを使ってアラン・モルディエについて徹底的に調べることから始めた。
ピュンマとグレートが行う。ジェットとアルベルトは日本滞在中のアランのスケジュールを調べることと、彼の行動を見張るために外へ出た。帳大人とジェロニモは留守と連絡係として残る。

ギルモアは地下の研究室へは向かわずに、フランソワーズの部屋を訊ねた。









####

ジョーは車を走らせていた。
さくらから連絡があり、どうしても今日出てきて欲しいという。
コズミ邸からの大学の距離などを考えて、海外(向こう)で持っていた免許証を、国際免許証に書き換えたので自分用の車が欲しいが、今まで親の車を好き勝手に使っていたので、どうやって車を選んだらいいのか、解らないという。

すでに彼女は、候補を3つまで絞ったらしい。
けれども、大きな買い物なだけに決めるのが難しいい、車に詳しいジョーにどうしても一緒に選んで欲しいと頼んだ。


○ヨ○の販売所で彼女の選んだものを見て、彼女の目的と運転経験からジョーは1つを選び出した。オプションのカーナビやアクセサリーなども、彼女の意見を訊ねながら
決めていく。
2時間ほどでそれらの書類が完成し、1週間後にコズミ邸まで届けてくれることになった。

「ありがとう、ジョー!! こんなに全部があっという間に決まっちゃうなんて思ってなかったわ!」

お昼を少し過ぎた時間だったので、販売所の近くのレストランへ入り、昼食を取る2人。

よっぽど車を手に入れたことが嬉しいのか、いつもよりも興奮気味に話し続けるさくらは途中、自分ばかり話していることに気づいて謝った。

「やだ!・・・私ずっと話してる!!もう~ジョーもとめてよ!」
「・・・いや、楽しそうだったし」
「えへへ~・・・楽しいわ!それに嬉しいもの!」
「念願の車だしね、これでどこでも行けるよ」
「本当に!嬉しいわ!!・・・・・それだけじゃないのよ?・・・嬉しいの」
「・・・」

エビドリアを注文して、食後用の紅茶を頼んださくらは、追加で今飲むためのレモネードを頼み、ストローをコップにさして、ぐるぐるとコップの中をかき混ぜる。

「ジョーと2人で、ランチって初めてね!」
「そうだね」
「ねえ、このままどこかドライブに連れて行って!久し振りに会ったんだものっ!みんなは元気?」
「・・・みんな元気だよ」

さくらはコップを自分の方へ引き寄せて、絞りたてなのか、コップの中で勢いよくまわるレモンの粒をストローでつついた。

「また遊びに行きましょうね!」
「そうだね・・・でも」
「?」
「当分は無理かな・・・」
「え?」
「ギルモア博士の研究が、色々とね忙しくなるんだ。これから。みんな仕事が入って
今までみたいにはいかなくなる」
「・・・仕事?」
「うん」

彼女が注文した品が、ウェイトレスよって運ばれてくる。
ジョーは珈琲以外を頼まなかった。

「・・・いつ頃終わるの?」
「はっきりとはわからない」
「ジョーも?」
「僕?」
「ジョーも忙しくなるの?」
「今まで以上にね・・・みんなと一緒に」
「フランソワーズさんも?」
「彼女もだよ、もちろん」

運ばれてきたドリアから香ばしいチーズが焼けた香り。
先ほどまで感じていた空腹感の苛つきが、今は胸へと押し上げられている。
さくらは、スプーンを手に持ち熱いホワイトソースに差し込んだ。ほのかにそれらの熱気が顔にかかる。

「ジョーは食べないの?」
「ごめん、食欲がないんだ・・・気にしないで」
「・・・・珈琲だけじゃ、体に良くないよ?」
「ありがとう・・・でも今は大丈夫」
「そっか・・」
「うん。ありがとう」

熱々の御飯とホワイトソースにチーズがたっぶりとかかったそれを、口に運ぶ。
舌が火傷して、咥内の皮が捲れてしまうほどに熱い。けれど、さくらは気にせずに食べ続けた。
注文したレモネードの氷が溶けてしまい。ただのレモン水になってしたけれども、それを飲み干した。

ジョーが2杯目の珈琲をお代わりを頼む。
さくらは一所懸命に食べ、そして話す。

常に、会話はさくらから。
常に、さくらが話題をつくる。

ジョーは黙って話を聴いて、相づちを打つ。
ときどき、そう。よかったね。などの言葉をかけてくれる。だけ。

ーーーフランソワーズさんにもそうなの?

ふと、彼女の脳裏に・・・あの日の綺麗なサーモンピンクのワンピースを着た彼女の姿がよぎった。

昨日。ジョーはフランソワーズさんと一所にバレエを見にいった。
さくらがネットで調べた、ギルモア邸から行ける距離であったバレエ公演はただ一つ。
OXXホールの眠りの森の美女。

訊きたくない。けれど聴きたい。
気になる。
ずっと、電話でジョーの口から聴いたあの日から。

ーーー『予定?』
   「うん、夕方から出かける」
   『お仕事か何か?』
   「いや、バレエを観に行く」
   『ば、・・・・・・・バレエ?』
   「ああ、運良くチケットが手には入ったから。バレエのチケットが高くて驚いたよ」
   『誰と行くの?』
   「フランソワーズと」
   『!?・・・・彼女と、ジェット?それともアルベルトやピュンマと一緒に?』
   「いや、キャンセルされた予約チケットが2枚だけだったから、2人で」


2人で。
ふたりで。
フタリデ。

ずっと、眠れない日を過ごしたさくら。

本当は、車なんていつでも買えた。
自分で選ばなくても、母に頼みこちらの支店の人に適当にお願いすることもできた。
けれども、なんとかして・・・バレエ公演の翌日の今日、ジョーに会いたかった。
フランソワーズさんがジョーと2人ででかけたのなら、自分もジョーと2人で出かけかった。
フランソワーズさんがジョーと2人で食事をしたのなら、自分もジョーと2人で食事をしたかった。

「ジョーは、さあ」
「?」

食後の紅茶が運ばれてきた。
それにミルクを少しだけ入れる。

「ええっと・・・あのギルモア研究所には、どうしてフランソワーズさんだけ女性なの?」
「え?」

突然の質問にジョーは驚く。
考えたことがなかった、考える必要もないことを質問されて動揺した。
出会ったときから、彼女はいた。


「他に女の人を雇わないのはなんでかなあ?って思って・・・それとも、フランソワーズさんだから、
なにかあるのかな?」
「・・・考えたことなかったよ」
「あらら、そうなの?」
「うん」
「じゃあ、別にフランソワーズさんじゃない人でもよかったの?」
「ええっ?」
「・・・・ちょっと思っただけ。たくさんの男の人の中で生活なんてよくできるな~って」
「・・・・変に思う?」
「変じゃないけど、ちょっとあれ?って思った」
「・・・さくらは」
「!」

今日、はじめてジョーが自分の名前を呼んだため、おもわず身をテーブルに乗せた。

「甘いもの、食べないの?デザートとか・・・」
「ああ!うん。こういう店のは食べないの、だって甘すぎるんだもの・・・」
「甘すぎる?」
「そうよ、砂糖の味しかしないもの・・・!」
「そう」

ジョーは昨日の夜の、レストランでのことを思い出す。
フランソワーズはどこで覚えたのか、日本語の「甘い物は別腹」と言う言葉を口にして、ミルクがたっぷり入ったタイ・アイスティーを飲んでおきながら、季節のフルーツ・ハチミツ漬けを頼んだ。ジョーはとろりとしたシロップに誘われて、フランソワーズの皿からマンゴーを一つフォークにさし、食べた。まったりとした甘いマンゴーにさらにその甘さを強調するようにハチミツが喉を通り、驚いた。

「甘!!」
「大げさよ・・・」
「甘いよ!・・平気なの?キミ???・・・甘いって!!」
「これくらい食べられなくて、どうやってお菓子の味がわかるの?」
「・・・キミが作るクッキーとかケーキはここまで甘くないよ?」
「当たり前よ!ちゃんとみんなが食べられるように、考えてるんだもの」
「そうなの?」
「そうよ!・・・ジョー、あなたが一番甘いものがダメなのよ?あの邸で」
「え?!」
「知らなかったのかしら?」
「そんなの・・・みんな同じ物を食べてるのに?」
「同じじゃないわ」
「ええ?」
「だって、みんな”同じもの”にしてたら、残り物が増えちゃうもの・・・だったら手間がかかるけど、全員がちゃんと食べられる物を作る方がいいわ」
「・・・そんなことしてたの?」
「自然と・・・そうなっちゃったの」
「・・・」

フランソワーズは一口、色鮮やかなフルーツを口の中に入れる。

「ジョーは可哀相ね?こんなに美味しいものがダメだなんて!」


彼女がさも残念そうに言った時の顔を思い出す。
ジョーは無意識に胸が擽られて、頬が上がる。

「・・・ジョー?何が面白いの?」
「あ・・・ごめん」

「やあだ!思い出し笑い?」

突然にジョーの瞳から光が消えたと思った瞬間に、彼は微かに微笑んだ。
その笑みは、とても幸せそうな・・・、さくらの胸が痛む。

ジョーを茶化すような物言いをした。
膝の上にある手は震えている。

「ごめん・・・」

ジョーは長い前髪に顔を隠すように、少し俯いた。
彼自身、自分が笑っていたことに気がついていなかったのだろう。

「ねえ、何がそんなに面白いの?」
「・・・いや、面白いことじゃなく」
「ねえ、何を思い出してたの!気になるわ!!」
「・・・別に」
「教えてよ!女性と一緒にいながら別のことを考えるなんて、失礼よ!さあ、言ってちょうだい!!」
「・・・ただ、女の子はみんな・・・甘い物が好きなんだと思ってたから」
「?」
「それだけだよ」
「えええ~!それだけ?そんなはずないわよっ全然面白くないじゃないっ!ジョーは笑ったのに~~~~~!!」
「いや・・・可哀相って言われたんだ、とても残念そうな顔で・・・僕も甘いものがダメらしくってね」
「甘いものがダメ?って自分で知らなかったの?ジョー・・・?」
「あまり、気にしてなかったよ。邸では普通に食べてたし、クッキーとか色々」


ーーーそういえば・・・。

さくらが初めてギルモア邸を訪れた時に持参した、ケーキをジョーは手をつけていなかった気がした。

「でも研究所では食べられたの?」
「うん」
「同じように甘いクッキーやケーキを?」
「うん・・・」
「どこか、特別なお店の御菓子なの?それ?」
「特別・・・じゃないよ、売ってはいないけどね」
「売ってないって・・・」
「フランソワーズが作るから、いつも」
「?!」

さくらは紅茶のカップを手に持っていなくて、よかった。と、妙なことを思う。
ジョーの話を聴きながら、遠い後ろの方にもう1人、冷静にさくらを見ている自分が居る感覚がある。

「自分でも忘れてたんだ、そういえば苦手だったのに。いつの間に平気でクッキーやケーキを邸で食べていて、外で・・・食べてその甘さに驚かされたよ」
「・・・・フランソワーズさん、とってもお料理が上手だもの・・ね」
「そうだね」
「も、もしかして、ジョーに可哀相ってどうして?」
「甘いもがちゃんと食べられなくて、どうやって御菓子のおいしさがわかるのかって言われたよ、フランソワーズに」
「ふっっふ、フランソワーズさんが言ったの?そんな酷いことを?」
「酷くないよ・・・」

さくらの言葉を否定するように、少しだけジョーの滑舌がよかった。

「彼女は、御菓子のおいしさを知ってるから、俺でも食べられる御菓子を作れたんだから」

ーーー俺?ジョー、今。俺って言った?

「そ、そうなんだ!・・・ねえ、今からどうするっっ」

これ以上、フランソワーズの話をしたくなかった。
彼の口から、彼女のことを聴きたくなかった。
心底、昨日の様子を聴かなくてよかったと、さくらは思う。

ジョーは携帯電話を取り出して、時間を確認する。2時36分と表示されていた。

「ドライブに行きたいわ!・・・当分会えないんでしょ?」

さくらは甘えるように、ジョーに訊ねた。

「ドライブでいいの?」











####

フランソワーズは自分がいつの間に眠ってしまったのか、わからなかった。
起きあがろうとしたとき、枕カバーが彼女を追いかける。
泣いたまま寝てしまったために、それが頬に張りついて奇妙な音を立てて剥がれた。
瞳の周りが熱く、瞼が重い。
頭もすっきりとせず、また風邪を引いてしまったのかと思った。
ドレスを着たまま寝てしまっていたことに気づき、慌ててそれを脱ぎハンガーにかける。
ドレスをざっと見て、クリーニング持って行くべきかもしれない、と思う。港を歩き、潮風に触れている。一日中来ていた上に、そのまま寝てしまったのだ。痛みが出てくるのは当然で、早めにクリーニングへ出して手入れをするべきだと思った。次の買い出しの時に、忘れないように・・・とテーブルに置かれた真四角のポストイットに書き込んむ。

フランソワーズの部屋に付属するシャワールームに行き、いつもよりも熱い湯を浴びる。髪を洗い、お気に入りのボディソープをたっぶりと使う。柔らかな香りに包まれて、ほうっと息を吐き出した。



ーーーあれは夢。そう、きっと夢よ。

指で唇をなぞる。

甦る感触。
彼の息。
彼の香り。
彼の声。

彼の腕の中。
彼の胸の音。

自分の背にまわされた彼の腕。
寄せられた彼の頬。

ずっと握っていてくれた手の力と温もり。

ーーー夢じゃないのね?全部、夢じゃない・・・。


逃げられない。
彼からも。アランからも。現実からも。戦いからも。平和からも。日常からも。

私は逃げることを許されない。

それなら・・・どうする?

どうしたい?

このまま泣き続ける?
時間が過ぎていく、その流れに身を任せる?
それが運命なら、きっと私に相応しい道へと押し流してくれるわ。

・・・でも、それでいいの?
私はまた、同じ事を繰り返すの?


過去を振り返って、泣くだけが私の運命?
サイボーグにされて、戦うだけが私の運命?
戦いの中でみつけた日常に、恐れて暮らすことが私の運命?

違う!

そんなの違う!

私は常に挑戦してきたわ!
どんなに、辛くても諦めなかったわ!

私は結果を求めていたわけじゃない。
私は結果を恐れていたわけじゃない。


覚えているわ・・・。
初めてトウ・ジューズを履いた日を。
毎日、爪を割り、血豆を作って、それでもステップを踏み、トウで立った。
痛みだけじゃない、その先の踊る喜びを知っていたから。

戦いだけじゃない、その先の希望を胸に抱いていたから。

オーロラ姫は、ただ眠って待っていた。
自分の運命をもう一度甦らせてくれる人を。

でも、私は違う。
私は戦士よ!

私には・・・待っていても誰もきてくれない。
自分で目覚めて、自分で立ち上がるしかない。

オーロラ姫は、100年の時を越えた世界に、何をみたのかしら?
私は、40数年先の未来だったこの世界に、何をみるのかしら?

私には仲間がいる。
彼が・・・支えてくれた。
それだけで、もう十分。

きっと、彼は変わらない。
彼の背中を見続けていけばいい。

彼は走り出す。強く、しっかりとしたその歩調を揺るがすことなく。

大丈夫。私はついていける。
私は同じ、彼と同じ・・・00ナンバーのサイボーグ。













でも・・・怖い!














ふわり・・・とフランソワーズは誰かに抱きしめられた感覚に全身をつつまれた。
とても暖かく、優しく自分を抱き、そして囁く。


ーーー こ こ に い る よ。 


    そ ば に い る か ら。
   
    
    一 緒 に 行 こ う。 明 日 へ。
    

    キ ミ の い る 明 日 へ。

    だ い じ ょ う ぶ だ よ。


フランソワーズはその腕に、その温もりに、その囁きに誓う。



行きたい。あなたのいる明日へ・・・・。
行くわ。あなたがいる明日へ!




私は、歩いていく。
いつかあなたの隣で歩くことができるように。





ドアのノックが聞こえた。
心配げな声。

「フランソワーズ・・・儂じゃ」

フランソワーズは「少し待って下さい」と断り、さっと身支度を整えた。
ドアノブをまわし、ドアを開ける。


「ごめんさない。博士・・・寝坊してしまいました」


ギルモアは、改めてフランソワーズの美しさに息をのんだ。






遠くないあの日に彼は言った。

「キミが一番強いよ」




ーーー・・・ジョー、私はあなたみたいに、強くない
ジョーはフランソワーズの言葉に驚く。

ーーーなにを言ってるんだい、キミは・・・俺より強いくせに

ーーーたぶん、みんなの中で一番キミが強いと思う
ジョーはフランソワーズが今までみたことがないほどに、温かく穏やかに微笑んだ。


ーーーキミが一番強いよ



フランソワーズ。キミが一番強いよ












=======16 へ 続 く

・ちょっと呟く

やっと引きはがせた(笑)
精神的なお嬢さんの独り立ち第一歩が書けてホッと一息。
やっぱりバレエと言う肉体的にも精神的にもたたき上げていく世界で
生きてきたお嬢さんですからねえ。
ちょっと環境の変化にとまどっただけっすよね!

ふふふ。
ジョー!もう好き勝手できないよ~ん!
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