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ぎるもあ劇場・ギルモア邸図面完成記念ストーリー?
「みんなのお部屋はどこだ!」
(shortなので・・・連載もの、とかとは一切関係ございません)

************
クリスマスを迎える前。
やっと手に入れた新しい住居となる、彼ら00サイボーグ達の条件を満たした洋館の地下工事に目処が立ち始めたころ。
ドルフィン号から少しずつ洋館へと生活を移していこうと話が決まり、それぞれの個室をどこにするか、を話し合うことになった。
リビングには、すでにミーティングが出来るようにと特注のソファとテーブルが置かれ、キッチンはすでにフランソワーズと張大人の城となっていた。

「フランソワーズは2階のバス付きの部屋で決まりだったな」

アルベルトが、洋館の図面に003と書き込んだ。

「1階のここは、博士の寝室に、エレベーターで地下へ下りられるようにしてあるからさ」

ピュンマが指をさす。

「そうだったな」
「1階希望」

ジェロニモが呟いた。

「ワタシも1階がいいアルネ!キッチン近い、なにかと便利アルから」
「んじゃあ、こっちが006で・・・キッチンの近い方でいいんじゃねえ?」

ジェットが乱暴に005,006と書き込む。

「あとは、2階だね?」
「我が輩は、なるべく角がいいねえ・・・ここいいか?トイレも近い」
「襲撃された時のことを考え配置を決めると・・・ま、いいんじゃないか?」

アルベルトは007と角部屋に書き込んだ。

「僕は海側がいいね・・・」
「だいたいどこも海側じゃねぇかよ!」
「ここの下は、ドルフィン号の出入り口側だから、ここでいいよ、ボク」

ピュンマはジェットからペンを取り上げて、自分で008と書き込んだ。

「玄関口の吹き抜けに窓がある、この部屋は004だよなぁ?」

グレートが図面を人差し指で、とんとん、と指した。

「あ?!ちょっとマテよ!!そこは俺だっつうのっ」
「ダメだよ!ジェットがここだとっ階段使わないだろ?!」
「んじゃあ、こっちっっ!」

バスルームを挟んだ007の隣を指さした。

「あ、そこはゲストルームあるネ!」
「ゲストルームだあ?!」
「ここに居を構えるんだ・・・誰がどういった形でこの邸を訪れるかわからんしな」

アルベルトは、ジェットの手を乱暴に図面からどかせて”ゲスト”と書き込む。

「んじゃ!もうっっここと、ここしかねえじゃねえかよ!」

ピュンマが勝手に、004の隣の部屋に002と書き込んだ。

ああああああああああああああああ!
「ここだと、ジェットも大人しいだろ?それに、ここの窓を出ればすぐに邸全体を見渡せるしさ?」
「車道から見えない。飛ぶところを見られない。色々と便利だ。」
「なら、ここが、ジョー・・・・っと」
「あ!!そっち!!オレそっちでいいんだぜ?!」
「やだよっ!ボク、ジェットの隣なんてウルサイに決まってるしさっっキミを大人しくさせるなんてアルベルト以外、誰もできないよ」
「迷惑な話だ」

溜息を吐きつつ、アルベルトは図面全体を見る。

「・・・・ジョー、淋しくないアルか?」

ふと、張大人がジョーの部屋の位置を見て呟いた。

「大丈夫だ、やつなら心配いらんよ。張々湖」

にんまりと笑うグレート。

「滅多に、使わないんだろうね・・・」

呆れつつも嬉しそうなピュンマ。

「そういった意味でも、ここがジョーの部屋でいいだろう?」

アルベルトが、念を押す。

「ユニット・バスもある。」

ジェロニモが言い切った。

「んじゃあっっっここ、こうしろっつうんだよっっ!」

003の部屋に009と書き殴り足した。

「「「「「あ!!!」」」」」

「ちょっっっと!それはさすがに、ダイレクトすぎるだろ?」

ピュンマが抗議する。

「そういう考えがあんだろ?!変に気ぃ使うから、奴らが”僕たちは別に~”とか言い続けやがんだよっ」

わいわいと騒いでいるところに、キッチンから焼きたて美味しそうな香りが漂ってきたかと思うと、パウンドケーキと人数分の珈琲をトレーに乗せたジョーとフランソワーズがリビングに入ってきた。

「どう?もう決まったのかしら?」

すでに自室が決まっていたフランソワーズはお茶の準備に立ち、ジョーはそれほど部屋の配置に興味がないらしく、フランソワーズを手伝っていた。

「「「「「」」」」」

ばばばばっと図面を隠す、ジェット以外の仲間たち。

「?」

ジョーはトレーをテーブルに置きながら訊ねた。

「それで、僕はどの部屋で寝ればいいんだい?」

「ここだあああああああああああああああああ!」

ジェットは隠された図面を仲間の手から素早く取り上げて、ジョーの目の前につきだした。

リビングにいる全員が肩をすくめ、ジェットが宇宙の彼方、星になってしまう衝撃に構えた、が。

「・・・ふうん、そっか。見てよフランソワーズ」
「え?」
「ほら」

突き出された図面に書かれた003と並ぶ009の文字。

「あら」
「ね?」
「まあ・・・でも、ここもジョーの部屋よ?」
「あ、本当だ」
「でしょう?」
「・・・まあ、キミにも1人になりたい時だってあるだろうし、この方がいいんじゃないかな?」
「そんな時なんてないわよ!・・・ずっと一緒がいいもの」
「・・・フランソワーズ」
「ジョーの方こそ、迷惑じゃない?」
「そんな!!!嬉しいよっ」
「本当に?」
「本当だよっ」
「良かった!」

フランソワーズは花が咲きこぼれるように、華やかに微笑んだ。

「じゃあ、ここは必要ないかな?」
「あ、待って・・・博士の手前・・・ね?」
「ああ・・・そうか、そうだね。イワンはここ、1階のスペースじゃいつかダメになるだろうから、ここの部屋はそれまで僕の名前で、荷物だけ置いておこう。でも、少しずつイワンの部屋にしていこうよ」
「素敵な考えね!!」

ジェットは図面を2人の前に突きだした状態で、固まっている。
他のメンバーも、呆気に取られて放心状態である。

にっこりと微笑みながら、パウンドケーキを切り分け始めるフランソワーズ。
それを優しくみつめながら、ケーキ皿をトレーからフランソワーズにわたすジョー。

「・・・・てめぇらあああ!!ここじゃなくて別に新居構えやがれっっ」

ジェットの言葉は当然、無視。の2人。

<・・・この屋敷のほら、ここ。使用人かこの邸の管理人の人が住んでた家じゃない?>

ピュンマが外観図面の、ギルモア邸敷地内にある今は誰も住んでいない、取り壊した方がいいような・・・古い小さな2LDKの平屋を思い出し指さした。

<時間がいる。>
<まあ、急ぐ必要もないと思うけどさ>
<黙って建てるのか?ピュンマ?>
<いつかはそうなるんだったら、少しずつでもねえ・・・・ここの敷地内だから便利だろ?>



こそこそと脳波通信で、自分たちの”新居”の話しが進んでいるとは知らず、
2人はにこにこと幸せそうにケーキを人数分用意していた。

end.

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