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カフェ・オ・レ

「おい!ジョーいるか~?」

ノックもせずにかけ声とともに勝手にジョーの部屋のドアを開けるジェット。
ジョーの部屋はオレの部屋、的に彼は普段から勝手に彼の部屋に出入りする。
ジョーはそんなジェットに慣れてしまったのか、何も言わない。
彼が何も言わないことをいいことに、彼はその行為がエスカレートしていっている。
ここ最近では、こうやって声もかけずにいきなりジョーの部屋に入ることもある。
それを見たアルベルトもさすがにジェットを注意したが、ジェットはさらさら直す気がないらしい。

ジョーは最近彼の部屋に居ないことが多い。

今もこの部屋の主はどこかへ行ってしまったのか、うっすらとオレンジがかった光が閉じられたカーテンから滲んでいた。

ジェットの部屋と較べると、何もない簡潔された部屋。


「ちぇ・・・いねぇのかよ、また」

彼は乱暴にジョーの部屋のドアを閉めたために、ばたん!っとドアが悲鳴を上げる。

「ジェット? 何してんのジョーの部屋で?」

ちょうど自室からパソコンを片手に出てきたピュンマと、ジョーの部屋前で鉢合わせしたジェットは、
面白くなさそうに、憮然とした態度でピュンマに訊ねた。

「ジョーしらね?」
「ジョー?・・・ジェット、キミは今、ジョーの部屋から出てきたじゃないか?」
「いねぇんだよ」
「そうなの?どこ行ったんだろうね?」

別に興味ない。とばかりに すたすた と歩いてリビングへと向かうピュンマの後について、ジェットもため息と共に歩き出す。

「ったく、最近あいつめっちゃ付き合い悪ぃんだぜ!」

ピュンマの背中にむかって文句を言うジェット。

「そうなんだ。別にいつも通りじゃない?」
「いや、絶対なんかある!」
「・・・なんでさ?」
「オレの感ってやつさ!」
「・・・たよりにならない「カン」だね・・・」

ピュンマはジョーがどこに居るのか、知ってる様子だが、そんなコトに気づきもしないジェットは、投げやりに どさ!っとリビングの大きなソファに身を埋めてテレビのリモコンに手にした。









=====

「おい・・・」
「なに?」

アルベルトは居心地が悪いのか・・・つい語気を強めてジョーの話しを遮った。

「今の、お前の部屋から聞こえなかったか?」
「・・・ああ? またジェットが俺の部屋にはいったんだよ、きっと」
「用事があったんじゃないのか?」
「きっと、たいしたことないよ」
「・・・そうでもないかもしれんぞ?」
「たいしたことないって、絶対に。それより今度の博士が参加する学会について行く・・・」

ジョーはベッドの上に胡座をかいて座っている。
アルベルトは座り心地が良いはずの、ゆったりとした薄いピンク地に小花模様が散った独りがけ用のソファに遠慮がちに座っていた。愛らしい白の珈琲テーブルは猫足で面がガラスになっている。

こん こん と可愛らしいノックがドアから聞こえ、ジョーやアルベルトの返事も待たずに、フランソワーズは両手に抱えたトレーを抱えて部屋に入ってきた。
ジョーはその姿を見てベッドから飛び降り、彼女の手からトレーを受け取る。

「ありがと」
「どういたしまして♪」

彼は受け取ったトレーをアルベルトの近くのテーブルへと置いた。
フランソワーズは当たり前のようにのベッドに腰をかける。

そう。ここはリビングでもなく、もちろんジョーの部屋でもなく。
ピンクのソファに、猫足テーブルなんかを置く趣味を持ち合わせていないアルベルトなので、彼の部屋でもなく。

フランソワーズの部屋。




「・・・だってさ、ここが一番 ”安全” なんだよ」

ジョーは ふんわり とアルベルトに微笑む。

「・・・オレの部屋でもいいんだぞ?・・・リビングでもダイニングでも、庭でも・・・」

ここ以外ならどこでもいい。と言いたげなアルベルトの様子に、フランソワーズは ぷう っと頬を膨らます。

「あら、私の部屋だと何か問題があって?アルベルト?」

ーーーーああ、大問題だ!!!!!

実際に思っていても、口には出せないアルベルトは、フランソワーズが持ってきた珈琲をその熱さにかかわらず喉に流し込む。
ジョーは自分の分のマグを手に、先ほどいた場所と同じようにベッドの上で胡座をかいて座る。
その隣には、ジョーの手にあるカフェ・オ・レの香りを楽しむからのように瞳を閉じて香りを吸い込みながら少し甘えるようにフランソワーズが座っている。
ジョーはフランソワーズに、「飲む?」と口では言わずに、マグを彼女にそっと差し出すと、彼女は体を少しねじって、瞳で「少しだけ」と伝えるて彼の手から直接、自分が淹れたカフェ・オ・レを飲んだ。
そんなフランソワーズの愛らしい姿を、眩しそうに愛おしげに優しい瞳でみつめるジョー。

そしてそんな2人の姿を見せつけられるアルベルト。

ここはフランソワーズの部屋。
フランソワーズのベッドの上で・・・。



ーーー仲が良いのは、解ったから・・・、もう少し、その・・・なあ。



まだまだ、彼らはアルベルトの考える恋人にはほど遠いようで・・・・。
甘いカフェ・オ・レが似合う2人だから・・・仕方ない・・・と、アルベルト。







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N.B.G.投稿作品(いつもお世話になってます・・・)


・あとがき・

今回は・・・4が絡んだ93です。
ええ、もう9と3にとってはもう、メンバーの前では遠慮がない(笑)
投稿先で「夫婦」コメントを頂いてしまいました・・・(喜)


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